「何卒」の意味と例文と書き方
-
産地証明書の書き方
産地証明書は、手書きは認められていません。必ず、プリンターで印刷してください。記載が必要な項目は10項目です。また、英語で記載するため、スペルミスや書式には十分注意が必要で...
-
興味を持たれる文章の書き方のコツとは
昨今のネットの普及に伴い、SNSやブログなど、誰かとコミュニケーションを取ったり自分が情報を発信する場所が増加しました。そのため、一昔前と比較して私たちが日常生活の中で文章を書く機...
-
手形領収書の書き方について
1.手形とは 2.手形のメリットとデメリット 3.手形の書き方 4.裏書の書き方 5.手形領収書の書き方 ...
-
アクションプランの書き方例
アクションプランは、実現する目標に向かっての具体的な行動計画ですから、この位置づけを確認して策定する必要があります。書き方の例文なども含め、順を追いながら見てみます。 ...
-
正5角形の書き方
みなさんは正五角形の書き方をご存じでしょうか?正確に記憶している方は少ないかと思いますので、ここで取り上げてみようかと思います。 1.定規と...
-
香典の書き方
1.香典袋の書き方 最初に注意する点 2.失業認定申告書の書き方 3.会葬者の名前を書く際の注意点 香典袋の書き...
-
お布施の金額の書き方
お布施というのは、仏教の慣習の一つであり、供養していただいている感謝の気持ちをあらわしたり、本尊へお供えするという考え方のもと、お寺への援助として渡すお金のことをいいます。...
-
ビジネス文章の書き方:退職の案内
ビジネス文書の中でも、退職についての様々な文章はデリケートなものです。今回は特に退職時に同僚や取引先などに送る、あいさつ用の文章です。基本的にメールでの場合も手紙の場合にも...
-
純損失の金額の繰戻しによる所得税の還付請求書の書き方
株式会社や有限会社といった法人を設立していない個人事業主であっても、税制面で優遇されるために活用される青色申告。そのいっぽうで白色申告よりも詳細に申告しなければならず、...
-
読書感想文の苦手意識の克服
小学校や中学校の学生は特に、休みの期間にはよく読書感想文が課題として提示されているのではないかとおもいます。私も小学生の時は課題としてだされ、文章を書くのが非常に不得意だったため、...

ビジネス文書や目上の人への手紙というのは、普段でも書くときに緊張するものです。ましてや、相手に何かの依頼をするとなると、失礼のないような書面にしなければなりませんので、普段よりも注意が必要です。
取引先の企業や親会社、上司や先生など自分よりも立場が上の相手に依頼をする場合には、できるだけ丁寧にお願いをするだけでなく、心から希望しているという思いを伝える必要がありますので、文章を書くときには言葉の使い方に注意をしましょう。
例えば、「~してください」ではあまりにも態度が大きく、相手に不快感をもたれてしまいます。しかし、「~して頂けると喜びます」ではあまり強く希望していないようにも感じられますので、優先順位が後回しになってしまう可能性もあります。
このように、依頼の文章を目上の相手に送るときには、失礼がなく、かつ、自分が強い希望を持っていることを伝えなければなりませんので、言葉の選択に迷うところです。
このような時に利用すると便利なのが「何卒(なにとぞ)」という言葉です。これは、「どうか~してください」という支援や強力などを依頼する表現や、「どうか~でありますように」という事柄に対しての期待を表現する言葉です。
通常の希望とくらべると
「どうか」という言葉が副詞的な文言としてついている分、より強い気持ちを持っていることが伝わりやすいニュアンスになっています。ビジネス文書や手紙だけでなく、会話などでも使われることが多い言葉ですが、どちらかというと改まった席で使用される言葉であり、日常会話ではそれほど耳にすることはありません。
一方、丁寧な言葉遣いが必須とされているビジネスに関する面談や結婚式などの冠婚葬祭におけるスピーチなどでは、さまざまなシーンで使用されています。文書の中で使用する場合には、漢字で書いてもひらがなで書いても問題ありません。
元々、この言葉は日本で生まれているため、漢語調の文体であれば漢字で書いても差し支えありませんが、柔らかい印象を与えるためにひらがなをあえて使用している人もたくさんいます。
女性からの文書や、相手を気遣うような手紙を送る場合など、よりソフトな文面にしたり、奥ゆかしい印象を持ってほしいようなときにはひらがなで記載した方が良いでしょう。
逆に、ビジネス文書などで企業や団体宛に作成する場合には、きちんとした印象をもたれやすい漢字での表記の方が好印象になることもあります。漢字の多い文章であればここだけひらがなにするのも違和感がありますし、文章全体のイメージで使い分けるようにしましょう。
この言葉を使った例文は色々ありますが
通常は主文や結びの文などに使用することが多いです。結びの文として使用する場合には、「寒さ厳しき折、何卒ご自愛ください」や「これから暑さが厳しさを増してまいりますが、何卒お体にお気をつけください」というような使い方をします。
また、主文の中では、相手に協力や納得をお願いする場合には、「何卒ご理解の程をよろしくお願い申し上げます」や「なにとぞご理解を賜りますよう、お願い申し上げます」のように内容説明の後押しをするような書き方をするのが一般的です。
また、依頼文と一緒にして、「会合のご案内をいたしますので、なにとぞ万障お繰り合わせの上、ご出席ください」や「ささやかではありますが、お祝いの品を同封いたしました。なにとぞご笑納ください」、「こちらの件につきましては、申し訳ございませんがご期待に添うことがかないませんでした。なにとぞご容赦の程、お願い申し上げます」のような書き方をすることも可能です。
これらはすべて相手に「~してほしい」という意味での使い方ですが、「~であってほしい」という意味の使い方としては、「明日のイベントは、何卒好天に恵まれますよう、お祈り申し上げております」のような書き方になります。
このように、「何卒」という言葉はビジネス文書でも個人宛の手紙でも問題なく使うことができますし、難しい言い回しなどの必要もなく、色々な場面で使用することができる言葉ですので、非常に便利です。ですが、結びの言葉などでも良く使われている関係上、主文以外の文章を例文から引用したときに、言葉が重なってしまう恐れもありますので要注意です。
この言葉は強調を意味している言葉ですので
できれば一つの文書に一つだけ使用したほうがいいたいことが伝わりやすくなります。そのため、伝えたい文章に使用するようにして、それ以外の箇所はできるだけこの表現を避けた言葉遣いにしたほうが、相手にも何が最も伝えたいのかが分かりやすくなります。
ビジネス文書では特に、こちらの希望や依頼などをはっきりと伝えることが何よりも重要になりますし、業務の円滑化にもつながりますので、上手に言葉を使って、さりげない文書でも相手とのコミュニケーションがしっかりとれるようになりましょう。