「ひとかたならぬ」の意味と例文と書き方
-
寄付のお礼状の書き方
ビジネスシーンやその他団体などで寄付をしてもらったことに対してのお礼状の書き方、これは頻繁にあるものではありませんので、難しいと感じる人も多いでしょう。ここでは寄付をしても...
-
旅行日程の書き方
1.旅行日程とは 2.旅行日程で重要な8つの項目 3.旅行日程の例文 4.旅行日程の書き方のポイント 旅...
-
お客様へのお礼状の書き方
開業や開店などのお祝いをいただいたときには、きちんとお礼状を出すようにしておきます。親しい人などに出すものでも、しっかりとした文章を書くようにしておくことが大切です。書き方...
-
履歴書職業訓練歴の書き方
物やお金の貸し借りを行ったさいに記録として紙に残しておくものはさまざまあります。しかし、いずれも契約事になるとそれらに見合う書式を作る必要もあり収入印紙などを貼る必要がある...
-
事務員の評価表の書き方
事務員や会社員の評価表を適切に記入することによって自分の仕事に対する考え方や取り組みを会社に伝えることができます。そのため、書き方を抑えておく必要があります。あまりに自己評...
-
保管場所(車庫)証明の申請・届出手続きの方法県(愛知県)
1.車庫証明の申請・届出手続きの方法 2.各書類の記入についての説明 車庫証明の申請・届出手続きの方法 ...
-
農業確定申告の書き方
確定申告とは、税金に関して行う申告手続のことであり、個人の場合には1年間の収入・支出・掛かった医療費・寄付した金額・家族などの扶養状況から所得を計算し、税務署に申告書を提出...
-
専門学校の志望理由書の書き方
高校生が卒業した後の進路を考える時は、四年制の大学か短期大学に進学する他に専門学校に進むという選択肢があります。自分が目指す職業に近づくために専門学校を選ぶ方もいますし、得...
-
小学校の願書書き方
志望校の面接官から良い印象を持たれる願書を書くためには時間が必要です。願書には当然のこと落として志望理由を記入します。小学校の願書に書く志望理由ぐらい簡単だと思うかもしれま...
-
クリスマスカードの書き方
クリスマスは楽しいものです。ケーキがありクリスマスプレゼントがあり、そして、クリスマスカードがあります。一方で、いろいろ用意するものがあるために、クリスマスカードまで考えて...

最近は、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどの普及で、メールが主流となり、手紙を書く機会がめっきり減ってしまっているといわれています。
その為、字を書く場面も減少しがちで、昔よりも字が汚くなった、漢字を忘れてしまった、日本語特有の言い回しや表現方法など、語彙力もすっかりなくなってしまったという声が多く聞かれ、国語力の低下が指摘されています。
国語というものは、一見すると何の役に立つのか、いらない学科のように感じられがちですが、大人になり社会生活を営んでいくうえでも、実はとても役立つもので、仕事や私生活など様々な場面において人とのコミュニケーションを図る時に、必要とされる知識なのです。
言葉というものは適材適所で正しく使わないと、思わぬトラブルや誤解を招いてしまうものなので、正しい日本語を習得することは、人生においてとても大切なことです。
昨今では、この正しい日本語を使いこなせている人が少なくなっているといわれており、間違ったまま使い続けていて、恥をかいてしまったという経験を持つ方も少なくはないでしょう。
最近ではテレビのクイズ番組などを見ていても
こういった国語力を題材にした問題も多く取り上げられており、改めて日本語の奥深さ、難しさを感じた方もいらっしゃるようです。
我が国日本の母国語は、非常に繊細で、一つの言葉でも、いろいろな単語で言い換えられたり、言い回しができるので、他国語に比べると、細かい装飾もできる特殊な言語だと言われています。
その為、微妙なニュアンスで使い方を誤ると、おかしな誤解を招くこともあるので注意が必要です。手紙となればそこに文字として残るものなので、余計に気を付けなくてはいけません。
目上の方に送る場合は特に
尊敬語や丁寧語、そして自分を下げる謙譲語などの使い分けに気を付けながら、読み手に失礼のないような単語や表現を選び、自分が伝えたいと考えていることを記述しなければなりません。
気のおけない間柄である親しい相手であれば、それほどかしこまる必要もなく、話し言葉で使うような敬語で十分ですが、あまり親しいと言える関係ではないなら、改まった文面で、最初から最後まで締めくくった方が無難です。
さて、このような改まった手紙などでよく登場する言葉に、ひとかたならぬ、という言い回しがありますが、これは話し言葉ではほとんど使われない言葉ですが、手紙などの文面では良く登場するもので、後ろにくる名詞を装飾する言葉で、非常に古めかしい文語表現です。
ひとかたならぬご配慮を賜る
ひとかたならぬご恩を被るなど、普通ではない、尋常ではないということを表現するときに使いますが、後ろにくる名詞は、大抵プラスの言葉で、その後に来る動詞も丁寧な表現を使います。
それ故に、改まった手紙を送る場合などに用いることが多く、手紙の受け取り手も、目上の方であったりそれほど近しい間柄ではない人に使うことが多いようです。
良く用いる文章には、お礼の気持ちを伝えたいときなどに導入すると、非常に感謝しています、という意味が伝わるのではないでしょうか。
ひとかた、は、一方、と漢字で使っても良いですし、ひらがなでも問題ありません。いずれにしてもかなりかしこまった、硬い表現なので、そういった関係の方に用いる方が自然です。
自分と同じ年代や、良く知る相手にこの言葉を使うと
なんとなく白々しく、読み手側にも違和感を感じさせてしまうので、あまり適しているとは言えません。またこの言葉は、手紙など以外にも、披露宴などでのあいさつ文などを読み上げる場面でも用いられることも多く、相手を持ち上げたいときなどに良く使われます。
こういった時も同じく、ひとかたならぬ、の後に来る単語の使い方、および、その一文全体で正しい丁寧語が使われているかどうか、しっかりと調べて間違いのないように文章を組み立てましょう。
こういった言葉は、普段の話し言葉ではなかなか使わないので、メモにでもまとめておかないと、よどみなくすらすらと言葉が出てくる人は少ないでしょう。披露宴などは当然ながら、あまり親しくない人も多く、年配者、職場の上司などが出席しており、老若男女様々な出席者がいるので、誰に対しても失礼のないような言葉選びをしなければいけません。
こういう場面こそ、もっとも立てなければならない方を基準に言葉を使うことが常識とされており、ここを誤ってしまうと、大人として教養を疑われてしまうことにもなりかねません。
こう考えると、日本語はいくつになっても難しいと思えるもので、やはり学生の時期に正しい国語を勉強しておくことは、非常に大切なことで、ある意味最も必要な教科といえるのかもしれません。
正しい言葉遣いができないと、どれほど他が優れていたとしても、周囲からの評価は低くなってしまいます。言葉の乱れが急速なスピードで進んでいる時代だからこそ、美しい言葉をたくさん習得しましょう。