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お礼の手紙のマナー
電話やメールが普及している現代では、手紙を出す機会もめっきりと少なくなりました。ですが、礼儀にのっとってご挨拶をするならば、実際に対面しての挨拶か、形に残るものとしてのお手紙が、もっとも正式なものでしょう。特に、お世話になった人に向けて書くお礼の手紙は、受け取る方も嬉しいものでしょう。
ところで、お礼の手紙の書き方には、どのようなマナーがあるのでしょうか。ひとくちにお礼の手紙とはいっても、手紙を送る相手や、送る理由によって、さまざまな種類があります。結婚祝い、出産祝いなど、お祝いをいただいたことへのお礼状がもっとも多いでしょうか。
また、研修や実習でお世話になった方々へのお礼状や、就職が決まった際には内定先へのお礼状などもあります。また、病気で長らく入院していた場合や、大手術などをした場合には、医師の先生にお礼を述べる場合もあります。
それぞれの場面場面に応じて、必要となってくるマナーは異なってきますが、大切なのは自分と相手とのかかわりをよく考え、無礼にならない言葉を選ぶことです。これは、どんな手紙の場合にもいえます。
お礼の手紙の場合には、手紙を出すタイミングにも気を遣いましょう。できればお礼を言うべきタイミングになったら、その日中に書き上げ、ポストに投函するのがベストです。遅くとも、2,3日中には出しましょう。遅れた場合には、その旨を謝罪する文章を手紙に書きいれます。
また、お礼文の内容は、率直に謝意を表現した文面が書ければそれで十分ですが、お礼以外の内容は本文に書かないようにします。他の要件のついでにお礼を述べるのは、礼を述べる相手に対して失礼にあたるからです。
医師へのお礼の手紙の内容
お世話になった医師への感謝を伝える場合には、どのような文章にするのがよいでしょうか。素直にこれまでにお世話になってきた内容を述べ、それについてのお礼を記すのがよいでしょう。医師へのお礼の手紙というものは、出さなければならないものでもありません。
手紙を書こうと思うのであれば、それ相応の理由があるはずですから、その気持ちを素直に手紙に書き起こします。ちなみに、一般的に手紙を出す際宛名につける敬称は「様」となりますが、相手が医師の場合には「先生」でもかまいません。手紙の構成要素は、お礼状に関わらず、ある程度は決まっています。
これは、「頭語」「前文」「本文」「末文」「あとづけ」の5つになります。頭語は、拝啓、前略など、手紙の初めに形式的につけることばのことです。お礼状の場合、相手に対する敬意を強く表す場合には、「謹啓」などを用いることもあります。前文は、時候の挨拶などのことです。
しばらく会っていない人に向けての手紙の場合は、近況報告などを入れる場合もありますが、すぐに送るお礼の手紙の場合には省略した方が自然でしょう。新しい段落に入り、本文で感謝の言葉を述べます。お礼の言葉は例文集などから引いてくるよりも、拙くとも自分のことばで述べたほうが、相手に心からの気持ちとして伝わりやすいです。
がんばってみましょう。また、病気の内容によっては、現在の経過なども軽く触れるとよいかもしれません。ここでは、病気が良くなったことへのお礼の手紙なのですから、前向きな心情を込めるのが妥当です。
末文では、先生の健康を気遣った挨拶文などを入れ、締めのことばとします。最後に一行改行して、頭語と対応した結語を入れます。「拝啓」「謹啓」の頭語を使った場合には、「敬具」と書き入れます。あとづけは、手紙を書いた日付と、差出人の名前を書いておきます。
親しい間柄の友人相手の手紙の場合、あとづけのあとにつけたし文などを入れることがありますが、医師への手紙、さらにお礼状の場合には入れない方がいいでしょう。また、手紙は便箋2枚以上で出すことがマナーだとされています。ですが、便箋1枚以内におさまってしまうこともしばしばあります。その場合には、2枚目の便箋を白紙で封筒に入れておくのがベターです。
手紙の渡し方
書きあがった手紙は封筒に入れ、ポストに投函するのが普通ですが、かかりつけの医師へのお手紙の場合には、診察などで顔を合わせる機会も多いことかと思います。直接お渡ししてもいいでしょう。ポストに投函する場合には、便箋は書き出しを上になるようにして四つ折りにし、封筒に入れます。
のりでしっかりと封をしましょう。テープ、シールだけでとめるのはマナー違反です。お手紙は縦書きが正式ですが、気心の知れた医師とのやりとりでしたら、横書きでも良いでしょう。縦書きの場合は、右側に住所を書き入れ、封筒の中心に大きく宛名を書きます。
横書きの場合は、上段に住所、中央に大きく宛名を入れます。どちらの場合も、宛名に「先生」などの敬称を付けることをわすれないようにしましょう。切手を貼る位置は、縦書き縦位置の場合、左上になります。横書き横位置の場合は、右上に貼ります。
裏側には、自宅の住所、名前、手紙を投函した日付を書いておきます。いずれも、表の文字よりも一回り小さい文字で書いておくのがベターでしょう。縦位置縦書きの封筒の場合は、住所と名前は中央の左右に書きます。日付は、左上になります。横書き横位置の場合は、封の少し下から中央寄せで住所と名前を入れ、住所の左上のところに日付を入れます。
ところで、手紙を直接渡す際にはなにかマナーがあるのでしょうか。まず、お手紙は封筒に入れますが、住所などは書かなくてかまいませんし、切手も不要です。ポストに投函する準備が済ませてあると、何かのついでにお手紙を渡しに来られたようにも見えてしまうので、手渡しするときには書かないほうが失礼にならないかもしれませんね。
ですが、真っ白の封筒ではいけませんから、宛名と差出人名は書いておきましょう。封筒の表面に差出人名を敬称付きで書き、自分の名前を裏書きします。封筒の封ですが、これはしてもしなくてもどちらでも構いません。その場で読んでもらいたいならば、封はしないか、したとしてもシールなどで留めるだけにしておき、開けやすいようにしておきましょう。
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