香典袋:夫婦連盟中袋の書き方
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夫婦で葬儀に参列する場合、香典袋に書く名前は、世帯主名の場合も連名の場合もありますが、どちらがよいかは、それぞれのお付き合いの深さによって違います。
中袋に夫婦連名で書く場合
例えば、夫婦そろって、故人と親しくお付き合いをしていたような場合には、夫婦の名前を連名で書くのが一般的です。夫の名前を中央に書き、妻の名前を左側に添えるような形で書きます。夫の職場関係の方がお亡くなりになり、妻は故人とそれほど親しくないようなケースであれば、世帯主名だけを書きます。
また、妻が夫の代理で葬儀に参列するような場合には、連名にするのではなく、夫の名前を書いた横に小さく「内」と書き添えます。記帳する際も、同じように記入しましょう。なお、会社の同僚などが、連名でお渡ししたりすることがありますね。
香典をいただく側からすれば、連名で書かれた香典を頂くと何かと面倒になりますので、できれば1人1人香典を包んでお渡しすると親切ですが、夫婦の場合は、かえって別々に書くと分かりづらくなりますので、連名で書いて、お渡しするようにしましょう。
名前を書く際は、フルネームを薄墨の筆ペンで書きましょう。中袋の書き方ですが、中袋の表面には、漢数字で「金額」を書き、裏面に「郵便番号・住所・氏名」を書きましょう。金額を書く欄が裏面にあるものの場合は、そちらに書き入れるようにします。
なお、「氏名・住所」は、表袋に書くだけでなく、喪主側が管理しやすいように、中袋にもしっかりと書いておくことが大切です。喪主側が整理する際の負担を少なくなるような心配りをすることが大切です。
漢数字は、・「一⇒壱」「ニ⇒弐」「三⇒参」などと、旧字体を使うのが正しい書き方です。金額の最後に「也」をつける方もいますが、特につける必要はありません。お札の向きにも決まりがあります。お札の向きは、お札の顔が中袋の裏側にくるようにして入れます。つまり、結婚式のご祝儀袋とは反対にして入れます。
夫婦連名ではいくら包む?
中袋にお包みする金額は、故人とのお付き合いの程度にもよっても変わりますが、通夜や葬儀に参列する場合には、たとえ夫婦2人で参列したとしも、一つの家族と考えるため、一人のときと同額でも問題ありません。
夫婦そろって、故人と親しいおつきあいをしていた場合や、葬儀のあとの会食(お斎)にも出席する場合には、それ相応の金額を包む必要があります。金額よりも、遺族をいたわる気持ちを持ってお渡しすることの方が大切です。
なお、最近の香典袋の持ち歩き方を見ていると、ふくさなどにはお包みせずに、スーツのポケットに、むき出したままの状態で無造作に入れていたり、買ったときのビニール袋にそのまま入れて持ち運ぶ人を多くみかけます。しかし、香典袋は、相手に差し上げる大切なものですから、折ったり汚したりしなすることのように、
必ずふくさにお包みして持って行くようにしましょう。ちなみに、ふくさにはいろいろな色がありますが、紫色のふくさは、慶弔どちらにも使うことができて重宝しますので、男女を問わず、基本的なマナーとして「ふくさ」を持っておいた方がよいでしょう。
香典袋の渡し方のマナーとは?
香典とは、線香(抹香)や供花の代わりに死者の霊前に供えるもので、不祝儀用の水引を結んだ袋に現金を包んだものを言います。訃報の知らせを受けたからと言って、すぐに香典を用意するのはNGです。なぜなら、香典にお包みする金額や渡し方は、
地方や宗教上のしきたりによって違いがありますので、亡くなった方の宗教を確認してから、香典の準備をするようにしましょう。香典袋をお渡しするタイミングですが、通夜か告別式に持参するのが最も一般的な方法です。
中には、訃報の知らせを聞いた直後に香典を用意して、弔問に訪れた際にお渡しした方がよいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お亡くなりになった直後は、喪家は、通夜やお葬式の準備で慌ただしくしているでしょうし、
故人の死を悲しんでいる暇もないくらい忙しいと思いますので、訃報の知らせを聞いたからといって、すぐに香典を持って行く行為は、慎んだほうがよいでしょう。なお、通夜と葬儀の両方に出席する方もいらっしゃるかと思いますが、その場合の香典は、どちらにお渡ししても構いません。
もしも、通夜の参列した際に、受付で香典をお渡しした場合は、葬儀の際は、香典を持って行く費用はありませんので、記帳だけを行います。例えば、夫が通夜に参列して夫婦連名の香典袋を渡し、妻が葬儀に参列するような場合でも、妻は記帳だけ行います。
また、故人の葬儀が行われる会場から遠く離れた所に住んでいるため、通夜や葬式に駆けつけることができないような場合には、香典を現金書留で喪主宛に郵送しても構いません。書留の中には、香典袋だけでなく、通夜や告別式に出席できないことを詫びるメッセージを書き添えるようにしましょう。また、遺族を励ますためのメッセージも一言添えて郵送するとよいでしょう。