論文の書き方
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論文は、課題または提起された問題に対して、答えである結論を出すための文章です。そのため、一番シンプルに論文を書く場合は、小説のような、「起・承・転・結」のうち、転の部分を外した、起・承・結の三段論法になります。
「起」の部分を書く場合
「起」の部分は、問題提起です。または課題と言う形で既に設定されている場合もあります。いずれにしても、これから書く文章が何に対して書くのかを明示するための冒頭部分です。例えば、「喫煙について」と言う課題が出された場合、「これから喫煙について書きます。」のような形で、何について書いていくのかを示す部分が「起」です。
「承」の部分を書く場合
「承」の部分は、「起」の問題提起を受けて、その問題には一般的社会ではどのような考え方があるのかを列挙していきます。この時に注意することは、自分の意見を書くことではありません。まず、「起」で示した問題に対して、自分の意見や考え方ではなく、その課題に対して、社会や一般的な見方としてはどのような意見または考え方があるのかを幅広く紹介し列記していきます。
しかし、まだ結論を書いてはいけません。ここでは社会で議論されている問題に対する考え方をバランスよく取り上げることが大切です。例えば、「喫煙について書きなさい」と言う課題に対しては、賛成派と反対派の二つの考え方が予想されます。また、課題によっては、5つぐらいに意見が分かれる場合があります。
その時は、一つずつ書いて列挙していきます。但し、注意することは、各意見や考え方を、その「理由」も挙げて、紹介や列挙をすることです。例えば、「喫煙賛成派の意見はこういう理由のためにこういうものがあります。」。「反対派の意見はこういう理由のためにこういうものがあります。」と言う具合です。
理由部分がなく「こういう意見がある」というだけでは駄目です。具体的には、「喫煙に賛成する人は、喫煙はリフレッシュの効果があり、仕事でいらいらしている人に対しては、心を落ち着かせる効果があるので賛成しています」。そのように書いた後でもう片方の別の考え方も書きます。
「一方で、喫煙に反対する人達は、喫煙によって、ニコチンを血液中に取り入れて、脳の働きを鈍らせるだけでなく、肺にタールを吸い込み肺がんの原因になるほどの健康被害を本人だけでなく近くにいる人にももたらすので反対しています。」。このようにそれぞれの考え方をその理由も紹介して書いていきます。但し、ここは結論の部分ではないので、結論を書いてはいけません。「承」ではあくまでもいろいろな考え方を理由をつけて紹介していくことで、結論を出すのは、次の「結」の部分です。
「結」の部分を書く場合
最後の「結」の部分は、いよいよ自分の答えである「結論」を書く部分です。自分が「承」で列挙した考え方のうち、どういう理由で、自分はどれを結論としたという形で書いていきます。その場合は、自分の好みで書いてはいけません。「承」で取り上げたそれぞれの考え方やその「理由」を比較検討して自分なりの結論を出して書いていきます。
しかし、ここで注意することは、実際に書いてみると、そのままでは結論が出せないことが多いことです。なぜなら、「承」では、いくつかある考え方にそれぞれ「理由」をつけて列挙してあるためです。それぞれに理由があるということは、どの考え方にも一理あるということなので、そのままでは結論は出せません。
そのような状況で「結論」を出すためには、それぞれの考え方を認めた上で、もっと大きな考え方や理由を挙げて自分なりの結論を下すことになります。したがって、それは、絶対的な「結論」と言うよりも、イメージではそれぞれの考え方の良いところを認めた上での自分自身の「判定」に近いものがあります。例えば、「A案B案C案の利点も認めるが、D案はさらにこういう理由のために私はD案がよいと思います。」や「喫煙派のリフレッシュ効果も認めますが、反対派の言う健康被害を私は重視するために、私は喫煙に反対です。
なぜなら、健康を損なえば命を落としてしまうからです。命はリフレッシュよりも大切です。」のように自分なりに「承」で取り上げた考え方を比較検討して、一つの結論を選び、その理由とともに書いていくのが結論部分です。これらの点に注意して「起承結」を書いていくと、論文の骨組みが完成します。例えばまとめるとこうなります。
具体例
〔課題文〕「喫煙についてあなたの意見を書きなさい。」
(起)これから禁煙の賛否ついて書きます。・・・「起」
(承)喫煙に賛成する人は、喫煙はリフレッシュの効果があり、仕事でいらいらしている人に対しては、心を落ち着かせ効果があるので賛成しています。一方で、喫煙に反対する人達は、喫煙によって、ニコチンを血液中に取り入れて、脳の働きを鈍らせるだけでなく、肺をタールを吸い込み肺がんの原因になるほどの健康被害を本人だけでなく近くにいる人にももたらすので反対しています。
(結)喫煙派の喫煙のリフレッシュ効果も認めますが、反対派の言う健康被害を私は重視するために、私は喫煙に反対です。なぜなら、健康を損なえば命を落としてしまうからです。命はリフレッシュよりも大切だからです。このように自由作文と違って、論文で大切ことは、骨組みをしっかりとさせることです。論文は骨組みによってできていると言っても過言ではありません。
ところで、論文は「喫煙について書きなさい」などの課題で出題される場合が多く、その場合は字数制限がある場合が殆どです。実際の字数制限のある場合は何に気をつけたらよいのでしょうか。その場合でも、骨組みを歳優先してください。そのため、全体の字数配分をまず把握した上で、制限字数の範囲内で起から承、結まで書けるように配分します。
論文は結論を出す文章なので、結論部である結論がない場合は論文とはいえないので、字数がいっぱいになり、結論が書けないということは絶対にないようにしてください。反対に、上記の骨組みの起・承・結では制限字数に満たない場合もあります。その場合は骨組みはそのままにして、承の部分に例文を書いていきます。実はそこでの例文こそ、各考え方にそれぞれの説得力を増やす要素となります。
先の例では、「喫煙に賛成する人は、喫煙はリフレッシュの効果があり、仕事でいらいらしている人に対しては、心を落ち着かせ効果があるので賛成しています。例えば、職業によっては数時間おきに、数分程度の休憩をとるような場合、昔は、タバコを吸って休憩をしている人が殆どだと聞いています。
数分程度の短い時間では、トイレに行くぐらいしかできないので、そのような短い時間に、リフレッシュするには、数分程度で終わる喫煙が役に立っていた事実があります。」や「喫煙に反対する人達は、喫煙によって、ニコチンを血液中に取り入れて、脳の働きを鈍らせるだけでなく、肺をタールを吸い込み肺がんの原因になるほどの健康被害を本人だけでなく近くにいる人にももたらすので反対しています。
事実、日本人の肺がんの原因の第一位は喫煙です。私の喫煙者である知り合いも昨年、肺がんでなくなりました。」のように身近な例を挙げることで、それぞれの考え方に説得力がまします。このように論文とは、起承結で骨組みを構成します。そして、それぞれを理由を付して書きすすめ、字数に合わせてそれぞれの説得力を増すための身近な例えの文を追加して書いていく。これが論文の一番シンプルな書き方です。
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