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致します、申し上げます、という言葉は謙譲の意味で使われる言葉だといえます。たとえば、この言葉の前に書かれる言葉によって、致します、申し上げます、のどちらも使用することがあります。
致します、という言葉はどのような状況、環境、またセンテンスやフレーズだったとしても使われることが多いのですが、申し上げます、というのは悪い意味の場合のセンテンスやフレーズでの使用はできないといいます。
なにかあったとき、相手に対して、ご面倒をお掛け致します、とは言いますが、ご面倒をお掛け申し上げます、とは言わないし、違和感もあります。申し上げる、という言葉は相手に対していい意味合いの場合しか使わないということです。何々をして差し上げます、という雰囲気のときに使う言葉なのです。
もっと簡単にいうと
致すというのは、する、という言葉の丁寧語であり、申し上げるという言葉は、言う、という言葉の謙譲語になります。丁寧語も謙譲語も敬語であることはかわりないので、相手を敬うときに使う言葉だといえます。
ですが、謙譲語の場合は、自ら謙るという意味も加味されることが多いので、敬うという意味の価値観が高くなるということなのです。
文章を書いたときに、申し上げる、という言葉を書くという場合は致す、という言葉も一緒に使うという風に考えておくといいです。ビジネスのシーンでも使い分けている人が多いといいます。どんな人や状況でも同じように言葉を使ってしまうと、まるで心がこもっていないように感じるので、よくないということです。
聞き手に対しての敬意を表している
その動作が及ぶ相手に対する敬意を表している謙譲語が、致します、という言葉です。よく、お願い致します、という風に使いますが、これは相手への願いを伝えているのであり、相手を敬う謙譲語になります。
ですが、それを会社で致しました、というのは、相手に対する敬意を表している謙譲語だということです。実際に何かをしたその人に対する敬意ではなく、話している相手への敬意として使っているのです。
そのしたこと、つまり動作などがその話している相手がしたことかどうか、ということで使い方や意味が変わってきます。その動作に関係する相手を敬う謙譲語が申し上げます、という言葉になるのです。聞き手、つまり話している相手に対する敬意は示していない状態です。
たとえば、お届け申し上げます、という言葉は、それをした相手を敬う謙譲語になります。聞いている相手への敬意として使う言葉ではないということです。それとは反対に実際にその動作をしたが話す相手だとしても使う場合もあります。
ビジネスの場面では
様々な文章の書類を書くことがありますが、そのとき、きちんとした謙譲語、丁寧語を話せる人というのは、やはり仕事が出来る人という印象で見られることがあるといいます。社会人として、できるだけ丁寧な言葉を使うのは当然のことです。
なので、しっかりと使い分けをできるようにすることが大切です。文章として使うときの例文として、何かを頼むときに、していただきたくお願い申し上げます、と書く場合もありますが、していただきたく、お願い申し上げる次第です、という風に書く場合もあります。
この場合は申し上げる、という言葉よりもさらにへりくだったように書いている、と思われる文章です。ですが、実際はお願いしている、という状況を示しているだけなので、言葉に差はないということです。
いろいろな場面で謙譲語や丁寧語を使うことがありますが
たとえばこの言葉以外にも、させていただきます、という言葉があります。この言葉は相手に対して自分の行動に対する許可をもらう表現です。行動の可否を問うというよりも、承諾されることが前提の場合に使う言葉だといえます。
一方、自分がある行動をとるということを宣言する表現なのが、致します、という言葉になるのです。許可を得るという過程を考えて、させていただきます、という言葉のほうが、致します、という言葉よりも丁寧に感じることがありますが、場合によっては行き過ぎたへりくだった印象になり、相手に不愉快な思いをさせる可能性もあるので、気をつけて使うようにしておくことです。
配慮させていただきます、という文章よりも、配慮致します、という言葉のほうがはっきりとしています。また、回答させていただきます、という文章よりも、回答致します、という言葉のほうが明確に答えを出すことができる、という印象です。
社会に出ると様々な難しい場面に遭遇することがあります。
そのようなとき、きちんとした正しい言葉遣いが出来る人というのはとても印象がいいという人が多いです。先にも書いたように、正しい言葉遣いをできるように丁寧語、敬語などを学んでおくといざというときに役立ちます。
わかりやすく丁寧な文章を書くことができれば、仕事もスムーズに進むという場合もあります。なので、しっかりと使い分けを出来るようにしておくことです。