作文の書き方:起承転結
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文章の書き方の基本
文章というものはただ漫然と書いて行けばいい、といったものではなく、そこには一定の書き方のルールというものがあるわけです。
これが起承転結と呼ばれているもので、まず始めに「起」という文章の書き起こしがあって、それを受け継ぐ「承」というものがあり、次に話題を転じる「転」というものがあって、最後に結論を述べる「結」がある、といった文章の書き方の定型を示したもの、となっているのです。
従って、作文、すなわち文章の作成を行う場合には、この起承転結のルールに則って文章を書いて行く、というのがもっともオーソドックスな作文法ということになっているわけです。
もっとも、これはあくまでも文章を書く場合の基本原則というものですから、かならずしもこれを杓子定規に守らなければならない、ということではないのですが、その基本というものを身に付けておくことで、とりあえずはそれなりに文章として読むに耐えるものが書ける、ということになります。
こうした基本を身に付けるためには、やはり、そのためのトレーニングを積まなければならないわけなのですが、日本の学校教育では、このような作文の書き方を学ぶためのトレーニングがきちんと行われているのかといえば、これははなはだ疑問であると言わざるを得ません。
この起承転結による文章の書き方というものは、ただそう言われただけでできるものではないために、実地の作文指導というものがどうしても必要になるもので、そうしたトレーニングを積み重ねることによって、少しずつまとまった文章というものが書けるようになって行くわけなのですから、こうしたトレーニングは、やはり学校教育できちんと行ってゆく必要があるものなのです。
実用文と小説の違い
また、とかく文章と言えば、小説家の書くような文章のことをイメージしてしまいがちなのですが、あれはあくまでも「文学作品」という特殊な文章なのです。そもそも、「小説」というもの自体が「通常の文章」なのではなく、「会話文」と「地の文」との組み合わせによって物語(ドラマ)を構成する、という独特なスタイルを持った文章の手法なのです。
おそらくはほとんどの人が、小学校や中学校の音楽の授業で、縦笛やハーモニカなどの簡単な演奏のし方くらいは習った経験があるでしょうが、ではそれで作曲をしてみなさいと言われたら、いったいどれだけの生徒にそんなことができるでしょうか。
小説を書くというのはこれと同じことで、一般の人にとって文章を書くということは、「小説という特殊な文章作品」を書くことではなく、あくまでも「何かを他人に伝える」ための文章による表現でしかないのです。
これが「実用文」と呼ばれているもので、社会に出れば誰にとっても必要となる文章を書くこととは、この実用文がちゃんと書けるということなのです。たとえば、その時に不在であった人に代わって電話を受けた人が、その不在であった人に受けた電話の内容を伝えるためにメモを書いておく、といった場合があるわけですが、メモというごく短いものであるとはいえ、これも立派な実用文なのです。
実用文の重要性
さらには、ほとんどの会社では、文書による業務上のやり取りというものが日常的に行われているわけですが、各種の業務報告書といったものや、取引先の会社とやり取りする業務上の手紙文、さらにはその顧客に対する告知文書、また広報宣伝のための広告文といったものなど、実に多種多様な業務文書が書かれているわけなのですが、こうした実用文をきちんと書けるためには、それこそ、起承転結という文章の基本ルールが身に付いていなければならないわけなのです。
多くの人が、文章といえば小説家の書く文章をイメージしてしまうのは、一つには、小中学校の国語の教材には著名な小説家の文章が多く採用されているので、そうした「教養」を養うための文章の知識はあっても、社会人となった時に必要となる実用文に接する機会が少なかったから、ということがあるからではないのでしょうか。
あるいは、現在では変わってきているのかもしれませんが、そうした実用文に接して、その書き方を身に付けさせるということが、日本の小中学校の国語教育には欠けていると思えてならないのですが。
このように、作文という文章を書くための技術というものは、小説家や評論家などの文章を書くこと自体を仕事にしている専門家だけに必要なものなのではなく、誰にでも必要となる社会人としての基本的な能力なのです。
そもそもが、「実用文」としての文章というものは、相手に的確に自分の意思を伝えるコミュニケーションのための手段の一つなのであり、電話や会話のような、口頭という声によるコミュニケーションに対して、文書という文字によるコミュニケーションの手段なのです。
しかも、インターネットがもはや当たり前の社会インフラとなっている現代の社会では、従来の電話と同じレベルで、電子メールによるやり取りというものがビジネスの世界でも当たり前のものとなっていますから、ますます文章によるコミュニケーションといったものが、欠かせないものとなっているのです。
この意味で、インターネット社会となった現代社会では、従来以上にコンピューターネットワークを通じてやり取りされる文書によるコミュニケーションが不可欠となっているのであり、それに伴って、実用文をきちんと書けることが欠かせないもの、となってきていると言えます。
こうしたことから、この実用文を書くための、作文の書き方をきちんと身に付けるということは、今後ますます不可欠なものとなってくるわけで、インターネット社会とは従来以上に文章というものが重視されることになった社会、と言うことができるのです。
ツイッターのような短い文のやり取りでは、さほどそれを意識することはないでしょうが、やはりインターネットによるビジネスでのコミュニケーションを的確に行ってゆけるためには、作文の書き方をきちんと身に付けておく、ということが不可欠となっているのです。
その有無が仕事の能率というものをも大きく左右するものとなってくるのです。まさに、作文の書き方というものはインターネット時代の今日的なテーマなのであり、これを疎かにすることはできないのです。
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