「ご心労」の意味と例文と書き方
-
地形の断面図の書き方
断面図とは横から見た図のうち、その内部構造が分かるようになったものです。横から見た図は外観だけしか分からず内部構造がどのようになっているかは判別できませんが、断面図にするこ...
-
英文での日にちの書き方
英文には、イギリス式英語を使う場合とアメリカ式英語を使う場合があります。どちらの英文を用いるかによって日にちの書き方が多少変わってくるので、相手の国によって適切な表現を使い...
-
町内会の班長のための現金出納帳の書き方
1.町内会の現金出納帳の引継ぎについて 2.町内会費徴収の注意点 3.買い物など出金の記入例 4.入金の場合の記入例 5.会計報告...
-
書面決議による取締役会議事録の書き方について
株式会社において 取締役会で行われる会議と決定は会社の運営方針を決定する最高機関となります。法律でも最低3ヶ月に一度は開催することが義務付けられて...
-
手紙の書き方:横書き封筒
伝えたい気持ちや感謝の言葉。何気ない日常を手紙で綴る。何度も読み返して書き直した思いの詰まった手紙を送る。これらは昔から繰り返されてきた「言葉を相手に伝える」手段です。現代...
-
扶養控除の書き方:京都市
家族のなかには、会社で働いて家計収入を主に支えている納税者たる世帯主だけでなく、午前中はパートに出かけたり、週三回程度はアルバイトに出かける子どもや親族のいるケースが多々あ...
-
ト報回覧の書き方
1.ト報について 2.ト報の伝え方 3.ト報の書き方 4.事後報告の場合 5.ト報時の回覧のメリットとデメリット 6.ト報回覧...
-
「申し上げます」の意味と例文と書き方
ビジネス文書や目上の人に対する新書などでは、通常の会話よりもさらに丁寧な言葉を使う必要があります。しかし、文書にして相手に送る場合、ゆっくり調べることはできますが、相手にその文書が...
-
エアメールの封筒の書き方:中国
エアメールを中国に送る場合の封筒の書き方についてわからない人も多いかと思いますので、ここではどのように書くのか見ていきましょう。 1.中国へ...
-
ひらがなやカタカナの書き方教育について述べる
教育の中には、初歩的な段階で覚える必要のある項目がいくつかあります。小学生の時に、あるいはそれ以前から九九を覚えるなどは、その代表的なものです。 他にも、...

「ご心労」は、その文字が示している通りに、心が労すること、即ち心配事があったり、或いは精神的疲労を受けたりしている状態を意味する言葉です。しかも、「心労」の前に「ご」という接頭語が付いているので、目上の人に対して使うことばです。
何故ならば、「ご心労」或いは「心労」というのは、心配や悩みといった言葉とほぼ同義ですが、これらの言葉に比べると畏まった表現だからです。従って、自分や家族、同僚、目下の人に対しては用いないのが一般的です。
特に話し手本人の心理状態を表現する言葉として用いると、大げさな表現となってしまいますので、用いることはありません。基本的には、書き言葉に用いることが多いのですが、目上の人に対して心配の情を表現する際には、会話の中でも用いる言葉です。
「ご心労」という言葉に続く言葉は
一般的には「お察しします。」等です。相手の心配や悩みなどを、手紙の書き手、或いは話し手である自分が相手のことを思い遣っていることを表現するため、相手の心労を察しているということを表現しているのです。
即ち、「ご心労、お察しします。」等と用います。手紙の書き出し分としても使えますし、会話の中で目上の人が自分の悩みや心配事を話された場合には、その返事として用いることもあります。
現在では、その字句から
「心を労する」と解釈され、自分に対して用いたり、自分と同格の人や目下の人に対して使うこともありますが、正しい使い方ではありません。「心労」という言葉には、相手を敬う意味が含まれています。即ち、敬うべき相手にしか使わないのが本来の使い方であり、そのため、目上の人の苦悩や心配などを表現する言葉として用いるのが正しい使い方なのです。
更に畏まった表現としては、「ご心労、いかばかりかとお察し申し上げます。」或いは、「さぞご心労のことと拝察申し上げます。」等の表現を用います。但し、このような使い方は、大変畏まった表現であり、一般的には会話の中で用いることはありません。
主には手紙などで用いる文語体となります。会話の中でここまで畏まった言葉を用いると、かえって奇妙に聞こえますし、場合によっては慇懃無礼な態度と取られることもありますので注意が必要です。
逆に、目上の人と言っても、あまり畏まる必要がなく、親しくお付き合いしている方の場合には、もっとくだけた表現を研売ることも可能です。例えば、「ご心労が絶えませんね。」等という表現を用いることも、相手が親しい間柄であれば、用いても問題はありません。
このくらいくだけた良い方ならば、自分と同格の相手に対しても用いることができます。言葉づかい一般の注意事項と同じく、相手に合わせて用いるべき文体や言葉を選ばなければならないということです。
心労は、心配していたり、悩みがあることなどを意味する言葉ですから、いわば心にストレスがかかった状態のことを指します。従って、相手は落ち込んでいたり、苦悩していたり、或いは怒っていることもあります。そのような状態の人に対して使う言葉ですから、用いる場合には注意が必要です。
不用意に「ご心労お察しします。」と言っても
「お前に何が分かる」と言われてしまうこともあります。特に目上の人に対していう場合には、失礼がないように気を付ける必要があるのです。
相手が自分の悩み事などを話してくれた場合には、その返事として用いることもできますが、相手が具体的には特に何も言っていないのに用いると、逆に反感を覚えられてしまうことにもなりかねません。
話している相手が、自分の近況を自ら話して、苦悩していることを打ち明けた場合に用いるべき言葉です。手紙で用いる場合も同様です。先方の状況を直接見聞きした場合に、手紙でも相手の苦悩を慮って用いるべきです。
相手が何も打ち明けていないのに、噂話や風聞などによって見聞きしたことで、手紙に「ご心労お察しします。」等と書いても、逆に失礼にあたることが多々あります。
どうして知っているのか
誰から聞いたのかと、逆に叱られてしまうこともありますし、実際にはその噂話などは正しくない場合もあります。直接相手から見聞きするか、或いは信頼できる人から話を聞いた場合以外は、用いるべき言葉ではありません。
しかし、実際に相手の苦悩を知った場合には、こちらの気持ちを伝えるために、はっきりということが大切です。この場合は、何も言わない方が失礼に当たります。自分も先方のことを心にかけている、思い遣っている、ということを伝えるために、会話や手紙の中で一言添えておくべきです。
「ご心労」という言葉は、相手を敬う意味が込められており、しかも相手の苦悩等を思い遣る言葉です。重要なのは、相手が苦悩している時に用いる言葉だということです。
そのため、きちんと状況を判断して、伝えるべき時にはきちんと伝えることが大切ですし、会話なのか手紙なのか、相手が自分にとってどのような人なのかを考慮して続く言葉を選び、用いることが重要です。
他の意味と例文の情報を知りたい方は、こちらもご覧ください。
タイトル:「心身ともに」の意味と例文と書き方
タイトル:「参ります」の意味と例文と書き方