「幸甚」の意味と例文と書き方
-
PTA会長謝辞の高校の書き方
PTA会長が謝辞を述べる最大のイベントといえば、なんと言っても卒業式です。特に卒業生の保護者が兼任していることも多く、保護者としての立場から謝辞を述べることができるでしょう...
-
源泉徴収票の書き方
年末調整をするために、年末になれば源泉徴収の書類を作る必要があります。会社員として源泉徴収を受け取る場合は簡単なのですが、自分で作成しなければいけないとなると書き方がわから...
-
始末書(交通事故)の例文とマナーと書き方
自動車を運転する場合は、運転手の義務として、誰もが周囲に注意を払っていると思います。しかし、そうしている時にでも、交通事故に巻き込まれることはありますし、自分自身が事故を起こしてし...
-
学校の抗議文の書き方
「子どもが友達からいじめられたのに学校は何もしてくれない」、「先生が子どもに理不尽な扱いをした」と悩んでおられますか?我が子がそのような目に遭ったなら親としては黙っていられ...
-
原因報告書の書き方
文章が下手でコミュニケーション不足にならないように原因報告書に記載する文章は慎重に選ぶ必要があります。そのため、書き方を勉強して言葉足らずで相手に誤解を与えてしまうことのな...
-
香典袋:夫婦連盟中袋の書き方
夫婦で葬儀に参列する場合、香典袋に書く名前は、世帯主名の場合も連名の場合もありますが、どちらがよいかは、それぞれのお付き合いの深さによって違います。 ...
-
小学生からの書き方について
私は、幼稚園に通っていた時から、親に平仮名の下記かと教わっていました。そのため、小学生になった時には、平仮名の書き方はすべて知っていました。しかし、今の時代では、小学生でも平仮名を...
-
7月の挨拶(結び・文末)の例文と結びの挨拶と書き方
パソコンや携帯電話の普及によって、知らせたいことや伝えたいことがあるときには電話やメールで済ませてしまい、手紙を書くことがめっきり少なくなってきました。親しくしている友人や日ごろか...
-
読書感想文の苦手意識の克服
小学校や中学校の学生は特に、休みの期間にはよく読書感想文が課題として提示されているのではないかとおもいます。私も小学生の時は課題としてだされ、文章を書くのが非常に不得意だったため、...
-
英文手紙の書き方
英文手紙は日本分の手紙同様、書式の各部位にも決まった形式があります。先ず始めに差出人の住所を書きます。一行目には番地と居住番号、町村名や何丁目等を書きます。二行目は都市区名...

幸甚という言葉。普段の日常生活を送る上ではなかなか聞きなれない言葉です。まず読み方ですが、「こうじん」という風に読みます。幸という字はまさに読んでそのままの「幸せ」という意味でつかわれます。
そして甚という字が日常生活では見慣れない文字であるわけですが、形容詞「いたし」という語源から「程度がはななだしいさま」、また「非常に」という意味を持つ文字となります。
この2つの文字が組み合わさることで
幸甚とは「非常に有り難い」こと、或いは「この上ない幸せ」という意味になります。見た目からも何だか堅苦しい文字で、なかなか家族や仲間内とのやりとりでは使いづらいと感じる方が多いでしょうが、この言葉はかしこまるべき相手とのやり取りや、ビジネスの場面で主に手紙やメールで使用することが多いです。
知ってはいても実際となるとどういう時に、どのように使えばいいのかわからないという方の為に、例えばどんな場合で使用することができるのか、例文を踏まえて下記を挙げておきますので参考にしてみてください。
かしこまるべき相手とのやりとりとして、まだ会ったことない人や、会っていたとしてもそこまで気心の知れない人。また、近しい関係であったとしても敬意を表すべき場面としてよく取り上げられるのが、パーティーや式典の招待状です。来てくれたら嬉しい。来てほしいという思いを、この言葉にたくして招待状を送ってみましょう。
例文として下記のような使い方が考えられます。
ご参加の有無を○月○日までにご連絡いただけますと幸甚に存じます。お忙しいとは存じますが、この度の式典にご出席いただければ幸甚の至りでございます。
この言葉は相手に好印象を与える言葉ですが、1つの招待状や案内状では1回使えば十分です。何度も非常に有り難い、とても幸せだと言われると、逆に相手にはプレッシャーになってしまいます。
使いすぎることは時として相手にとって失礼になりかねませんので
あまり乱用しないように気を付けてください。次にビジネスの場面になります。ビジネス上では特に現代はメールでお客様や取引先様等とやり取りする機会が多くなってきていますが、そいういった場面でもとても重宝する言葉になりますので、下記例文を参考にしてみてください。
○○の資料一式に関しまして、来週末を目途にご提供いただけますと幸甚に存じます。資料をください。とだけ言うのは少し乱暴ですし、資料をもらう立場でありながら上からな態度ですと相手に嫌な印象を与えてしまう可能性があります。
資料をいただけるととても助かる。有難いという柔らかい言い方のこの例文を使えばきつくならずに資料のお願いや催促ができてしまいます。ご要望いただいておりましたxxにつきまして準備が整いましたので、ご査収いただけますと幸甚です。
これも、自分が作った資料について先方に確認してもらう立場にあるときには、相手を立てる言い方として有効です。また、謝罪の場面でも使用することができます。先日は大変申し訳ございませんでした。日頃のお付き合いに免じましてご容赦頂けますと幸甚の至りでございます。
なお、これらの例文は全て取引先の相手やお客様等、ビジネスの場面とは言え、公式にかしこまって使用するものですので、社内の部下や同僚に使用するのはふさわしくありません。
いかがでしたでしょうか。
この幸甚という言葉を使うことで、手紙やメールの印象が大きくレベルアップし、差出人について相手からよい印象を持ってもらえることが多くなります。使い慣れないからといって尻込みしてしまうのではなく、どんどん使ってみましょう。
ただこの言葉は手紙やメール等の改まった時に用いることが主ですので、普段の会話としては聞きなれない場合が多いものす。直接会っているときに突然使うと、相手にうまく主旨が伝わらないこともあるかもしれませんので、会話の中に織り込みたいときは相手との距離感を意識して、注意して使うようにしてください。
そして、繰り返しになりますがこの言葉、とてもかしこまった言葉ですので、身近な人に簡単に使用すると、逆に慇懃無礼にとられる可能性もあります。特に上司に叱責を受けた時など「許していただければ幸甚です」などいうように使用すると、バカにされているように取られてしまうこともあります。
社会人として、臨機応変に、場面を自分で読み取って、使用するかしないかの判断を適切に行うことをお勧めします。難しく、聞きなれない言葉ほど、誤った使い方をすると周りの笑い者になってしまいがちです。
ご自分宛ての日常受け取る手紙やメール等にも目を配り、実際の例を参考にしてみるのも、今後この言葉を使っていく上で、参考になるはずです。
美しく正しい日本語を使う日本人になって、一目置かれる存在になりましょう。長くなりましたが、ここまでお読みくださいましたこと、幸甚の至りでございます。