科研の申請書の書き方
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日本の研究者にとって最も研究費を獲得しやすい方法として科学研究費用助成事業と言うものがあります。これは学術研究助成基金助成金、あるいは科学研究費補助金等様々な呼び名がありますが、一般的には科研費と言う名前で呼ばれています。
研究者のための科研とは何か
日本の研究者にとって最も研究費を獲得しやすい方法として科学研究費用助成事業と言うものがあります。これは学術研究助成基金助成金、あるいは科学研究費補助金等様々な呼び名がありますが、一般的には科研費と言う名前で呼ばれています。これは文部科学省が主観する研究費の助成事業であり、
誰もが資金をもらえるような仕組みではなく、所定の申請を行って審査に通ったごく一部の研究に対して助成金が支払われることになります。税金が源泉であるため、誰でも自由に助成を受けることが出来るわけではないのです。この科研費の申請書の書き方は研究者となるのであれば知っておきたいものの一つです。
いわゆる理系の研究だけではなく、人文関係など幅広いテーマを対象にして応募が出来ますので全ての研究者にとって助けとなる制度です。研究機関に所属している研究者であれば常勤非常勤を問わずに申請が可能です。非常勤の場合には個人ではなく研究機関が事務扱いを行うのが原則となりますが、特に問題のあることではありません。
応募できる研究分野が限定されておらず、審査員が日本人の研究者であるというのは非常に魅力的です。また女性の採択率は30%程度となっており非常に通りやすい部類に入るのも魅力であると言えるでしょう。日本で活動する日本人研究者にとっては最も研究資金を得やすい補助金制度として重要視されているものです。
科研費の申請書について
科研費は税金から出される研究補助事業です。そのため学術分野において、又は日本の将来においてプラスになると判断される研究に対して一定の基準で審査が行われます。その様な研究助成金であるために如何に多くの科研費を獲得しているかと言うことがステータスになる傾向があります。
研究期間は勿論、大学等は少子化によって学生の人数が減少傾向にありますので研究者は科研費を多く取れる様な価値の高い研究テーマを持つ必要に迫られていると言えます。国立大学も現在では独立行政法人になっており、全ての研究機関において科研費の争奪戦に負けないように活動して知名度とステータスを高めることが至上命題になってきているのです。
この様な社会的な要請に応じることが出来ない研究者は必然的に研究の規模を縮小せざるを得ません。研究意欲が高くてもそれに必要となる研究費を確保することが出来なくては活動はできないのです。従って殆どの研究者は科研費獲得のための研究の応募を行い、獲得するために動くことが養成されています。その様な活動により研究が採択されることが非常に重要なテーマであると言えるでしょう。
この様な仕組みに積極的に関与していくためには変化を続ける科研費の申請書の書き方などを正しく理解しておく必要があります。現在では全国から年間10万件を超える研究費の申請があります。それらを公平かつ適正に審査するためには申請書をしっかりと作るしかありません。不備があると正確に審査が出来ませんので書き方に関してはしっかり身につけましょう。
科研費申請書の書き方について
かつては応募のための申請書は6~8ページ程度で済んでいましたが、最近では2倍近くに膨らんでいます。この全てが研究内容をアピールするために作られている枠ではありません。これまでの研究業績を記載する欄であったり共同研究者の人数などで増減してしまうケースもあります。
また同じ内容で複数の助成金確保が行われないようにするための工夫も施されています。何をどこに書くのかが明確になっていますのでしっかりと考えて書けば審査する側にとって都合の良い書式になると言えるでしょう。以前に比べると研究の背景や研究方法などの主要な欄についても以前に比べて余裕を持って作られていると言えます。
文章や図表を添付するスペースも確保されていますので研究内容をアピールしやすい様に毎年改善されてきているのです。例えば研究目的は書くべき内容が決められており、まず第一に研究の学術的背景のまとめが求められます。そして今後の研究機関の中で何をどこまで明らかにしようとするのかが問われます。最後にその研究によって得られるであろう結果の予想と、
その研究の独創的な点などについてどのような違いがあるかを簡潔に説明しなければなりません。この様な情報を網羅していない書類に関してはその段階で審査対象から外れてしまうことになるでしょう。科研費の申請書にはしっかりとした記載事項の注意点が準備されており、それに沿った書き方をすることが最も重要です。求める情報がそこにない場合にはその段階で審査から落ちるでしょう。
科研費申請書の様々な種類について
科研費を申請する研究の内容や規模には様々なものがありますが、選択できる研究種目にもいくつかの種類が存在しています。新学術様式研究、特定領域研究、特別研究促進費、研究成果公開促進費はそれらの助成金の種類です。様々な選択肢と目的があることが分かります。また基盤研究、挑戦的萌芽研究、若手研究、研究活動スタート支援、奨励研究等応募できる研究種目にも様々な種類があります。
このそれぞれで研究規模やその特徴、代表研究者の年齢などの応募条件が設定されています。この様な仕組みになっている背景には、ベテラン研究者と新人研究者が同じ土俵で競争をしていては新しい研究者の芽を摘んでしまうことになりかねないと言った懸念があるからです。もしも同じような研究テーマがあって同じ程度にしっかりとした計画がなされている場合、
研究業績の豊富な方に補助金を提供した方が有益な成果が得られやすいだろうと考えるのが普通の判断基準ですが、その様な仕組みでは若手の育成が滞ってしまい本来の目的の一つでもある研究者の育成に悪影響となりかねません。若手研究者向けの専用の研究種目が準備されているのにはこの様な背景があるものであると言えます。
いずれの科研費も貰ったらそのまま何もせずに済むということはなく、しっかりと一定期間で成果を上げて報告する義務を持つことになります。最も全てがスケジュール通りには進みませんので柔軟な対応が求められますが、科研費にはその様な柔軟な対応に寛容であるという点が嬉しい仕組みであると言えます。