障害者ケース記録の書き方

pixta_tegami_01

障害者の方の1日の様子について、介護士などの担当者がつけるのがケース記録です。基本的には施設によって書き方が決まっていますが、ここでは一般的なルールや適切な記載の仕方について説明します。ケース記録の種類によっては、選択肢にチェックなどを入れるタイプもありますが、ここでは記述式の場合を見てみましょう。

 

  1. 1.5W1Hを念頭に手書きの場合は丁寧に
  2. 2.敬語に注意
  3. 3.書き言葉と話し言葉
  4. 4.客観的な表現で
  5. 5.施設のルールやケース記録研修

 


5W1Hを念頭に手書きの場合は丁寧に

pixta_tegami_02

まずはいつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どうしたという文章構成の基本に沿って書いてみましょう。それだけでも訂正のしてきを受ける可能性はずっと少なくなります。例えば昨日食堂で、担当している障害者さんが、食事をお腹の調子が悪いので、食べなかった。というように、状況がつかみやすくなります。

 

また日付は、その文章で初めて書く際は、昨日や明日という表現ではなく、1月1日というように明確な日時を記載しましょう。行動ごとに時間を明記しなければならない場合もあるので注意です。基本的にはワープロ、あるいはパソコンの文書作成ソフトで記入することが多いです。

 

手書きは人によっては見にくくなる原因のひとつでもあるため、もし手書きで執筆する場合は、ゆっくり丁寧に書くことを心がけましょう。別の用紙にメモ書きなどをして執筆内容が定まってからケース記録の用紙にまとめると、消しゴムなどで黒ずんでしまう可能性も減ります。

 


敬語に注意

pixta_tegami_03

次に気をつけなければいけないのは、障害者の方の行動をきちんとした文章で起こすということです。ご飯を食べたではなく、いただいたや、召し上がったなど、敬語表現をすることが前提の施設も多くあります。障害者の方への労りの気持ちや、ご家族が拝見する可能性を踏まえてのことであるため、担当者ができた場合は敬語の使い方についても、改めて学んでおくと良いかもしれません。

 

これらのチェックは施設の代表者など、上司の方が行います。可能であれば既に経験のある方の執筆したケース記録を見させてもらい、どの程度までの言葉遣いが許されているのかを確かめるのもひとつの方法です。当然ですが、誤字脱字は御法度です。中には1字1字をしっかりチェックする施設長もいるので、見直しは重点的に行いましょう。敬語もそうですが、少しでも不安を感じたらそのままにせず、辞書などで正しい言葉を調べてから記入するようにしましょう。

 


書き言葉と話し言葉

pixta_tegami_01

注意されやすい理由には、話し言葉で書いてしまうという例もあります。よくある例文としては食べれる、などのようにらを抜いてしまう書き方です。本来は食べられるというように、れの前にらの字を入れなければなりません。話す際は特に問題なく通じてしまうのでそのまま書いてしまう人が多いのです。

 

また、敬語にも重点を置いている場合はそもそも召し上がるやいただくが正しいため、食べられるでも不適切とされてしまうこともあります。またうろうろする、びしょびしょなどの擬音語を用いるのも相応しくないと指摘されることもあるので、右往左往するなどのように、明確な言葉で表現しましょう。

 


客観的な表現で

pixta_tegami_01

自分が担当している障害者さんについて記載するため、どうしても主観が入りやすくなってしまいます。しかしそれを抑え、冷静に状況を見てみましょう。ケース記録に自分の感情が入っていないでしょうか。第三者が読んだときにあなたの感情に扇動されるような書き方は障害者の方に失礼にあたります。

 

また、ご家族の方が読まれた場合に怒りや悲しみを感じないでしょうか。もちろん、不必要に障害者さんを擁護するような書き方も厳禁です。提出までに時間があるのであれば、早めに執筆しその後時間を空けて、提出直前に再び読み返してみると良いでしょう。落ち着いた気持ちで読むことで、客観的に記載されているのかを確認することができます。

 

提出する上司の方や同僚の方に、提出前に読んでもらう方法もあるでしょう。また文章の構成は簡潔にするのもポイントです。まとめられる部分はまとめ、冗長な文章にならないようにすることも見やすさにつながります。

 

目標としては、将来、新人の介護担当者さんが読んだ時に参考になりうるものです。将来とまではいかずとも、いずれ引き継ぎをする時に、次の担当者さんが読んで、障害者さんのことを正確に理解できる程度の読みやすさは必要でしょう。

 


施設のルールやケース記録研修

pixta_tegami_01

以上がおおよその書き方ですが、その他の細かい点は書くと決まった段階で上司に確認をとりましょう。それが一番確実な方法です。ミスをしなくなると思えば、上司の方も教えないことはないでしょう。また場合によっては、ケース記録の書き方の研修を行っている施設や地域もあります。

 

参加が可能であれば申し込んで、詳しい書き方を学ぶのも有効です。上司の方の中にも、言葉の使い方に不適切な部分が見られる方はいると思います。研修等で専門家の知識やノウハウを覚えたり、他の施設から参加している方と意見交換するのもミスをなくすコツです。

 

記録の書き方など色々な書き方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:看護実習記録の書き方

「是非」の意味と例文と書き方

是非という言葉は日本語の中でしばしば利用されます。日常的に使われる場合は、副詞として使われる事が多く、話す内容や記す文章に「何がなんでも」という意気込みや、「どうしても」という願望...

アルファベットの書き方に関してのコツを知る

現在は、グローバル化社会を迎え、英語教育なども小学生の低学年のうちから実施されている場合などもあります。グローバル化社会の波を受ける中、義務教育において、誰もが平等に英語教育を受け...

建築請求書の書き方

家屋などを建築した際に発生する費用を支払ってもらうための請求書の書き方を説明します。建築関係の請求書は他の業界と比べると専門用語が多く、どの項目にどの費用が含まれているのか...

飲み会の誘いの断り方(上司・取引先・目上の人)の例文とマナーと書き方

お勤めされている方にとって、上司や取引先、目上の方からの飲み会の誘いを受けるという事は、良くある話です。仕事の関係上、飲み会に参加せざる負えないという方も多くいらっしゃいます。 ...

ビジネスアポイントに関する手紙の書き方

取引先や顧客など、ビジネスにおいて人に会う約束を取り付けることをアポイントメントを取ると言いますが、初めは手紙やメールなどの書面で伝えるのが一般的です。また初めて連絡する方...

パッキングリストの書き方

日本企業が海外企業と業務上の物資取引を行う場合に、貨物の具体的な内容を詳細に記載したもので、 貨物に同封することのできるオプション書類のことを指すのがパッキングリストです。...

文章作成のポイントとコツ

文章を書くことが苦手な人は、一体どうすればうまくなるのか悩むと思います。人それぞれ得意不得意があるため、特に意識しなくても上手な文章を書いてしまう人もいます。   ...

ローマ字の名前の書き方

ローマ字で名前を書く機会は少なくありません。例えば、パスポートを申請するときやクレジットカードを申し込むときはローマ字での申請が必要となります。名前が比較的簡単な場合ですと...

養育費誓約書の書き方

離婚をすることになった場合に必要なのが養育費に関する書類です。一番養育費というのは曖昧にされてしまいがちですので、しっかりと養育費誓約書を書いておく必要があります。ここでは...

離職理由の書き方

  1.離職理由を書く場面 2.お礼状の書き出しについて 3.さまざまな場合に応じた離職理由   離職理由を書く場面 ...

スポンサーリンク