「幸甚」の意味と例文と書き方
-
春の行書の書き方
春の行書の書き方ですが、普通の楷書は綺麗にかけるという人でも、なかなか行書は難しいですね。そして春という漢字は、左右対称の形をしています。 ...
-
御中の横書きの書き方
1.社会人の常識として 2.正しい敬称の書き方 3.『御中』の基本マナー 4.『行』、『宛』の正しい訂正の仕方 5.さらに良い印象...
-
バドミントンダブルススコアの書き方
バドミントンダブルススコアの書き方についてですが、意外と難しく、サーブに順番を関係なしにして数字を書いていく書き方だとサーブの順番がわからなくなったり、間違えたりしますので...
-
「ご丁重」の意味と例文と書き方
ご丁重という言葉は丁寧という言葉と同じ意味になりますが、より親切で礼儀正しい言葉遣いとして使われる言葉です。結婚式や挨拶文など特にビジネスの場面においてたびたび使われる言葉であり、...
-
弔電の正しい送り方とマナーと書き方
弔電のマナーや効果的な送り方を詳しく知りたいという場合、インターネットで調べてみると良いでしょう。まず弔電とは、人の死をいたみ悲しむ気持ちをあらわした電報のことであり、故人の訃報を...
-
小学生からの書き方について
私は、幼稚園に通っていた時から、親に平仮名の下記かと教わっていました。そのため、小学生になった時には、平仮名の書き方はすべて知っていました。しかし、今の時代では、小学生でも平仮名を...
-
ETASの書き方
1.ETASとは 2.申請はインターネット上で 3.費用の支払い 4.認証保留と更新 ETASとは ...
-
恋文ラブレターの書き方
ラブレターや恋文とは愛を告白したり、愛情を相手に伝えるための手紙のことです。さらに昔には付き文や艶文、艶書などと呼ばれています。相手に対して告白はしたいけれど面と向かって話...
-
職場上司への謝罪文の書き方
仕事においてミスをしてしまったら、会社全体の損失にもつながります。事態の収束はもちろんですが、口頭で謝罪するだけではなく、謝罪文を職場上司に当てて執筆する必要があります。謝...
-
卒業祝いの例文とマナーと書き方
卒業祝いとは、祖父や祖母、両親から孫や子ども、家族の兄弟や姉妹、さらには親族の甥や姪に送るいわばプライベートなものと、卒業式や卒園式などの式典に送るような公的なものの2種類が主にあ...

幸甚という言葉。普段の日常生活を送る上ではなかなか聞きなれない言葉です。まず読み方ですが、「こうじん」という風に読みます。幸という字はまさに読んでそのままの「幸せ」という意味でつかわれます。
そして甚という字が日常生活では見慣れない文字であるわけですが、形容詞「いたし」という語源から「程度がはななだしいさま」、また「非常に」という意味を持つ文字となります。
この2つの文字が組み合わさることで
幸甚とは「非常に有り難い」こと、或いは「この上ない幸せ」という意味になります。見た目からも何だか堅苦しい文字で、なかなか家族や仲間内とのやりとりでは使いづらいと感じる方が多いでしょうが、この言葉はかしこまるべき相手とのやり取りや、ビジネスの場面で主に手紙やメールで使用することが多いです。
知ってはいても実際となるとどういう時に、どのように使えばいいのかわからないという方の為に、例えばどんな場合で使用することができるのか、例文を踏まえて下記を挙げておきますので参考にしてみてください。
かしこまるべき相手とのやりとりとして、まだ会ったことない人や、会っていたとしてもそこまで気心の知れない人。また、近しい関係であったとしても敬意を表すべき場面としてよく取り上げられるのが、パーティーや式典の招待状です。来てくれたら嬉しい。来てほしいという思いを、この言葉にたくして招待状を送ってみましょう。
例文として下記のような使い方が考えられます。
ご参加の有無を○月○日までにご連絡いただけますと幸甚に存じます。お忙しいとは存じますが、この度の式典にご出席いただければ幸甚の至りでございます。
この言葉は相手に好印象を与える言葉ですが、1つの招待状や案内状では1回使えば十分です。何度も非常に有り難い、とても幸せだと言われると、逆に相手にはプレッシャーになってしまいます。
使いすぎることは時として相手にとって失礼になりかねませんので
あまり乱用しないように気を付けてください。次にビジネスの場面になります。ビジネス上では特に現代はメールでお客様や取引先様等とやり取りする機会が多くなってきていますが、そいういった場面でもとても重宝する言葉になりますので、下記例文を参考にしてみてください。
○○の資料一式に関しまして、来週末を目途にご提供いただけますと幸甚に存じます。資料をください。とだけ言うのは少し乱暴ですし、資料をもらう立場でありながら上からな態度ですと相手に嫌な印象を与えてしまう可能性があります。
資料をいただけるととても助かる。有難いという柔らかい言い方のこの例文を使えばきつくならずに資料のお願いや催促ができてしまいます。ご要望いただいておりましたxxにつきまして準備が整いましたので、ご査収いただけますと幸甚です。
これも、自分が作った資料について先方に確認してもらう立場にあるときには、相手を立てる言い方として有効です。また、謝罪の場面でも使用することができます。先日は大変申し訳ございませんでした。日頃のお付き合いに免じましてご容赦頂けますと幸甚の至りでございます。
なお、これらの例文は全て取引先の相手やお客様等、ビジネスの場面とは言え、公式にかしこまって使用するものですので、社内の部下や同僚に使用するのはふさわしくありません。
いかがでしたでしょうか。
この幸甚という言葉を使うことで、手紙やメールの印象が大きくレベルアップし、差出人について相手からよい印象を持ってもらえることが多くなります。使い慣れないからといって尻込みしてしまうのではなく、どんどん使ってみましょう。
ただこの言葉は手紙やメール等の改まった時に用いることが主ですので、普段の会話としては聞きなれない場合が多いものす。直接会っているときに突然使うと、相手にうまく主旨が伝わらないこともあるかもしれませんので、会話の中に織り込みたいときは相手との距離感を意識して、注意して使うようにしてください。
そして、繰り返しになりますがこの言葉、とてもかしこまった言葉ですので、身近な人に簡単に使用すると、逆に慇懃無礼にとられる可能性もあります。特に上司に叱責を受けた時など「許していただければ幸甚です」などいうように使用すると、バカにされているように取られてしまうこともあります。
社会人として、臨機応変に、場面を自分で読み取って、使用するかしないかの判断を適切に行うことをお勧めします。難しく、聞きなれない言葉ほど、誤った使い方をすると周りの笑い者になってしまいがちです。
ご自分宛ての日常受け取る手紙やメール等にも目を配り、実際の例を参考にしてみるのも、今後この言葉を使っていく上で、参考になるはずです。
美しく正しい日本語を使う日本人になって、一目置かれる存在になりましょう。長くなりましたが、ここまでお読みくださいましたこと、幸甚の至りでございます。