論文の書き方について
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今年は、スタップ細胞が本当に存在するのかどうかという問題で大騒ぎになった年でしたが、ここに来て、どうやらスタップ細胞というものは存在しないという一応の結論が出されるに至ったようです。
スタップ細胞の場合は
そもそも細胞の存在を証明するために使われていたデータの信用性自体が問題視された部分が大きかったですが、問題が取り沙汰されるようになった当初は、論文が学術論文の体をなしていないという点に対する指摘もなされていました。
他人が書いた文章をそのまま書き写しておいて、その引用元も明らかにしていないような状態でしたので、論文の体をなしていないと批判されるのは当然のことでした。
しかし、その指摘に対する当の執筆者の回答が、「論文の書き方についてのルールをよく知らなかったから」というものだったので、驚いてしまいました。少なくとも、大学で何本もレポートを作成したり、卒業論文を書いたりしていれば、論文の書き方など、自ずと身につけることができるはずです。
また、それ以前の問題として、他人が書いた文章をまるで自分が考えた文章であるかのように論文に書くことが正しいことであるかどうかは、常識としての問題の範疇なのではないかと思います。それにも関わらず、大学で論文の書き方指導がしっかりなされていないことにも問題があると言った識者が登場してきたのには、唖然としてしまいました。
現実的なことを考えると
学術分野ごとに細かな書き方のルールが存在しているのは事実です。それについては、先輩や指導教授から教えてもらったり、自分で調べてみたりするしかありません。
しかし、全ての分野の学術論文に共通で存在している書き方のルールというものもあります。それは、自分の言葉を使って自分の考えを述べるというルールです。これは、最も根本的な原点に立ち返って考えてみた時に、論文というものが持つ性質から必然的に導き出されてくるルールです。
そもそも論文は
自分独自の主張を客観的に述べるものです。主観的な判断が述べられているにすぎなければ、それは論文ではなく、単なる作文になってしまいます。
では、何を持ってして客観的な主張であると判断することになるのかというと、信頼性の高い実験や調査結果に基づいている主張であることが第一に求められることになります。
また、その論文に書かれている内容が、特定の理論や主張に合致しているような場合にも、その客観性が担保されることになるわけです。そのように考えた場合、他人が書いた文章を引用する場合には、その引用元を明らかにしておくことが、当然の帰結になります。
参考文献の書き方については、その種類ごとの細かなルールが存在していますが、少なくとも他人が書いたものをまるで自分の考えであるかのように書くことは、最低限のマナーに違反していることになります。