「所存」の意味と例文と書き方
-
開店式次第の書き方
開店式次第とは、開店式の式の順序をまとめて記した物です。式次第のわかり易い例を挙げると、学校で行われる運動会や文化祭の時に「プログラム」や「進行表」として配られた、催し事の...
-
EMSの書き方
1.EMS(国際スピード郵便)とラベルについて 2.EMS書類用ラベルの書き方 3.EMS物品用ラベルの書き方 4.税関告知書補助用紙...
-
横領の訴状の書き方
訴状とは、裁判所へ該当する相手を民事訴訟で訴えるときに必要となる書類のことです。この場合、裁判所へと提出する際に提出する正本のほか訴える相手へ送付する副本の二種類を作成して...
-
パッキングリストの書き方
日本企業が海外企業と業務上の物資取引を行う場合に、貨物の具体的な内容を詳細に記載したもので、 貨物に同封することのできるオプション書類のことを指すのがパッキングリストです。...
-
書き方は参考にできる手段がたくさんあります。
ひらがなやカタカナの書き方、漢字の書き順は、書道を学ぶと正しい書き方も学ぶことができます。書道は現在、学校の授業でも小学校から行われています。しかし学校では、文字を書くことだけなの...
-
誰にでもちょっとした工夫で出来るようになるきれいな字の書き方
科学技術の進歩により、私達の生活は一昔前と比べて大きく変化しています。昔は誰もが一人一台携帯電話を持ち歩くことになるなんて思わなかったでしょう。そのおかげで公衆電話は激減し、今では...
-
所見の書き方~中学校~
通知表所見の書き方は教員に取っては難しいことであり、なかなかかけない人も多いでしょう。その内容を読んだことによって親子ががっかりしたり、モチベーションを下げたら困りますし、...
-
吹奏楽スコアの書き方
吹奏楽とは、大勢の楽器演奏者が一団となって音楽を奏でる分野です。そして、その分野における「スコア」とは「パート譜(それぞれの楽器演奏者毎に違うそれぞれの演奏者専用の譜面)」...
-
6年生を送る会の案内状の書き方
案内状の書き方などは送る相手などによって気の使った文章を心がけましょう。 1.6年生と保護者に対する案内状の書き方 2.在校生とその保護...
-
葉書の書き方サンプル
葉書にも様々な書き方があります。親しい友人や家族に向けたもの、親戚や勤め先の方に送るもの、取引先や顧客に対して送るもの、時候の挨拶、お祝い、お悔やみなど、宛先や記載内容は多...

「所存」という表現は企業における取引先への挨拶など、ビジネス文書の中では良く使われる言葉です。しかし、その本来の意味を熟知して使用している人はどれだけいるのでしょう。
ビジネス文書の書き方などには文例として良く出てくるので、単に~するつもりですという意味の丁寧語くらいの感覚で使っている人も多いのではないでしょうか。
「所存」という表現は、本来は「思う」とか「考える」という言葉の謙譲語である「存ずる(ぞんずる)」という言葉が由来となっています。この「存ずる」という言葉を名詞的な言い方をすると「存ずるところ」となり、これを漢文表記にすると「所存」となります。
すなわち、「思う」とか「考える」といった意味の謙譲語の名詞形であり、謙譲語であることから自分の立場を下げ、相手に向かってへりくだっていう言い方です。へりくだった言葉遣いですから、大抵は目上の人に対して使うことになり、ビジネス文書に於いてはお客様、得意先などに対して使用することが多い表現です。
しかし、この言葉には実際には
本来と異なる意味を含ませて使用することが多いものです。ひとつには、へりくだって言う言い方なので、多くの場合には相手に対しての謝罪の気持ちを伝え、今後はこのようにする、したいといった思いとともに、このように考えているので許してほしい、理解してほしいと言う意味も含んでいることが多いものです。例えば、以下のような例文があります。
「今後も貴社のお役に立てますよう、システム開発に鋭意努力してまいる所存です。」これは今までずっと取引してきた相手に対して、今後も今まで同様取引を続けてほしいという「お願い」の意味を含めています。
これは、「~システム開発に鋭意努力してゆくつもりです」でも意味は十分に伝わりますが、だからなんだ、と言うような反応を示されてしまう危険もあります。謙譲語を使うことで相手に誠意を示し、自分の非を認めたうえでその気持ちを文章に込めることで、謝罪の意を強く表現しようとしているのです。
そして表現により、相手方に認められるといったケースも少なくありません。このように、明確に表現はしないけれど、深い意味をもたせるという事も、この表現の大きな特徴です。さらに、次の例文では、今後はこのように考えているので許してほしい、というニュアンスが含まれている例文です。
「今後は問題点の掘り起こしを怠らず、製品の完成度を高めていく所存です。」これは何か取引先に対して問題を発生させてしまったのでしょう。そしてその原因が自分たちのミスに有ることが分かったので、その謝罪の際に発した言葉です。
この場合には、今後はこのようにしていくので許してほしい
というニュアンスが含まれています。これには、強い決意を感じさせるニュアンスもあります。このように、所存という言葉にはその本来の、「思っています」という意味のほかに、相手に対しての謝罪や理解を乞う気持ちが含まれています。
その為、文章の中であまり多用すると非常に目障りな表現ともなりかねないので注意が必要です。例えば、自分たちの提案が何らかのトラブルの為に辞退しなければいけなくなったような場合の謝罪文において、「このような事故を二度と繰り返さないよう、安全管理に万全を期していく所存です。私どもと致しましては、この度のご提案はご辞退させていただく所存です。」というように繰り返して使用してしまうと、文章自体が非常に嫌味のある文章になってしまいます。
この際はどちらかを他の表現に変えた方が良いでしょう。
過剰な表現だとして、再度嫌われてしまう危険もあるからです。また、この表現を強い意志表示として使用する場合もあります。特に強い決意であることを打ち出すためにこの表現を利用する例文です。「これを機に、地域の皆さんとの協力関係を深め、より良い街づくりのために一層の努力をする所存です。」
この場合は、「~するつもりです」と表現した場合でもその意味は十分伝わります。また住民はそれほど高い地位ではないため、謙譲語を使用するほどにへりくだる必要もありません。
しかし、このような表現の方が誠意が伝わるという判断から敢えてこのような表現を使用している例です。この表現の方がより強く決心している、必ず実現させるという意思表示が強く伝わってきています。実際に、この表現はこのようなケースでは良く使用されている例です。
このように、「所存」という言葉には、一見簡単に使えるためにあいさつ文などでも簡単に記述してしまい、後でその文章を悪用されたりといったトラブルも多いものです。
たとえばこの表現を契約書の中で使用してしまったためにその強い意志を逆手に取られて損害賠償を訴えられたりする危険性もあります。
その為、単純に謙譲語だからといってすぐに使用するのではなく、その置かれた状況や相手がどの様にその言葉をとるのかという事を十分に予測した上で使用することが大切です。謙譲語は丁寧語とは全く異なり、複数の意味を含ませた使い方をすることも多いものです。