お中元の礼状の書き方
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お中元のお礼状の書き方の基本
お中元をいただいたら、お礼状を出すのが正式なマナーです。親しい友人などであれば電話で「ありがとう」の気持ちを伝えれば良い場合もありますが、あくまでも略式です。品物が届いたら、なるべく早くお礼状を出しましょう。では、お礼状ではどのようなことを伝えるべきなのでしょうか。
お礼状には決まった流れがあり、大まかに分けると三つのポイントがあります。まず書き出しは「時候の挨拶」です。これはもちろん自分の言葉で考えても良いのですが、時期により決まった言い回しがあるので、迷った際はそちらから選びましょう。
二つ目は「感謝の気持ち」です。「自分のことを気にかけてくれて、品物まで送ってくださってありがとう」という気持ちを伝えます。この時「具体的に家族が喜んでいる様子」や自分一人の場合は「好物なので嬉しい」、「早速使わせてもらう」等の具体的なエピソードを入れると相手に喜んでいる様子がより伝わります。
三つ目は、お中元の季節は暑い時期なので「相手の体調を気遣う言葉」で締めくくります。どんな相手であってもこの三つのポイントを押さえれば、難しく考えることなくお礼状を書くことができます。また、お礼状は手紙でもはがきでも特に決まりはありません。
また、はがきや便せんに海やかき氷、スイカなど夏の季節ならではの写真やイラストが施されたものを使うともらったほうも心づかいを嬉しく感じるのではないでしょうか。ぜひ、お中元のお礼状にははがきや便せん選びから工夫してみてください。
お中元の時候の挨拶の例
お中元の時期は地方によって異なりますが、6~8月の間です。中元の時期は暑中見舞いの時期と重なることも多いため、その場合は書き出しは「暑中お見舞い申し上げます」で良いでしょう。暑中見舞いの時期は7月初旬~立秋(8月7日頃)までです。
6~8月のその他の時候の挨拶は以下の通りです。6月は「拝啓 初夏の候」、「拝啓、じめじめとした天気が続きますが」「拝啓 うっとおしい季節が続いております」、7月は「拝啓 盛夏の候」、「拝啓 天の川の美しい季節となりました」「拝啓 連日厳しい暑さが続いています」、「拝啓 海開きの便りが聞かれるころになりました」、8月は立秋を過ぎたら「拝啓 残暑厳しき折」、「拝啓 立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いております」、「拝啓 秋まだ遠く、厳しい暑さが続いております」などが一般的です。
感謝の気持ちを表す文章の例
「このたびは美味しいビールをありがとうございました。いつもながらお心づかいに恐縮するばかりです。」、「このたびは結構なお品物を送っていただきありがとうございました。いつも素敵なものを送ってくださると、主人も子供も大変喜んでおりました。」、「このたびは美味しい桃を頂戴し、ありがとうございました。さすが山梨の桃は甘くて美味しくて、家族であっという間にたいらげてしまいました。」といったように、お礼の言葉と具体的なエピソードや自分や家族の喜びの様子などを伝えます。
相手の体調を気遣う言葉としめくくりの例
しめくくりとして相手の体調を気遣う言葉を入れますが、この際、最初に書いた時候の挨拶と合わせたものにすると良いでしょう。
例えば「残暑厳しき折 ○○様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。」と書きだした場合であれば、しめくくりとして「まだまだ暑い日が続きそうです。皆様どうぞご自愛ください。」のようにします。
「初夏の候~」であれば、「これからが暑さの本番です。暑さに負けず夏を乗り切りましょう。」などです。最後に「略儀ながら書中にてお礼申し上げます。 敬具」と結び、改行して「平成○○年○月○日」と日付を入れ、さらに改行して縦書きなら下のほう、横書きなら右の端に自分の名前をいれます。
知人、友人宛てのお中元のお礼状の例文
以上のポイントを踏まえて、例文を作ってみましょう。以下は友人、知人に宛てたお中元の例文です。具体的な内容については、相手先との親しさやお付き合いに合わせて自由に考えてみてください。
「拝啓 盛夏の候 ○○様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびは美味しいお菓子をお送りいただきありがとうございました。甘いものが大好きなわが家は大喜びで早速皆でいただきました。いつもながら細やかなお心遣いに感謝するばかりです。
しばらくはまさに夏本番といった日が続きそうです。どうぞ皆さまご自愛ください。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。 敬具
平成○○年○月○日
○○○○(差出人名)」
ビジネス用のお中元のお礼状の例文
ビジネスでお礼状を出す際も基本の流れは個人宛に出す場合と同じです。ビジネスの場合は、日ごろのお付き合いの感謝の言葉と今後のお付き合いをお願いする一文を入れるとより良いでしょう。
「拝啓 盛夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さてこの度は結構なお品物をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。早速一同でありがたく頂戴いたしました。御厚志に感謝いたします。
今後ともご信頼にお応えできるよう誠心誠意努力してまいる所存でございます。何卒ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
暑さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。 敬具
平成○○年○月○日
株式会社○○○○ 代表取締役○○○○」
お中元のお礼状についてのまとめ
お礼状というとついかしこまって難しく考えてしまいがちですが、一番大切なのはなんといってもお礼の気持ちを伝えることです。あまりにもきまりきった文章が並んだだけのお礼状では、形式ばったものとなってしまい相手にお礼の気持ちが伝わりづらくなります。
マナーを大切にするのはもちろん良いことですが、短くてもぜひ自分の言葉を入れて自分ならではのお礼状を送るようにしましょう。そうすることで、相手にも喜びが伝わり、送ってよかったと思ってもらえるはずです。また、電話やメールなどでお礼をする時もお礼状のポイントをふまえたうえで感謝の気持ちを伝えるとスマートなお礼ができるでしょう。
お礼状の書き方など色々な書き方は下記の記事も凄く参考になります♪
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タイトル:お中元の送付状の書き方
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