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ひとえに、という言葉は一重に、と書きます。これは唯一、という意味です。使う場面は二種類あります。ずっとその状態である、ということや唯一その理由しかないことを強く主張する場合です。
もうひとつの場面は、ある行為や行動に専念していることを強く伝える場合で、ひたすらに、または一途に、というニュアンスで使うときです。最近は後者の使い方をする人は少なくなってきていますが、少し前の時代の文章などではよく見られた使い方です。
ビジネスの場面で
取引先やお客様に出す手紙にも使用することがあります。たとえば、これも偏に貴社のご愛顧の賜物と衷心より感謝致しております、という風に書いたり、今後とも変わらぬ御贔屓のほど、偏にお願い申し上げます、という風に書いたりすることがあるということです。
ひとえに、という言葉と似ている意味の言葉には、もっぱら、という言葉や、ひたすら、という言葉があります。ひとえに、と似ていますが、使い方に少し違いがあって、もっぱら、という言葉の場合は、酒というともっぱら日本酒を飲んでいる、という風に、主にそうである、という意味で使います。
この文章では、時々は違うお酒を飲むけれど、いつもは日本酒を飲んでいる、という意味の文章で使っています。また、ひたすら、という言葉とはニュアンスが違ってきます。
ひたすら、という言葉の意味は、長い時間ずっとそのことばかりをする、というのですが、ひたすら日本酒のみを飲み続けている、という風に、ほかには興味がなく、それだけをずっと続ける、というニュアンスです。つまり、ひとえに、とは少しずつ雰囲気の違う言葉だといえるのです。
持続する、と似ていますが、意味は同じですが、雰囲気の違う場面で使うので、この持続、という言葉も似ているようで同じではない言葉です。また、最近は先に書いた、一重に、という漢字を使わずに、偏に、という漢字を使います。
偏るという意味の漢字を使うのですが
ものごとが一方に偏っている、という風な場面で使うので、ひとえに皆さんのおかげです、という文章の意味では、ほとんどが皆さんのおかげです、という意味で使われています。自分ひとりではなしえなかったこと、また、協力くれたおかげで出来たこと、などの意味合いで使われることが多い言葉だといえます。
一途に、という言葉とも似ていますが、同じ場面では使われることがないことが多いです。一途と偏に、というのはやはりニュアンスが違ってきてしまいます。ひとすじに、という言葉とも似ていますが、やはりあまり同じ文章のなかでみかけることがないといいます。
たとえば、これもひとえに、皆様のご支援とご指導の賜物と深く感謝しております、と書いたり、ひとえに皆様の温かいご支援のお蔭と、心より御礼申し上げます、と書いたりできます。
ただ、この文章をひたすら応援をいただいた皆様のおかげです、という風に書くと意味が違ってきますし、どこか不安定な文章になってしまいます。なので、ひとえに、という言葉と似ているから、ということで、ひたすら、一途に、もっぱら、唯一、という言葉に置き換えて文章を書いたりはしないようにしておくことです。
年賀状などに書くときには
本年も相変わらずご愛顧の程偏にお願い申し上げます、という風に書いて送る場合が多いです。偏に、という言葉は、ただただ、というものとまったく、もっぱらという意味で使うことがありますが、ひとえに、という言葉は副詞なので、文章を書くときは、その言葉が作用する対象の直前に配置しておくとわかりやすい文章になります。
皆さまのご尽力のおかげと偏に感謝いたしております、という文章は、感謝に作用しています。つまり、とても感謝しています、という意味です。偏に皆さまのご尽力のおかげと感謝いたしております、という文章だと、皆様のご尽力のおかげで、というところです。
皆さんが力をかしてくれたから、自分の努力よりも皆様の協力があったということが大きな要因です、という意味になります。使い方はある程度決まっている言葉なので、常套句としていくつか文章を考えておくといいかもしれないです。
ビジネスの手紙やメールでも
よく使われることが多い言葉です。しっかりとした文章を使って、相手への気持ちを伝えることができるようにしておくことが大切です。ひとえに、とつながる言葉をいくつか考えておいたり、覚えておくと便利です。
偏に、のあとには、おかげ、という言葉はよく出てきます。相手のおかげ、相手の力があったからこそ、という意味の文章で出てくる言葉なので、ある程度使う場面は決まっているのです。
ですが、敬語と丁寧語、そして謙譲語を正しく使うようにしておかないと、ビジネスでの文章は相手へまったく違う印象を残してしまう可能性もあります。また、漢字や句読点なども大切です。ビジネスのいろいろな場面で使うことができる言葉や文章をピックアップしておくといいです。