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ビジネス文書にしても個人あての手紙にしても、文書内で自分のことや相手のことを意味する単語を使用しなければならないことは多々あります。
定型文や常用的に使われている語句だけでなく
このような代名詞を用いる場合には、正しい意味や使い分けを熟知しておかなければ、せっかく文書を上手に書いても評価が下がってしまいます。
日本語には代名詞の種類もたくさんありますし、自分の立場や相手の立場によって使うことができるものが限られていますので、安易に何でも知っている単語を使うのではなく、きちんと理解したうえで使うようにしましょう。
一般的なビジネス文書や手紙などで使われている、定型文に関しては比較的流用しやすくなっています。こちらは代名詞などがありませんし、季節を間違えないように気を付けておけば、例文がたくさんありますのである程度自分らしく書くことができるでしょう。
しかし、文中で相手のことを代名詞で表現する場合には、いろいろな言い方があります。代表的なものとしては、貴殿や貴台、貴公などがありますが、これらはいずれも男性が男性に対して使う代名詞ですので、自分や愛あてが女性である場合にはまた別の言葉を選ばなければなりません。
特に、ビジネス文書では
こういった言葉を使う人も多いですが、近年では女性がかなり上のポストにいる可能性もありますので、相手に送る前に担当者の性別も把握しておく必要があります。
もちろん、女性が文書を作成する場合には、これらの言葉ではなく適切な言葉を選ぶようにしましょう。
代名詞以外にも女性が文書を作成する場合にはなお、男性が男性に対して使うといっても、これらの言葉はそれぞれに意味が異なっています。まず、貴殿というのは自分よりも使用できない言葉や言い回しがありますので、例文を探すときには特に注意が必要です。
目上の人や、自分と対等の相手に使う言葉です。「殿」という言葉は本来、宮殿や貴人の邸宅、寺院の建物などを指す言葉であったことから、目上の相手に対して使う言葉として用いられていました。そのため、自分よりも上の相手に対して文書を作成するのであれば、積極的にこの言葉を使用しましょう。
しかし、現在ではより使用範囲が緩やかになっており、対等の立場の相手に対しても、相手に敬意を表するという形で使用することがありますので、間違いではありません。そのため、ビジネス文書や手紙などでも頻繁に用いられている言葉です。
一方、貴台という言葉は貴殿に比べると
あまり目にすることがありませんが、目上の人、または対等の相手に使用するという点で、貴殿と同じ意味の言葉です。「台」という言葉は本来、土を積み固めて作った壇のことであり、そのような壇の上に立てた建物も台と呼ばれました。
つまり、殿と同じように台という漢字もやはり宮殿や邸宅、寺院などを指す言葉となっています。従って、貴台も貴殿と同じような状態で使用することができます。好みの問題ではありますが、あまり使い古されていない言葉を使い対たいときはこちらも取り入れてみるとよいでしょう。
貴公という言葉は逆に、自分と対等の人、または自分よりも目下の相手に使用する言葉です。「公」という言葉は本来、宮殿や官庁の建物のことであり、それから転じて大臣や長官などを指して使われるようになりました。
そのため、本来は目上の相手に対して使う言葉でしたが、日本では後に武士が最も身分が高いとされる社会になったこともあり、武家社会でこの言葉が広まったことによって、武士と対等、もしくは武士よりも目下の相手に対して使うことが一般的となりました。
現在ではその考えが基本となっており
自分と対等、もしくは下の相手に使用するという位置づけになっています。とはいえ、自分と対等の立場の相手に文書を作成する場合には、やはり敬意を払って貴殿や貴台を使用したほうが、相手に対しても悪い印象を与えずに済むでしょう。
これらの言葉は特に何らかの語句と組み合わせることもありませんので、いわゆる「あなた」という意味の言葉を文中で使いたいときに、相手と自分の立場を考慮して使い分ければよいです。
目上の相手に文書を送るときには
「貴殿(または貴台)からもよろしくお伝えくださいますようお願い申し上げます」などのように使えばよいですし、目下の相手に文書を送るときには、「貴公からのご連絡をお待ちいたしております」というように使用します。
いずれの場合でも、この単語だけでなく、文書全体で本来の使い道とは異なる語句を使用したり、間違った言い回しをしないように気を付けて文書を作成しましょう。
また、目下の相手に対する文書であったとしても、相手に対する敬意はきちんと持ったうえで文書の作成をしましょう。ビジネス文書であっても個人の手紙であっても、文書も大切ですが、相手に対する思いやりや気遣いというものが重要になってきます。