「~の上」の意味と例文と書き方

「~の上」の意味と例文

「~の上」は、何かと何かとの関係を表す言葉です。おおまかには、「上」を位置として捉え、そのままの上部という意味で使用する場合と、概念としての「上」を表す意味で使用される場合の二種類に分けられます。

 

前者の場合は解りやすく使い方に迷うこともあまりありませんが、後者の場合は、少し、注意が必要となります。後者の場合、「〜の後で」、「〜を条件に入れて」、「〜の結果」という意味合いが多く、順序や前提条件を明示する表現です。

 

特に、ビジネスで使用する場合は、少し曖昧で、婉曲な表現として、この意味で用いる場合が多くなりますので、注意が必要です。「〜の後で」の意味で使用されるものは、物事が終わった時点を基準として、それからのことを示します。

 

連続している時間のある結果の時点から次をさしています。つまり、結果が出ていて、その結果を承知し、それを認めたところでの次の意味となります。そのため、前提として、時間的な順序や経過を示す内容が前段で示されることが多くなります。

 

例えば、社内のチームで、Aというプロジェクトを行いました。Aプロジェクトは、ほとんど成功すると思われたところで、同じような企画で他社に先を越され、立ち消えになってしまっていました。

 

しかし、ほぼ成功間違いなしの企画だったため

同じチームで、Aプロジェクトの技術を活かし、全く別の企画であるBプロジェクトをたてたとします。前回の反省から、他社へ企画が漏れないように、また自分たちの技術を守るため、チームの人々は共有の認識をしなければなりません。その場合、「Aプロジェクトの反省の上、Bプロジェクトの成功のため、チームでの話し合いを強化しましょう。」という使い方となります。

 

「〜を条件に入れて」の意味で使用されるものは、ある成立をを目指すために、双方の要望をお互いに考慮し、決めるために、条件をつけることがありますが、それを理解し、守るということを前提にしたという意味で使用されます。

 

こちらも、この言葉の以前に示された契約条件をさす場合が多いので、ビジネスで使用する場合は、この言葉を示された以前の条件を頭に入れておく必要があります。

 

例えば、一社だけでなく、二社以上と交渉を行っていた場合、この条件を混同することがありますので、注意が必要です。そのためにも、特に社外での打ち合わせのときは、その会ごとに、メモを取る必要があります。重要な案件の場合は、すぐに箇条書きで条件のメモをとることをお勧めします。

 

「〜の結果」の意味で使用されるものは、そのものズバリですが、そこに至までの経過、行為など、その場で起こっていることの全ての要因を含んでいます。そのため、完了に近づいていて、確認の作業に近い場合が多いです。

 

しかし、この結果というのは

全てを含んでいるため、わかりにくい内要となることが多くなります。もしも解りにくい場合は、一つ一つ、前に戻って、理解していくことが必要ですし、また相手にそのことについて確認することも必要な場合があります。

 

丁寧に対処しないと、思わぬところで、ご自分が気付かないまま失敗をしてしまうかもしれません。気になる点は、その都度、同僚や上司に確認するようにしましょう。

 

「〜の後で」、「〜を条件に入れて」、「〜の結果」という意味合いで使用されている場合、どの場合も似ていますので、使い方や具体的な意味を勘違いしないようにしたいものです。そのためには、その言葉だけではなくて、前後の内要にも目を配る必要があります。以下は、具体的な主な意味をまず示します。

 

その後、用例を加えます。

・三次元の空間で、ある基準となるものより高い方にあるものを示します。「~の上へ上へと上るようだ。」「山の上へ煙が上がりました。」・上方に位置するものを示します。「~の上に見える。」「空の上から落下してきた紙くず。」

 

・平面上の基準とする位置より、視線が上がるところを示します。「絵の右端から三センチ上に文字が見えます。」・ものの表に出るほうのことを示します。「セーターは、柄が見える方が上です。」

 

・文章で既に記述された内要について、指し示します。(横書きの場合)「上に記しましたように、」・地位、能力、程度、年齢、などが高いと世間で評価されている時に使われます。「一学年上の生徒といえども、運動能力に優れているとは限りません。」

 

・~の上にで、成立した物事の基盤を示します。「この懸案は、社員の弛まぬ努力の上に成立しました。」・更に物事に付け加えられた意味を表します。「香りが良いだけではなく、その上、気持ちまで安らぎます。」

 

・程度を強調します。「最近は泥棒が多いので、用心の上には用心を重ねて頂きたいものです。」・物事の結果を示します。「こうなった上は、家を出て行くほかはありません。」・尊敬に値する人を示す時に使用します。また行動について示す場合がありました。「紫の上」「上に、上に」領収書の「上」

「拝察」の意味と例文と書き方

かしこまった手紙や文書を作成するときに言葉の使い方、特に敬語の使い方を間違わないように気を付けるのですが、一般的に使われているから大丈夫だと使った敬語が、目上の方には失礼に当たる使...

小学生の作文の書き方

小学生になると幼稚園や保育園の時と違った作業が学校でたくさん出てきます。その中の一つに作文があります。幼稚園や保育園の時は文字を覚えて単語を書くという所までできればよかったのですが...

障害者ケース記録の書き方

障害者の方の1日の様子について、介護士などの担当者がつけるのがケース記録です。基本的には施設によって書き方が決まっていますが、ここでは一般的なルールや適切な記載の仕方につい...

合宿のお礼状の書き方

  1.お礼状は誰に出せばよいのか? 2.お世話になった関係者にお送りする場合 3.合宿で指導してくれた方に送るお礼状は? 4.個人宛と、...

受験小論文の課題で困った時に

課題文のある設問のなかには、課題文について要約させ、何文字以内にまとめなさい、というような小論文には書き方として原則があります。   一つ目は、課題文の筆者に...

会社宛見積書の宛名の書き方

会社宛見積書などビジネスシーンでの宛名の場合には、基本的に先方の会社名に「御中」を付けるのがふさわしいといわれています。よくありがちなミスとして株式会社を(株)として略して...

読書感想文の書き方:高校の出だし

読書感想文で必要なのは当たり前ですが本ですね。しかしどのような本を選ぶかで読書感想文の中身は違ってきます。本自体は薄いにもかかわらず内容が濃いものだと、感想文がすごく長くな...

大学の志望の書き方

まずは何と言っても、対象の志望大学について知識をつけることが大切です。 志望動機を書き始めるとしても、その動機自体が的外れになってしまっては裏目に出てしまうこともあります...

報告書の書き方

報告書、それは何かを報告するための書類ですが、上司から例えば報告書を書くことを告げられると面倒に思えたり、嫌だと思ったりする人もいるかもしれません。このように思う人は何を書...

12月の挨拶(結び・文末)の例文と結びの挨拶と書き方

季節に応じた結びの言葉で手紙やメールを出すようにすると、受け取った相手へ真心が伝わるものです。たとえ、文頭が丁寧で気配りのある内容になっていたとしても、終わりが相手への配慮がないと...

スポンサーリンク