手紙の書き方(例文)

pixta_tegami_01

手紙は友達や家族に向けて書くのであれば、それほどマナーを気にする必要はありませんが、もしも渡す相手が目上だった場合には、しっかりとマナーを守る必要があります。ここでは縦書きでの手紙の書き方を例文を交えながらお伝えしていきます。まずは手紙は5つの文に分けて書いていきます。

 

  1. 1.前文について
  2. 2.前文を省略する場合

 


前文について

pixta_tegami_02

初めが前文で、これは挨拶や気候、相手の健康や安否、自分の自分の現況などを書いていきます。要するに会話の入りの部分を前文と呼びます。
 
例としては
「拝啓 春光うららかな季節を迎えて、皆様におかれましてはますますのご清祥のこととお慶び申し上げます。おかげさまで私どもも一同無事に暮らしております。」
とこのような文になります。

 

まず初めの「拝啓」は手紙の一番最初に来る挨拶の言葉で頭語と呼びます。この頭語は一番最後に来る末文の結語とセットで使用することとなります。次の「春光うららかな季節を迎えて」は季節や天候などに応じて心情や季節感を表す言葉を頭語の次に1字あけてから書き始めます。

 

その次の「皆様におかれましてはますますのご清祥のこととお慶び申し上げます」は相手の安否などを尋ねる文で、相手の健康や安否を気遣う言葉を入れるようにしてください。そして最後に「おかげさまで私どもも一同無事に暮らしております」と自分方の安否や現状を知らせる言葉を書いていきます。

 

またさらに次にお世話になった方への感謝の気持ちや、しばらくご無沙汰していた場合にはお詫びの言葉を添える場合があります。この前文は書く場合と書かない場合がありますので、使い分けをするようにしてください。例えば書かなくてはならない場合は、目上の人へ宛てる場合や前文のある手紙に対する返信の場合には必ず必要になります。

 


前文を省略する場合

pixta_tegami_03

次に前文を省略してもかまわない場合は親しい相手や近所の人へ宛てる場合や前文のない手紙に対する返信の場合、さらには事務的な場合、急用の場合なども省略をすることができます。最後に前文を書いてはならない場合は病気や災害などのお見舞いの場合と死亡通知の場合には、前文を書いてはいけませんので、注意してください。

 

次に主文を書いていきます。例としては
 
「さて、この度は、ご長女○○さんのご卒業、ご就職、誠におめでとうございます。ご本人のお喜びもさることながら、ご両親もさぞご安堵のことでございましょう。かねてより希望されておりました。○○会社に入社が決まりましたのは、ご長女様の日頃の努力と意志の強さのであると感服いたしております。
 
これからは。学生生活の中で学んできたことを糧とし、実社会で大いにご活躍され、より素晴らしい人間に成長されますことを、心からお祈りいたしております。」
 
とこのような文になります。

まず初めの「さて」とは起語と呼び、主文となる部分への繋ぎとして使用します。そこから主文を書き始めていきます。本文は改行の位置や敬語の使い方、さらには誤字脱字に関してもしっかりと注意しながら書いていくようにしましょう。

 

最後に末文を書いていきます。例としては「花冷えの季節、体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ。 敬具」とこのような文になります。まず初めの「花冷えの季節、体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ」とは用件をとりまとめて、今後の健康や繁栄を祈る言葉を、その季節や気候ごとのことを絡めながら書いていくようにしましょう。

 

そして最後の「敬具」は頭語の言葉とセットで使用していきます。ここまでで、文を書いていく流れは終了ですが、この後に後付けを書いていかなくてはなりません。まず初めに年号を含めた日付を書いていきます。

 

縦書きの場合には漢数字を使うようにしてください。その次に署名をするのですが、これは差出人の名前を書いていきます。そして最後に宛名を書いていくのですが、この時にはフルネームで書き、さらには本文よりも大きめの文字で書くようにしていきます。

 

このほかにも宛名には必ず敬称をつけるようにして、連名にする場合も必ずそれぞれの名前に敬称をつけるようにしましょう。これで目上の方に対して縦書きでの手紙の書き方が完了になりますが、本文に書き忘れたことがある場合には、宛名の次に追加分として書くことがあります。

 

この場合には初めに「追伸」や「二伸」などの言葉を書いてから、伝えたいことを書き始めます。ただし重なるイメージが失礼となる弔事、結婚、お見舞いなどの手紙や目上の人に対して書く場合には使用しないのがマナーとなりますので、追加分は親しい人への手紙の際に書くようにしましょう。

 

ちなみに頭語と結語はセットで使用されますが、一般的な言葉としては頭語なら「拝啓」や「拝呈」「啓上」「啓白」「一筆申し上げます」などとなり、結語なら「敬具」「拝具」「敬白」「かしこ」などが一般的になります。

 

丁寧な手紙の場合には頭語なら「謹啓」や「謹呈」「恭啓」「粛啓」「謹んで申し上げます」などとなり、結語なら「敬白」「謹言」「謹白」「粛言」「かしこ」となります。

 

手紙の書き方など色々な書き方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:横書きの手紙の書き方
タイトル:【7月】手紙の書き方
タイトル:手紙の書き方とは
タイトル:旅行反省会手紙の書き方
タイトル:卒業の手紙の書き方

源泉徴収簿の転職の書き方

源泉徴収簿とは給与の支払者、源泉徴収義務者に月々の給与に対する源泉徴収や年末調整などの事務を正確にして、能率的に行うために付けられる帳簿のことです。   ...

前職の年末調整の書き方

  1.年末調整とは 2.年末調整の対象となる従業員 3.年末調整の対象とならない従業員 4.前職がある場合はどうなるの? 5.源泉徴...

感想レポートの書き方

  1.レポートと感想文のとらえ方とは? 2.レポートの基本的な書き方 3.感想文の書き方 4.感想文とレポートの違いは? &n...

お見舞い状の例文とマナーと書き方

ビジネス上の付き合いがある相手の怪我や病気の事を知ったときには、お見舞いに出向いたり、お見舞い状を出す必要があります。どれくらい付き合いが親しいのかということにもよりますが、日頃か...

手紙の書き方

  1.用紙や封筒の正しい使い方 2.宛名の正しい書き方 3.本文の書き方 縦書き 4.本文の書き方 横書き   用紙や...

「幸いです」の意味と例文と書き方

ビジネス文書や目上の人の手紙、あまり交流のない人とのやり取りなどでは、定型文だけを用いるのではなく、自分の伝えたい内容も文書にしなければなりません。   その...

法人税勘定科目内訳書の書き方

法人税勘定科目内訳書とは、貸借対照表や損益計算書などと並ぶ法人税の確定申告書に添付しなければならない決算用書類の一つです。決算書の主要な勘定科目ごとの詳細を記載したものを指...

手紙の書き方~季節の挨拶~

改まったものから、気軽なものまで送る相手や内容によってそのスタイルは違います。内容を構成する基本のルールをしっかり押さえておくことで、失礼なのない手紙が書けます。正しい手紙...

快気祝いの例文とマナーと書き方

ただの体調不良と思っていたのが、想像以上に重い病気で、どうしても入院せざるを得ない状況になったという経験をされた方もいらっしゃるかと思います。このようなときは、仕事を途中で同僚や上...

業務災害用の様式第5号の書き方

業務災害用の様式第5号は「療養補償たる療養の給付請求書」と呼ばれる請求書類の通称です。労働者は、通勤中や業務上で負傷したり、何らかの疾病にかかったときに、療養が必要であると...

スポンサーリンク