「お喜び・お慶び」の違いと使い分け方と書き方

挨拶状やお中元などのお礼状など、手紙を書くとき、または人に見てもらうための文書を作成するときなど、文頭で時候の挨拶の後で相手様の様子を確認するための文章を書きます。

 

たとえば「拝啓 新春の候、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。」とか「謹啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」などの文章です。

 

読んでいただく相手様が、お元気で生活、お仕事をされていることに対して自分もうれしい、喜んでいるという気持ちを伝えるための文章ですが、「およろこび申し上げます。」と感じが「お喜び」と書く場合と「お慶び」と書く場合があります。

 

この二つはどのように違うのでしょうか。本来「よろこぶ」は「喜ぶ」という漢字を使用します。年賀状では「初春のお慶びを申し上げます。」という漢字を用いています。

 

この時に使用する「慶び」という漢字は「慶事」の慶でお祝い事の意味があります。年賀状で初春をよろこぶというときには新しい年を迎えてお祝いをするという意味があるので「お慶び」という漢字を使用してもおかしくはありません。

 

出産のお祝いや入学のお祝い

受賞の時などはお祝い事なので、「お慶び」という漢字を使っても構わないし、お祝いをしている感じが出て良いでしょう。

 

「このたびは晴れて社長御就任の由、心からお慶び申し上げます。」や「ご出産おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。」などのようにお祝い事に使用すると、その手紙をいただいた方としても一緒に祝ってもらっているような気持ちになることでしょう。

 

ところが一般的な文書や手紙などの書き出しに

相手様のご健勝や元気にご活躍されているであろうことに対しては、祝い事ではなく、感情的に「うれしい」「喜ばしいこと」なのです。だからそのようなときには「お喜び」という漢字を使うのがふさわしいのです。

 

「よろこび」という漢字は他にも「歓び」「悦び」などがあり、どれも「喜ぶ」と同じような意味なのですが、一般的に使用されているのは「喜び」という漢字なのでこの字を使用すると間違いがないでしょう。だから迷った時には「お喜び」と書くようにすれば良いでしょう。

 

ビジネス文書などでも

「お喜び」という漢字を使うことが一般的です。最近はパソコンや携帯電話の普及によって手紙を書くことが少なくなりました。そんな中で手書きで手紙やはがきを書いて郵送すれば、メールで送信するよりも印象に残るものです。

 

メールはリアルタイムで送られ、即効返信をすることができるので、急いで返事が欲しい時や、友人同ぢの簡単なやり取りに関してはとても便利なものですが、少し改まった相手様に対してはメールで挨拶をしたり、お礼を言ったりするより手紙を書いて送る方が、誠実で丁寧な印象を与えます。

 

しかし、いざ便箋を前に手紙を書こうと思っても、どのような書き出しで始めるのが良いのかわからなくなることもあります。特に相手の方が、目上の方や年配の方、または不特定多数の方になってくると、きちんとした挨拶文で始めることが大切になってきます。

 

そんなときのために手紙には正しい書き方というものを知っておくと便利です。急に何かのお知らせ文書を作成することになっても慌てなくて済みます。

 

書き出しは

「拝啓」または「謹啓」などの言葉で始まり、「厳寒の候」「新緑の候」「例年になく暖かい今日この頃ですが」など時候の挨拶の後、「皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。」「何々様には、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。」というところまで書いてから、「さて」「ところで」「先日はありがとうございました。」などと本文に入ります。

 

本文でも相手様を敬うように敬語や丁寧語を使って書きます。そして本文が終われば、結びの言葉として「厳寒の折り、くれぐれもご自愛ください。」「今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。」など相手を気遣う言葉や「今後もよろしく」という言葉で結び、文頭の「拝啓」に対しては「敬具」や「かしこ」、「謹啓」に対しては「謹言」や「謹白」などを使います。

 

文頭の「頭語」と文末の「結語」は対になっているので、頭語にふさわしい結語を使用するようにします。ちなみに「拝啓」より「謹啓」の方が丁寧でかしこまった手紙になります。また、はがきを使うより、白い便箋と封筒を使う方がより丁寧になります。

 

ただ、あまり形式にこだわりすぎたり

丁寧な言葉を使うように気を使いすぎると固い文章になってしまって相手様にとっても恐縮されてしまったり、わかりづらくなってしまったりしてかえって気持ちが伝わらないこともあるので、ほどほどに丁寧な文章をすることが大切です。

 

そして親しい人に出す手紙はこのように、頭語、時候の挨拶、安否の挨拶、本文、結びの挨拶、結語という順番にこだわらなくても「お元気ですか。」から始まっても、頭語や時候の挨拶などを書かずに「前略」としてもよく、便箋や封筒も可愛い絵柄のあるものにしたり好みの紙を使用するとよいでしょう。

帳簿繰越の書き方

簿記会計の中で単式簿記つまり家計簿や行政機関では、単年度ですべてが終わるためにこの繰越という考え方は該当しません。その一方で企業会計では、単年度ですべてが終わるものではなく...

はがきのお礼の書き方

SNSやメールが普及してきて、手紙やはがきを送る機会も年々少なくなってきました。しかし、やはり手書きのメッセージというものはその人の温もりが伝わるものですし、ずっと手元に残...

心配の言葉の例文と書き方

余程マイペースな人でなければ人間関係において他人を配慮するようなこともあります。両親や身内の人の体調に配慮することはもちろん、会社の同僚や上司などへの配慮も必要になります。心配する...

香典袋の書き方

  1.宗教や宗派によって変わる香典袋の種類 2.香典袋を書くときの注意 3.香典の熨斗袋の表書き 4.香典袋の中袋の書き方 5.お札...

謝罪メール(お詫び状・謝罪文)の例文とマナーと書き方

  インターネットが普及し、仕事の場面においてメールは必要不可欠なツールとなりました。時間を短縮して連絡を取れることや、連絡内容に関して記録を残せることなどがメール...

賞状の書き方~縦書き~

  1.賞状の書き方・レイアウト 2.それぞれの書き方の詳細 3.賞状の例文 4.賞状を書く人   賞状の書き方...

離職票の書き方

退職した際に会社から送られてくる離職票。その内容は失業保険を受け取る時に非常に重要になってきます。きちんと確認すればよかった、と後悔しないよう正しい離職票の書き方を知ってお...

ラボノートの書き方

ラボノートとは、その日行った実験の様子や結果など、実験者が実際にどういった実験を行ったかを示すための物的証拠になるものです。   1.ラボノート...

綺麗な字の書き方のコツ

携帯電話やパソコンが普及したことによって、手紙などを書く機会が減ったという人も多いのではないでしょうか。書く機会が減ってしまうと、必然的にバランスの良い字を書くことが出来なくなる可...

大学志望理由書の書き方

志望理由書とは、自分の熱意を伝えるための書面です。他の書類と比べて、自分の考えていることを自由に書くということが求められるので、志願者によっては「何を書いたら良いか分からな...

スポンサーリンク