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のしは一般的に、慶事や弔事に際してお金を包んで渡す為に使用されています。しかし、時には企業名を入れて利用される場合もあるものです。例えば、新しく店舗を開店する経営者の方へ、開店祝いとして贈る事があります。
企業名を書き入れた「のし」
のしは一般的に、慶事や弔事に際してお金を包んで渡す為に使用されています。しかし、時には企業名を入れて利用される場合もあるものです。例えば、新しく店舗を開店する経営者の方へ、開店祝いとして贈る事があります。また、新規事業を立ち上げた企業の代表者の方へ、開業祝いとして贈る事もあるでしょう。
その他にも、歴史の長い会社が節目となる年に、創立祝いとして関係者へ贈る事もあります。人の人生に節目があるように、企業にも歴史があり、その始まりや経過を祝うべき時があるものです。企業名を入れたのしは、このような場合に用いられます。企業名を入れたのしには、企業を代表するものとして相応しい風格が欲しいものですから、表書きが手書きで書かれる事も少なくありません。
しかし、企業名を入れたのしを使う機会は少ないものですから、これまで個人的に使った経験がある方でも、企業名を入れて使う事になると、どうすれば良いかわからないものです。作り方の勝手が違って戸惑いがちですが、基本的な書き方は個人的な用途で作るものと同じですので、特別に難しい事はありません。今まで行ってきた作り方や書き方を応用すれば問題ないものです。
もちろん、初めてのしを作る事になった方でも、ルールやマナーを守ればしっかりした物が作れますので、準備次第で良い物を作れます。どうしても、のしを作る時間が取れない場合は、印刷や代書のサービスを利用する手段もあります。しかし、印刷や代書よりも、企業内の方が手書きで作ったのしを贈る方が誠意が伝わりやすいでしょう。印刷や代書の字面は洗練されていますが、手書きのものには、手書きならではの良さがあるものです。
企業名を入れるのしの選び方
企業名を入れたのしを作る時は、その選び方が重要になります。企業を代表するものなので、慶事弔事を問わず、適切な物を選ばなければいけません。特に重要なのが、のしを受け取った方が最初に目にする水引です。その色と結い方、そして数にはそれぞれ意味がありますので、慎重に検討して選びましょう。
まず、慶事と弔事とでは用いるべき水引の色が異なります。選び方を間違えると、受け取る方に大変失礼な意味になるものですから、気を付けて選ばなければいけません。結い方にも数種類ありますが、基本的に先方にとって慶事であれば蝶結びの結い方をされた物を選びます。先方にとって一度だけで済んでほしい事である場合は、結び切りの結い方をされた物を選ぶと良いでしょう。
こちらも選び間違えると、誤解を受けかねません。水引の紐の本数は、奇数である事が基本です。伝統的に奇数が使われている理由は諸説ありますが、どの由来であれ偶数は避けるべきものとされます。一般的にのしで利用されるのは5本や7本のものが多いものです。のしは水引が印刷されていますので、偶数の水引で結われた物はまずありません。
また、偶数と同様に使用が忌み数として避けられる、水引が9本ののしも見かけられないものです。ただし、企業を代表して贈るものですから、一応確認をしましょう。印刷ミス等の可能性もありますので、万が一でも間違いを避ける為にチェックは必要です。
水引以外にも、掛け方や畳み方が重要になります。封筒型であれば中袋にお金を包んで入れるだけですが、のし紙であれば、品物に掛ける方法や、お金を包む時の畳み方に決まったルールがあり、これも慶事や弔事で違いがありますので、事前にしっかり調べておかなければいけません。
のしに企業名を入れる場合の上手な書き方
企業名を入れたのしを作る時は、表書きの書き方に気を配るのが大切です。基本的に水引の上側に献辞を、下側に企業名を書き入れますが、企業名の書き方に注意が必要になります。単純に企業名だけを書くのであれば、氏名を書く場合と同じように縦書きで記しますし、二行以上になる時は右から左へ改行して書くのも変わりありません。
例えば、創立記念なら、上側の中心に献辞として創立何十周年と書き、下側の中心には献辞よりやや小さめに会社名を書き入れます。ただし、企業名と氏名を両方書く場合は、これと少し違った書き方をするものです。上側の中心に献辞を書く点は同じですが、下側の中心は氏名を献辞よりやや小さめに書きます。会社名はその右側に名前よりも小さい文字で記しましょう。
また、企業名と役職名と氏名との3つを書く場合もあります。この場合の書き方も、上側の中心は献辞を書きます。下側の中心は、まず小さい文字で役職名を書きます。その下に献辞よりやや小さめに氏名を書きましょう。会社名はその右側に小さい文字で書きます。文字のサイズは水引の様な由来のある決まりではありません。
しかし、何も考えずに書くと全体のバランスが崩れて見た目が悪くなりがちです。書き入れる内容が多い場合は特に、事前のレイアウトを慎重に決めておく必要があるでしょう。実際に書いてみないとわからないものですので、別の紙を使って試し書きをしてみるのがおすすめです。
筆記用具は毛筆を利用して、色の濃い墨で書きましょう。薄墨は弔辞に利用するものなので、慶事に利用すると受け取る方にとって大変失礼な意味になります。細かい決まりやマナーが多くありますので、仕上がった物は他の方に見せてチェックを受けるべきです。
のしに企業名を入れる場合のまとめ
のしは慶事、弔事のいずれにも利用される、日本の風習の1つです。一般的には友人や親族、同僚等の為に個人的な利用をする例が多いものですが、時には企業名を入れて企業を代表する物として利用される場合もあります。個人的な利用でも決まりやマナーは大切ですが、企業を代表して贈る用途の場合は、組織に所属する方々全員のものとなるものです。
その選び方、書き方、作り方には特に慎重になる必要があるでしょう。企業名を表書きに書く時は、その内容が複雑になる場合があります。単純に企業名だけであれば、氏名と同様に企業名を書くだけです。しかし、役職名や贈る方の氏名まで書き入れる事になると、書き入れる文字の大きさや位置を計算した上で書かなければいけません。
個人的な利用に比べて複雑になりがちなもので、選び方、書き方、作り方には守るべき決まりやマナーも多くあります。しかし、基本的には個人的な利用と同じものですから、仕組みさえ理解できれば意外と簡単に作れるものです。一度正しい作り方を身に付ければ、次回の利用にも応用して上手に作る事ができます。最初の1つから間違いなくしっかり作るのが大切です。
手書きで作ると手間暇がかかりますが、印刷や代筆では中々見られない、独特の雰囲気や風格が出るものです。作る方によっては実際の作成だけでなく、道具に慣れる時間や、練習の時間も必要になるでしょう。しかし、時間をかけてしっかり作ったものは出来栄えが違い、努力に相応の成果が得られます。出来栄えに拘るのであれば、自分自身の手で取り組む価値が十分にあるものです。