「ご多様・ご多忙・お忙しいところ」の違いと使い分け方と書き方
-
ゴルフ招待状の書き方
親睦や接待、謝恩・慰労など様々な目的で開催されるゴルフコンペやゴルフ大会。自分は参加しなくとも招待状の作成を頼まれたり、仕事の一環として幹事を任されることもあるでしょう。招...
-
協力依頼についての手紙の書き方
依頼の手紙や依頼状というのは、頼みごとを書いて相手に送る手紙のことをいいます。 資料の請求や、証明書発行といった身近なもののほかにも、祝辞やスピーチの依頼をする機会も多い...
-
園の便りの書き方
園の便りは保護者と先生をつなぐ有効なものです。そのため、お便りをしっかり読んでいる保護者も多いです。そのお便りが微妙だとせっかくの信頼関係が悪い方へと行きかねないというぐら...
-
文章の書き方が上達する方法
「書く技術を高めるには、たくさんの本を読みましょう」 読書をすることは、自分で文章を書くのと同じくらい、あるいはそれ以上に文章力を身につける非常にいい方法です。(読書する以外、文章...
-
入学の辞退届の書き方
入学の辞退届を書く場合、まず書く前の心構えが問われます。書く人のバックグランドに応じて書き上げることが大切になってくるからです。 1.入学辞...
-
履歴書の書き方も非常に大切です。
さて、就職活動の必需品と言えば履歴書です。履歴書と言えば、自分自身の名前や住所等の情報と、自分自身の経歴や職歴を書くものです。職務経歴書があるし、と適当に流して書いてしまっている人...
-
退職願の書き方について
勤務している会社を辞める場合には、退職願や退職届を会社の提出する必要があります。これは、自分の意思で会社を退職したという事実を証明することになる重要な書類です。この退職願と退職届を...
-
7月の挨拶(書き出し・文頭)の例文と時候の挨拶と書き方
近年はデジタル化が急速に進んでおり、誰もが携帯電話やスマートフォン、パソコンを日常生活の中で使いこなすようになり、手紙よりもメールという風潮になりつつあります。これはなにも若者に限...
-
ものづくりの助成金の申請の書き方
日本にある企業のうち中小企業の占める割合は99.7パーセント、また中小企業で働く人は70パーセントと言われており、経済大国といわれる日本の経済を支えているのは中小企業で...
-
訃報の書き方:密葬
訃報を書く前に前に、密葬とはどういう葬儀形式なのかを、確認しておきましょう。一般的に家族葬と取り違えられやすいのですが、密葬とは、遠隔地での不慮の事故の場合など、やむなく密...

先方に対して用件を伝える場合、あるいは、依頼などの本文に入る前の前置きとしてや詫びとして、使う言葉では「お忙しいところ申し訳ありませんが」や「お忙しいところ恐れ入りますが」という文章を書きます。
この書き方をするだけで
もっとも自然で相手に対しての心遣いをしている言葉遣いだと思われるようになります。一般的には、「お忙しいところ申し訳ありませんが」や「お忙しいところ恐れ入りますが」で自然にその気持ちが伝わり、相手に対してへりくだる姿勢を見せることになります。
しかし、もう少し硬い言葉遣いを使用する必要があるビジネスのシーンでは「お忙しい」とは書かないようにして、「ご多忙のところ恐縮でございますが」などと書くのが一般的になっています。
「お忙しい」よりも「ご多忙」の方が相手に対して硬い表現であり、ビジネスのシーンではこういった言い回しが適切でありマナーであるとされています。
また、それに変えて「ご多忙」に「の折」とつけたり、「の中」とつけたり、「のみぎり」とつけたりして丁寧さをより増した書き方も出来ます。相手との雰囲気や自分流の言葉遣いに相応しいのがどれが適当かを考えて自由に選んでみることが出来ます。
実際に「お忙しい」や「ご多忙」は相手への心遣いを込めて使う言葉です。しかし、相手が実際に多忙であるかどうかは掌握しておく必要がある訳ではありません。
もしも、相手が忙しさにおわれている状況でないことを把握していたとしても、実際には、このように書くことが礼儀となっていることを心得ておきましょう。
それから、「ご多様」と「ご多忙」の使い方ですが、どちらを使っても書き手の意味合いは同じなのですが、受け止める相手によっては、多忙の「忙」の字が「心を亡ぼす」という文字の編と作りから来ているため嫌う人が、結構いる場合があります。
「ご多忙」の「忙」という字は確かに心を亡くすや心を亡ぼすと書きますので、その理由で「忙」という字を使うことが相手に対して、直接失礼にあたるとは言い切れません。
ただ、現代では
「忙」という字のエピソードが広く知れ渡り一般的になってきたため、この文字を使う、使われることに神経質になる人が昔よりも増えているのも事実だという程度を知っておくと良いでしょう。
そのために、近年では相手の印象次第ではマイナス要素として取られかねない「多忙」を使わずに「多用」という表現を始めから使っていた方が一般的であると考えられるようになって来ています。
しかしながら、「忙」という字を使ったからといって相手から「失礼極まりない。」と不快感を示されることは、まずないと考えてよいでしょう。悪意を持って使っているものではないことは、たいていの方なら理解をしてくれる範疇だと言えます。
そんな中でも、あえて「多忙」を「多用」と置き換えることが出来ている文面を見れば、受け取った相手は、言葉の使い回しや文字の印象を細やかに配慮をしている人だという印象を持ってくれることから、いい評価を得られるきっかけにもなるかもしれません。
要するに「多忙」と「多用」の使い分けを出来る知識を知っている人である場合に限っては、その人同士が挨拶に触れ合うと、そこにはお互いが理解した上で把握しているという空気が自然に生まれて来ることを知っておきましょう。
この使い分け方は
相手へ知識を押し付けるのではなく、ただ一文字にも配慮をしている間柄だという空気感があることで、双方の信頼感や期待感が一気に高まる関係になりうるということです。
ですから、万人に対して使って無難な言葉を選ぶとするなら、嫌いな人がいる以上は、挨拶文には「ご多様」でしょう。実際に「ご多様は「やるべき事が多く忙しいこと」という場合、多忙は「非常に忙しいこと」でありニュアンス的にもほぼ違いはありませんので、同じような意味になります。
特にビジネスの世界では
書面にしろメールにしても依頼や交渉、用件の案内など確実に相手に連絡すべき内容を含んでいるので、より配慮をすることが大事です。
「忙」という文字が持っている印象があり、自分の意志とは関係なくあまりいい気分にならない印象を持つ相手がいることを知っておくと、普段から「多用」という言葉を用いるように意識をしておくだけでも、ずいぶんと変わって来るでしょう。
ビジネスの場合には、本題に入る前置きの心をほぐすような作用も持っている言葉であるだけに、慎重に相手の気持ちになって書くことが大事です。このようにそれぞれの言葉の使い分け方も、相手や状況に応じて「ご多様」「ご多忙」「お忙しいところ」と心遣いをして選ぶようにする配慮をして行きましょう。
どの言葉も、相手が忙しいかどうかは把握していなくても、忙しくない状況だと分かっていても使うのが心遣いですので、書面やメールでも一言添えることで、より行き届いた文章になるので確実に用いることが必要な導入部分に入れる言葉だというのをしっかり覚えておきましょう。