研究論文の書き方

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  1. 1.研究論文の書き方
  2. 2.序論の書き方
  3. 3.目的の書き方
  4. 4.本論の書き方
  5. 5.研究方法
  6. 6.研究結果
  7. 7.考察の書き方
  8. 8.結論の書き方
  9. 9.文献の書き方
  10. 10.要約の書き方
  11. 11.資料欄の書き方
  12. 12.その他の書き方

 


研究論文の書き方

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研究論文は個人的な文章ではなく広く公表するための文章を書きます。そのため、わかりやすく誰にでも伝わり、論理が飛躍していたり、主旨が一貫していない文章は論文として認められません。また、研究した経過をダラダラと書くものでもなく、研究した結果は何か、研究したことで何がわかったのかを明確に書く必要があります。

 


序論の書き方

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研究論文の序論では、なぜこのような研究に取り組んだのかという動機、問題となる背景、テーマを設定した理由など論文全体に関する事柄を記述していきます。また、研究の問題と直接関係のないことでも、問題の周辺領域で書きたいことがあれば記述します。

 

この序論は論文の本題への導入を促す役割があり、テーマに直接関係する先行研究やテーマに関連した先行研究を紹介します。ここで紹介した先行研究は論文で取り上げるテーマとどのように関係するのかを述べます。先行研究の概要やどこに問題点があるのかを必ず書きます。

 


目的の書き方

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序論においては、本研究の目的あるいは仮説をわかりやすく述べます。アプローチの方法や、誰を対象にしたものなのか、どのような方法で明らかにしていくのかなどを記述しておくと伝わりやすくなります。仮説からどのような結果が出てくるのかを予測した「作業仮説」を箇条書きで書いておくと、本論を理解してもらいやすくなります。

 


本論の書き方

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本論では、研究の目的を再度、簡潔に記述します。どのような背景があり、何をテーマとして、どのような方法で明らかにしていくのかなどを述べ、仮説があれば、箇条書きのかたちで明記しておきましょう。

 

この記述は、論文を本論から読んでも内容がわかるようにしておくためのものです。序論で書いた内容と重複しても差し支えなく、「序論で述べたように」のような記述をするのは望ましくありません。ここからあらためて論文がスタートするように書きましょう。

 


研究方法

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論文では研究方法を記載することが大事です。研究方法の記述を第三者が読んで、全く同じ研究(実験・調査)ができるかどうかが適否の目安となります。周囲の人に自分の書いた研究方法を読んでもらい、それをその人に説明してもらうと良い記述がどうか、不備があるかどうかがわかりやすくなります。

 


研究結果

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結果を書くときは事実を書くのであって、自分の解釈や考察は書きません。書き方は項目別に書くとわかりやすくなり、論文の内容によっては「結果と考察」としてまとめて、結果部分と考察部分とを一括して記述していく方法もあります。

 

結果を書くときの文章は過去形で書き、自分の感想などの主観的な文章がまざらないように注意して書きます。図表を載せる場合は、図の軸や表のカテゴリー、図表中の数字などをきちんと説明していきます。図表のどの部分に注目し、どこがポイントなのか、あとでどの点を考察するのかなど読み手に示すように記述します。

 


考察の書き方

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考察を書く目的は、結果を解釈することで知見を引き出すことにあります。調べたデータから言えること、仮説に対する答え、先行研究との比較などを書きます。結果の書き方と同様に、項目を立てて書いた方が読みやすくなります。一つ一つの結果に対する考察から、次第に個々の考察間の関係にも論を拡げて、考察を総合的な形にまとめていきます。

 

仮説がある場合は、その仮説が支持されたのかどうかなどを論の中心に持ってきて必ず書きます。結果には書いていないことや単なる推測などは書かないようにしておくと、書き過ぎや言い過ぎが原因で論文の評価を落とさないようにしましょう。

 


結論の書き方

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結論では、考察したことから言えること、仮説への答え、この研究でわかったことなどを記述します。また、それによって残された課題などについても書いておきます。文章が長くなりすぎず、簡潔に要点を書いておく程度にしておくとわかりやすくなります。自分として「ここがおもしろい」と思うポイントを強調して書いておくと、読み手もそれを意識しやすくなります。

 


文献の書き方

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文献の欄では、論文の読者が研究で参考にした文献を直ちに探せるための情報を記述します。文献は引用文献と参考文献の二つに分けられます。引用文献は本文内で内容の一部または人名を記載したもので、参考文献は研究をする上で参照した書物や文献のことです。引用文献は文献欄に必ず記載し、参考文献は論文の長さ制限次第で書かなくても良い場合があります。

 

文献はオリジナルのものをそろえて、間違いのないように記載します。引用文献の記載順やルールは、学会や学術雑誌などで異なるので、そこでの書き方に従って書いていきます。基本的に文献は、その著者の姓のアルファベット順になります。同姓の著者がいた場合には名のアルファベット順で記載します。共著の場合は第一著者の姓が基準になります。
 


要約の書き方

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要約は研究の目的から結論までを通してまとめたもので、これを読めば論文の概要がわかるようにして書きます。「何を目的に、誰を対象として、どのようにして明らかにするのか」などの内容を簡潔に記述することが求められます。

 

分量はそれぞれの雑誌や大学などで決められていますが、200字前後というケースが多くあります。要約は論文の読者が一番最初に読むということを念頭において書きます。論文の全容がわかるように曖昧な表現を避けてわかりやすく書きましょう。

 


資料欄の書き方

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資料欄には、本文中に載せなかったRAW DATE、図版、質問紙全体、結果のすべてなどを整理して載せておきます。後にデータを再分析することもあるので、そのときを想定して、第三者でもわかるように記載しておくのが目的です。論文は自分のためだけに書くのではなく、第三者が同じ研究や関連した研究をしたいときに参考にするデータとしての役割もありますので、精確な記載が求められます。

 


その他の書き方

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論文では、実験などの被験者や論文を手伝ってくれた方に謝辞を書くこともあります。この部分では個人の感想なども自由に書いても良く、論文作成を指導して下さった方にお礼の文章を書くこともできます。また、研究を実施した後に、被験者の方や手伝ってくれた方へお礼の文書を書き、結果を報告したり、論文が出来上がったら抜き刷りやコピーを渡すことも大切です。すべてのデータや資料は散逸したりしないように保管しておくと、再分析するときに便利です。

 

引用文献の書き方など色々な書き方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:博士学位請求論文の書き方
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