文章の書き方

pixta_tegami_01

文章を書かなければならない場面というのは案外多いものです。報告の場かもしれませんし、主張の場かもしれませんし、ともすると誰かに手紙を書く場合、というのもあるかもしれません。どうしたら伝えたいことが伝わる文章になるか、書き方のコツをお教えします。

 

  1. 1.読む人を想定する
  2. 2.文章全体の構造を決めておく
  3. 3.テンポ良く書く
  4. 4.最後に注意すること

 


読む人を想定する

pixta_tegami_02

誰に向けて書くのか、今一度考えてみましょう。同じ手紙を書くのでも、堅苦しい上司に宛てたものか、気心の知れた旧友に送るのかで、全体の構成も、書き方の雰囲気も変わってきます。

 

手紙なら分かりやすいですが、ブログやfacebookなど、様々な種類の人が読む可能性がある場では対象を想定することが重要になってきます。かっちりと論理的に堅い文を書くのか、全体の雰囲気からくだけた文を書くのか、あるいは読む人は自分であるとして独り言のように書くのか、はっきりさせておきましょう。

 


文章全体の構造を決めておく

pixta_tegami_03

意外と見落としがちなのがこの点です。「このことを書かなければ」ということばかりが頭を占めてしまい、結局どこからどう書けばいいか分からない、そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか。

 

まずは書くべきことを整理してみましょう。何を主眼に置くのかを決めたら、どうしたらそこにたどり着くのか、大まかなあらすじを決めておきます。頭の中に入れたままでもよいのですが、メモなどに書き留めておいて全体を俯瞰できるようにしておくと、書いている最中に目的を見失うこともありません。

 


テンポ良く書く

pixta_tegami_01

読んでいて頭に入ってこない目の滑る文や、読んでいてもどかしい文の多くは、テンポが悪いことが原因です。例文を挙げてみましょう。
 
「私が小学一年生の時はまだまだわんぱくだったので花壇の草をちぎったり友だちと砂場で遊んで泥だらけになったりして親によく怒られたものだったが私はちっとも反省することがなかったため相当扱いにくい子供だと思われていたはずだ」
 
この文には句点や読点が一切ありません。これは極端な例ですが、それでも句点読点が少なく冗長に長くなってしまっているものは多いものです。
 
「私が小学一年生の時は、まだまだわんぱくだった。花壇の草をちぎったり、友だちと砂場で遊んで、泥だらけになったりした。そのため、親によく怒られたものだった。しかし、私はちっとも反省することがなかった。だから相当、扱いにくい子供だ、と思われていたはずだ」
 
逆に句読点を多くしても読みづらくなります。よく一文一文をシンプルにしている人を見かけますが、それはそれで短すぎてテンポが悪くなりがちです。
 
「私が小学一年生の時は、まだまだわんぱくだったので花壇の草を千切ったり友だちと砂場で遊んで泥だらけになったりして、親によく怒られたものだった。しかし私はちっとも反省することがなかったため、相当扱いにくい子供だと思われていたはずだ」
 
適度に読点が入ったように見えますが、実際読んでみると非常に突っかかりがあり読みにくいものになっています。読点を入れれば読みやすくなるというわけではなく、言葉そのものの調子や言い回しを気にしつつ、歯切れのいい文になるよう心掛けなければなりません。

 

そのために私がお勧めしているのは、心の中で自分の言葉を音読しながらリズムをとって文章を書くことです。声を出して読むことを想像することでリズム感が生まれ、自分が使っている言葉が文の中で浮いていないかや、流れがたどたどしくなっていないかが分かりやすくなります。

 

そうして訂正した例文が下のようになります。
 
「私が小学一年生の時はまだまだわんぱくだったので、花壇の草をちぎったり、友達と砂場で遊んで泥だらけになったりして親によく怒られたものだった。だが私はちっとも反省の色を見せなかったため、相当扱いにくい子供だと思われていたはずだ」

 


一度気分転換して読み返す

pixta_tegami_01

このようにして書き上げた文であっても、すぐに採用するのはあまり得策ではありません。というのも、個々の文を積み上げてきたために全体として読んでみたときに整っている保証はありませんし、読み上げたその場で読み返してみても、一文一文の確認になりがちだからです。

 

脱稿した後で後悔することがないよう、一度気分転換をしてから読み返しましょう。時間に余裕があれば一晩寝かせてもよいのですが、そんな余裕がないというときは少しデスクの周りを歩いたり、コーヒーを飲んだりして一度文章から意識を逸らします。そうしてもう一度読み返し、全体としてまとまった文章になっているか、伝わりたいことは伝わるかを確かめましょう。

 

この時も、心の中で音読し、リズムをとりながら読むことをお勧めします。一朝一夕で伝わりやすい文章や魅力的な文章を書くことができるようになるわけではありません。自分でいい文章が書けたと思っても、読み返してみるとそうでもなかったり、他の人の書いた文章に驚いたりするものです。これらの書き方のコツを参考にしつつ、自分なりの書き方を探ってみてください。

 

【12月】手紙の書き方

季節によってその手紙の書き方にはいろいろなものがあります。12月に書く手紙の場合は、師走の挨拶なども含めた文章が多いといいます。目上の人や同僚などによってその書き方は違って...

中学生のための読書感想文の書き方・例文

  1.書き始めはインパクトを持たせる 2.書き方の鉄則、起承転結 3.転結は一番手を加えるべきポイント 4.読書感想文は段落わけをしっか...

基本的なレポートの書き方

多くの人は大学生になってはじめてレポートを書くということを経験します。学校によっては高校や中学のうちから、あるテーマに沿ってレポートを書くということを課題として課せられていることも...

住宅ローン控除の連帯債務の書き方

共有の住宅を夫婦や親子など連帯債務の住宅ローンを組んで取得した場合、各自が申告するとそれぞれにローン控除を受けることが出来ます。住宅ローン控除の適用を受ける場合には、初年度...

論文の書き方について

今年は、スタップ細胞が本当に存在するのかどうかという問題で大騒ぎになった年でしたが、ここに来て、どうやらスタップ細胞というものは存在しないという一応の結論が出されるに至ったようです...

札の書き方:社名

慶事と弔事とを問わず、会社から先方へ花を贈る時には、社名を入れた立て札を添えて贈ります。単純に花を贈るだけでは、受け取る方にとっては、どこの誰から送られたか分かりにくいもの...

合宿のお礼状の書き方

  1.お礼状は誰に出せばよいのか? 2.お世話になった関係者にお送りする場合 3.合宿で指導してくれた方に送るお礼状は? 4.個人宛と、...

両家連名ご祝儀袋の書き方

結婚式にはいろいろなものが必要です。お祝いの品を送ったり、ご祝儀などを贈ることになります。このご祝儀を入れる袋をご祝儀袋といいますが、ここに贈った人の名前を書くのですが、一...

ラッゲージタグの書き方

ラッゲージタグというのは、飛行機に乗る際に荷物を預ける際に、目印として付けるネームホルダーのようなもののことを言います。   1.ラッゲージタグ...

アルファベットの書き方に関してのコツを知る

現在は、グローバル化社会を迎え、英語教育なども小学生の低学年のうちから実施されている場合などもあります。グローバル化社会の波を受ける中、義務教育において、誰もが平等に英語教育を受け...

スポンサーリンク