「ひとかたならぬ」の意味と例文と書き方
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夫婦で葬儀に参列する場合、香典袋に書く名前は、世帯主名の場合も連名の場合もありますが、どちらがよいかは、それぞれのお付き合いの深さによって違います。 ...
最近は、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどの普及で、メールが主流となり、手紙を書く機会がめっきり減ってしまっているといわれています。
その為、字を書く場面も減少しがちで、昔よりも字が汚くなった、漢字を忘れてしまった、日本語特有の言い回しや表現方法など、語彙力もすっかりなくなってしまったという声が多く聞かれ、国語力の低下が指摘されています。
国語というものは、一見すると何の役に立つのか、いらない学科のように感じられがちですが、大人になり社会生活を営んでいくうえでも、実はとても役立つもので、仕事や私生活など様々な場面において人とのコミュニケーションを図る時に、必要とされる知識なのです。
言葉というものは適材適所で正しく使わないと、思わぬトラブルや誤解を招いてしまうものなので、正しい日本語を習得することは、人生においてとても大切なことです。
昨今では、この正しい日本語を使いこなせている人が少なくなっているといわれており、間違ったまま使い続けていて、恥をかいてしまったという経験を持つ方も少なくはないでしょう。
最近ではテレビのクイズ番組などを見ていても
こういった国語力を題材にした問題も多く取り上げられており、改めて日本語の奥深さ、難しさを感じた方もいらっしゃるようです。
我が国日本の母国語は、非常に繊細で、一つの言葉でも、いろいろな単語で言い換えられたり、言い回しができるので、他国語に比べると、細かい装飾もできる特殊な言語だと言われています。
その為、微妙なニュアンスで使い方を誤ると、おかしな誤解を招くこともあるので注意が必要です。手紙となればそこに文字として残るものなので、余計に気を付けなくてはいけません。
目上の方に送る場合は特に
尊敬語や丁寧語、そして自分を下げる謙譲語などの使い分けに気を付けながら、読み手に失礼のないような単語や表現を選び、自分が伝えたいと考えていることを記述しなければなりません。
気のおけない間柄である親しい相手であれば、それほどかしこまる必要もなく、話し言葉で使うような敬語で十分ですが、あまり親しいと言える関係ではないなら、改まった文面で、最初から最後まで締めくくった方が無難です。
さて、このような改まった手紙などでよく登場する言葉に、ひとかたならぬ、という言い回しがありますが、これは話し言葉ではほとんど使われない言葉ですが、手紙などの文面では良く登場するもので、後ろにくる名詞を装飾する言葉で、非常に古めかしい文語表現です。
ひとかたならぬご配慮を賜る
ひとかたならぬご恩を被るなど、普通ではない、尋常ではないということを表現するときに使いますが、後ろにくる名詞は、大抵プラスの言葉で、その後に来る動詞も丁寧な表現を使います。
それ故に、改まった手紙を送る場合などに用いることが多く、手紙の受け取り手も、目上の方であったりそれほど近しい間柄ではない人に使うことが多いようです。
良く用いる文章には、お礼の気持ちを伝えたいときなどに導入すると、非常に感謝しています、という意味が伝わるのではないでしょうか。
ひとかた、は、一方、と漢字で使っても良いですし、ひらがなでも問題ありません。いずれにしてもかなりかしこまった、硬い表現なので、そういった関係の方に用いる方が自然です。
自分と同じ年代や、良く知る相手にこの言葉を使うと
なんとなく白々しく、読み手側にも違和感を感じさせてしまうので、あまり適しているとは言えません。またこの言葉は、手紙など以外にも、披露宴などでのあいさつ文などを読み上げる場面でも用いられることも多く、相手を持ち上げたいときなどに良く使われます。
こういった時も同じく、ひとかたならぬ、の後に来る単語の使い方、および、その一文全体で正しい丁寧語が使われているかどうか、しっかりと調べて間違いのないように文章を組み立てましょう。
こういった言葉は、普段の話し言葉ではなかなか使わないので、メモにでもまとめておかないと、よどみなくすらすらと言葉が出てくる人は少ないでしょう。披露宴などは当然ながら、あまり親しくない人も多く、年配者、職場の上司などが出席しており、老若男女様々な出席者がいるので、誰に対しても失礼のないような言葉選びをしなければいけません。
こういう場面こそ、もっとも立てなければならない方を基準に言葉を使うことが常識とされており、ここを誤ってしまうと、大人として教養を疑われてしまうことにもなりかねません。
こう考えると、日本語はいくつになっても難しいと思えるもので、やはり学生の時期に正しい国語を勉強しておくことは、非常に大切なことで、ある意味最も必要な教科といえるのかもしれません。
正しい言葉遣いができないと、どれほど他が優れていたとしても、周囲からの評価は低くなってしまいます。言葉の乱れが急速なスピードで進んでいる時代だからこそ、美しい言葉をたくさん習得しましょう。