1月の挨拶(書き出し・文頭)の例文と時候の挨拶と書き方

きちんとした手紙を書く際には

書き出しにその季節を表した文章を付け加えることがあります。これを時候の挨拶といいます。これらは、月ごとにある程度用いられるものが決まっており、1月の挨拶の場合は寒さも厳く、また年の切り替わりの時期でもあるためにさまざまな季語を織り交ぜたものを使用するケースが多いようです。

 

たとえば、厳寒の折や寒冷の候、極寒の折などの言葉を使用すると良いでしょう。なお他にも、新春、仲冬、極寒、小寒、大寒、初春、酷寒、厳寒、などが文頭に使われます。

 

また、古くからの友人に送るなどのもう少しくだけた関係の方に向けてであれば、厳しい寒さが続きますがいかがおすごしですか、朝晩の冷え込みが激しい毎日が続きますがお変わりありませんか、などの文章にしてもよいでしょう。また、1月の挨拶にはインフルエンザなどといった病気や風邪などで体調を崩す人も多数いらっしゃるため、相手の体調を気遣うような文章にすることも一般的です。

 

これを実際の例文としてあらわすと、以下のようになります。

厳寒の候、朝晩の冷え込みが激しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

新春の折、年明けから早くも半月程が経過いたしましたが、いまだにお正月気分のから抜け出すことができずにおります。

 

初春の候、鏡開きは終えましたが、まだまだ寒い日々が続きそうです。

 

小寒の候、みなさまにおかれましてはお健やかにお過ごしでしょうか。

 

などの使い方をします。

 

これらは比較的形式ばった表現を使った文章ですので、たとえば会社から社員の方に出す文章の送付状ですとか、取引先企業などにむけた文章を作るときに有効に利用できるはずです。

 

逆に、友人などに向けたものであれば、そこまで堅苦しい文章にはしなくてもよいということが言えるでしょう。1月の挨拶として季節を感じられるようなものであれば、そこまで形式に気を使う必要はありません。

 

たとえば

厳しい寒さが続いており、ストーブの前からなかなか離れられません。

 

成人式に出席する晴れ着の女の子を見ながら、自分のころを思い出し懐かしく感じています。

 

大雪が降り続いておりますが、スキーを楽しむ方にとっては楽しいものでしょう。

 

今年の正月は自宅でのんびりと過ごしておりましたため、仕事始めが例年より辛いものであったように感じます。

 

今年の新年の抱負は初志貫徹といたしました、新たな気持ちで一年を過ごしたいと思っています。

 

初詣のおみくじは大吉でした、何か良いことが起こりそうな予感がしています。

 

今年は寝正月であったため、布団から身を起こすのがつらい日々を過ごしています。

 

といったもので十分でしょう。もっとも、本当に日ごろからよくあっているような間柄であれば、これも使わずにいきなり本文から入り始めるケースもありますので、臨機応変に対応してください。

 

これらの1月の挨拶はほんの一例です。

今例に挙げたものを組み合わせるだけでも本当にたくさんのパターンの挨拶が出来上がります。その挨拶に正解というものはありません。通例としてこのようなものを使う、というだけですので、相手方に合わせて自分なりに変更してしまうということもよいでしょう。

 

たとえばスキーが好きな方であれば、寒さが厳しく北の方では雪がたくさんつもっているようです、今年の年始はスキーを楽しむには絶好の機会になりそうですね、などというものもよいでしょう。

 

ミカンが好きな方であれば、コタツから離れられない日々が続いています、ミカンを手元においてのんびり過ごすのが至福の時になりそうです、などといったことでもよいでしょう。送る相手に応じてみなさんなりの挨拶文を考えてみてください。それはそれで楽しい作業になるでしょう。

 

もちろん、ビジネスシーンではこのような書き出しを使ってはいけません。

ビジネスの世界では、あくまで相手方企業とこちらの企業とのやり取りです。担当者同士がたとえ仲が良かったとしても、これらのくだけた表現はやはりあまり適していないものでしょう。きちんと厳寒の折、新春の候などの言葉を使って相手方にとって失礼の無いような文体を心がけるべきです。

 

そして、どちらにおいても大事なことは、事実をあらわした言葉を使うこということです。たとえば、寒さが過ぎ去っていき暖かくなってきたのにもかかわらず、厳寒の折、という言葉を使うのは非常におかしなことになってしまいます。

 

システマチックで同じ文体をずっと使いまわしていると相手に伝わってしまいますので、できればその状況に応じて使い分けるとよいのではないでしょうか。逆に、1月であればいつでも使うことができるのは新春の候でしょう。

 

これであれば、1月中はどのようなシーンで使っても相手方にとって失礼になることはありません。もし何度も同じ書き出しを繰り返し使いたいのであれば、いつ使っても大丈夫なような言葉を選んで文章を作り上げていきましょう。

 

他の挨拶の情報を知りたい方は、こちらもご覧ください。
タイトル:1月の挨拶(結び・文末)の例文と結びの挨拶と書き方

字の綺麗な書き方

  1.文章のバランス 2.バランスに注意 3.トメやハライやハネに注意 4.丸や横線、縦線を引く練習   文章...

お客様へのお礼状の書き方

開業や開店などのお祝いをいただいたときには、きちんとお礼状を出すようにしておきます。親しい人などに出すものでも、しっかりとした文章を書くようにしておくことが大切です。書き方...

入学祝い礼状の書き方例文

入学祝い礼状を書くときには、例文などを参考にして書き方を工夫してみるといいです。例文をそのまま利用してみるのもいいのですが、自分なりにアレンジして、より相手に伝わりやすいよ...

規約改正の書き方

公共機関や政府、条例に限らずとも、規約やルールは存在します。例えば学校のクラブ活動や大学のサークル活動などです。これらの決まりは年を経る事にふさわしくなくなっていくものもあ...

参考文献の書き方について

書籍の巻末などに書かれている参考文献ですが、この参考文献に正しい書き方というものが存在します。一般の人にはあまり関係の無い知識に思われるかもしれませんが、学生の卒業論文などにおいて...

看護師さんに礼状 書き方

ケガや病気で入院すると不安や孤独感にさいなまれます。そんな悩みを診断や手術を施すことで解決するのが医師であれば、入院中の健康状態や食事さらにはお通じなどをサポートするのが看...

看護要約の書き方

看護要約というのは、看護サマリーともいい、患者が入院するときや、あるいは退院や転院するときに、これから受け入れてもらう先の病院や施設、患者の家族などに対して渡される患者の情...

年賀状の書き方や基本について

お世話になった方や会社の上司、古くからの友人など、その年の感謝の気持ちと新たな年への決意なども込めて、年賀状を送るのが基本となります。   遠く離れた友人との...

履歴書送付メール書き方

履歴書は、学歴や職歴などを記すことで企業や団体側にとっては記した人物の状況を知ることができる書類です。正社員として働く場合やアルバイトとして働く場合に提出することになります...

お見舞い袋の書き方

お見舞い袋は、病気や災害にあった方をお見舞いする時や、新規開店や開業を迎えた方を励ます時に、見舞金を贈る為に使います。友人や親族等にトラブルが起きたり、独立して新しい活動を...

スポンサーリンク