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入試において推薦書は「推薦を受けた受験生がどういう人間なのか」や「受験生がいかに受験先の学校にふさわしい人間なのか」を受験先にアピールするためのものです。
入試の推薦書とはどのようなものか
入試において推薦書は「推薦を受けた受験生がどういう人間なのか」や「受験生がいかに受験先の学校にふさわしい人間なのか」を受験先にアピールするためのものです。多くの場合、推薦書を提出するのは最初の書類審査の段階ですので、受験先の試験官からすれば、初めて受験生の人柄に触れる機会になります。
入試の際には受験生が在籍している学校からの推薦書も求められる場合がありますが、これは受験生の普段の生活態度や活動の様子など、周囲から見た客観的な評価を書くものです。それに対して受験生自身が書く推薦書は、受験生の内面や自己評価、将来のビジョンなど受験生自身が書くものです。
試験官は、これらの推薦書と内申書などの提出書類を併せて受験生の人間性を総合的に読み取ろうとします。また、文章としての出来栄えも重視されます。推薦書の字数は学校によってまちまちですが、限られた字数の中で、試験官は誤字脱字の有無や語尾の統一、「てにをは」の使い方などの基本的な文章力、言葉の選び方や語彙の豊富さなどの表現力、
自分の言いたいことを話の筋道を立てて根拠を示しながら説明できる論理性、計画性など読み取れる限りのことを読み取ろうとします。そのため、より良い推薦書を書くには内容の充実と文章力が鍵になります。どんなに筆記試験や面接試験が得意な人でも、
書類審査の段階で良い印象を与えられなければ最悪の場合そこで終わってしまいますから、疎かにはできません。とはいえ、推薦書を書く段階に至っている時点で、その受験生は周囲から評価されるだけの能力を持っていますから、難しく考えすぎず自信を持って、その能力をできる限り完成度の高い文章で伝えることが重要です。
入試の推薦書を書く前に考えておくこと
推薦書に限った話ではありませんが、文章を書くには事前に全体の構成や書きたいことを考えてから書き始めるのが一番です。漠然とで構いませんので、まず「何を書くか」や「どのくらいの長さで書くか」、欲を言えば「全体の文章量の中でどのぐらいの割合を占める長さで書くか」を考えると良いでしょう。
また、併せて考えたいのが他の提出書類との兼ね合いです。例えば、志望動機書や将来計画書といったものの提出を併せて求められているとします。これらはどうしてこの学校に入りたいのか、入って何がしたいのかなどを書くものです。もしこれらの提出を求められているのに推薦書にも似たような内容を書いてしまうと、
内容が重複してしまい、その分試験官に伝えられる情報量が減ってしまいます。ですので、併せてこのような文書の提出を求められた場合は、それぞれの文書で何をアピールしたいかをあらかじめ振り分けてから考える必要があります。もちろん、多少重複してでもそれぞれに盛り込んでおくべき内容もありますが、試験官は様々な書類を通してできるだけ多角的に受験生のことを知りたがっているので、受験生側も提出する文書を十分に活用して多角的にアピールすると良いでしょう。
複数の文書を書く必要があるなら、それぞれにアピールポイントを盛り込み、なおかつつながりを持たせて総合的に「その文書を書いた受験生がいかに受験先の学校にふさわしく、充実した学校生活を送れる能力を持っているか」を押し出せれば完璧です。いずれにせよ、推薦書においては、試験官に「この受験生に会ってみたい」、「この受験生この学校で応援してあげたい」と思ってもらえるようなものを書き上げること意識しましょう。
入試の推薦書の書き方のポイント
推薦書でアピールすべき内容は、受験生と受験先の学校によって十人十色です。例えば、「リーダーシップがあり、部活で部長を務めて全国大会で入賞した」、「責任感と実行力がある人間で、生徒会長として何かしたいと思い毎朝挨拶運動をしたところ、この学校の生徒は挨拶ができると地域の人に褒められるようになった」など、これは自分の強みだと言えることを盛り込むのがセオリーです。
最初は自分の性格や長所から書き出し、その性格が役立った場面、それによって得た成果を盛り込み、そして最終的には「だから自分はこの学校にふさわしい」という結論につながるように書くとよいでしょう。また、どんな人でも共通して押さえておきたいポイントは「自信を持つこと」、「嘘は書かないこと」です。これらは単純なようでいてとても重要なことです。
まず「自信を持つこと」ですが、推薦書でははっきりと言い切ることが基本です。「だと思う」、「だと言われた」ではなく、「です」あるいは「である」と断言しなければなりません。歯切れよく言い切ることで、文章により説得力が出ます。自分で自分を褒めることに抵抗を感じるでしょうが、変に謙遜するとどんなに素晴らしい内容でも印象が弱くなってしまうので、そういうものだと割り切りましょう。
「嘘は書かないこと」は当然のことではあるのですが、ついつい話を盛ってしまって他の文書の内容と食い違った、あるいは話を盛ったことを忘れて面接に臨んで大失態を晒したなどということがないように、何より自信を持って堂々と試験に臨むために、嘘を書くのはよくありません。悪質な嘘が露見した場合は受験資格剥奪などもあり得ますので、正々堂々とあるがままの自分を見てもらいましょう。
入試の推薦書を提出する前に
推薦書の内容はその後の面接などでも引用される、ある意味入試全体の骨子ですので、よく頭に入れておく必要があります。自信を持って嘘を書かずに書き上げてさえいれば、暗記するまでもなく頭に入っているでしょうが、文書の全体の流れを押さえておけば、面接で聞かれるであろう質問を想定したり、その答え方を考えたりすることもできます。
アピールしきれていないことや面接で聞かれたときに口頭で付け加えたいことなどをチェックしましょう。また、誤字脱字や文章の流れにおかしなところがないかなどをチェックするためにも、何度も読み直しましょう。自分で自分を褒める文章を書き、それを自分で読み直すというのは、人によってはかなり抵抗のある作業ですが、
内容を把握しているのは受験者本人だけですし、頭に入れるためにも自己チェックは必須です。加えて、学校の先生や家族や友人など、自分以外の人に見てもらうことも必要です。自分で書き上げた文章を読むときはどうしても主観的になりますし、誤字脱字や不自然な文法があっても本人が勘違いしたままだったり、見落としてしまったりしてそのまま提出してしまう恐れがあります。
こういった書類にそのような不備があるのは大変失礼ですし、マイナス評価の要因ですので、客観的に見ることのできる自分以外の人に読んでもらうことで二重三重にチェックするのが望ましいのです。特に学校の先生は幾度となく推薦書を目にしているので、より試験官に近い目線から的確に文章の校正やアドバイスをしてもらえるでしょう。