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図表とは
表といえば、縦と横からなっていて、その中には何やらいろいろな数字が並んでいる、というのがその一般的なイメージでしょうが、対して図という場合には、いろいろなタイプのものがあって、作業の流れなどを示している流れ図というったものから、機械の取り扱い説明図といったものや、会社などの組織のしくみを示している組織図など、といった具合になっています。
図と表の違い
この図と表とを総称して、図表と言う場合もありますが、厳密に言えばこの両者は別ものであり、その目的や機能もまたその記述手法としての書き方も異なっているわけです。
というのも、図の場合にはいろいろな記号が使われていたり、イラストや写真が組み込まれたものになっていたり、また建物や機械の図であるような場合には、平面図や側面図といった立体を異なる角度から観たものになっていたり、文字通りに立体図になっているものもあったりする、といった書き方になっていたりします。
これはつまり、図というものがその対象がどんなものであるのかを、視覚的に、あるいは構造的に理解しやすいものにするという目的のために使われるものだからで、とにかくも目で見てわかりやすいということが第一ですし、その構造やものごとの流れといったものを、大まかにイメージすることができるようにするもの、といったことにその主眼が置かれているからです。
これに対して表というものは、「一覧表」や「リスト」などとも呼ばれることがあるように、様々なものを一目で比較対照することができて、その内容を具体的に把握できるようにしておく、といったことを主たる目的としているものなので、必ずしもそうしたものばかりではありませんが、多くの場合には、数字によるデータという具体的なものがその主役となっているわけなのです。
つまり、表というものは、その一覧を見ればそれだけで、その対象となっているものの全体を大まかに掴めるといったものなので、その点では図と共通しているわけなのですが、図と違うのは、図の場合にはその全体の構造がわかるようにという主旨であるのに対して、表の場合には構造よりもその内容がどうなっているのか、といった点にその主眼が置かれている、ということなのです。
図と表の書き方の違い
このために、表では数字(正しくは数値)という量的なデータによって、その内容が具体的に示されているのに対して、図の場合にはその全体の構造を示すことが目的となっているために、数値データではなく、その概念を提示している用語や記号などを用いて記述をする、といった書き方の違いとなっているのです。
つまり、図というものがその対象となるものの概念の提示が目的であるのに対して、表というものはその内容の提示が目的となっているために、数値という具体的な量を表すデータが、その主役となっているわけなのです。
従って、当然に図と表とではその書き方が違ってくることになり、概念イメージの提示を目的としている図では、視覚に訴える記号や図形、場合によってはイラストや写真をも組み合わせての、用語を使っての記述方法となるのに対して、対象となっているものの内容の提示を目的とする表の場合には、具体的な数値を用いてそれを記述する、というものになっているのです。
もちろん、表には数値によるものばかりではないものもあるわけで、たとえば、勤務割り表という業務上のローテーションの役割分担を示したものである場合には、週間ごとや月間ごとの勤務時間帯と、その時々の役割を分担する要員の氏名によって勤務時間割が構成されている、というようになっています。
しかし、このような数値そのものがデータとはなっていない表である場合にも、その目安となっているものは勤務時間帯という量的なもの(時間の量)なのですから、その概念や構造を示すための図とは、その目的も記述手法である書き方も、やはり異なっているわけなのです。
図と表の違いがわかる一般例
これがより一般的な表とも言える、月々の商品仕入一覧や商品売上一覧といった、多くの会社業務で用いられているものともなれば、これらが業務の概念や構造を提示するためのものではなく、その具体的な内容を集約して提示するためのものである、ということがわかるでしょう。
商品の仕入一覧や売上一覧には、どの商品をどれだけ仕入れたのかといったことや、どの商品がどれだけ売れたのかといったことが、具体的な数値データとして示されていますから、その部門の責任者は、その一覧データを見るだけで、月々の商品の仕入状況や売上状況というものを把握することができるのです。
こうしたことは、その会社の仕入や売上のためのシステムがどのような仕組みになっているのか、といった構造を示している図からでは把握できないもので、そのためには、こうした具体的な数値によるデータの一覧が不可欠のものとなっているわけなのです。
また、こうした一覧データがあることによって、その部門の責任者やさらには会社の経営幹部は、仕入や売上の全体状況を把握することができるだけではなく、それを元にして、より効率的な仕入計画や売上計画を立案することで、会社の業績向上を図るというように、このような業務データというものは、企業戦略の重要な情報源として活用できるものともなっているのです。
このことを、より身近なものとも言える家庭の家計簿に当てはめてみるならば、毎月、どれだけの家計収入に対して、どれだけの出費があるのか、そしてその出費の具体的な内訳はどのようになっているのかということが、家計簿には具体的に示されているわけです。
このために、臨時の出費があったり収入が減ったりして家計が苦しくなった月には、家計簿を点検することで、何とか削ることのできる出費項目はないものかと探して、削れるものがあれば削ることによって、何とか家計がマイナス(赤字)になってしまわないようにやり繰りする、といったようなことをしているわけで、この点では企業の財務会計も家庭の家計も、基本的には同じ性格のものと言えるのです。
表というものの役割は、このように、その対象となるものの内容を具体的に把握するためのものなのであり、そのためのその記述手法となる書き方というものも、数量化されたデータを主体にしてなされるもの、となっているのです。
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