「清祥・健勝・清栄・繁栄・盛栄・発展・隆昌」の違いと使い分け方と書き方

ビジネス文書でも個人の手紙でも、礼儀正しく書かなければならない文章においては、必ず必要になるのが時候の挨拶です。これには大きく分けて二つあり、前半は季節を絡めたさまざまな表現を用い、後半には相手に対して健康や栄えている状況などを喜びたたえる言葉が用いられています。

 

本文の内容にかかわらず

これらは社外文書や手紙で近況を伝えたりお礼をしたり、依頼をするなど様々な文書において用いられる表現ですので、誰でも一つ二つはすぐに思いつくでしょう。

 

この文章では、季節を表す言葉が文書を作成している時期のもので間違いないかを気にする人がほとんどですが、実際には後半の言葉もいろいろな意味がありますので、間違えないように正しい言葉を使う必要があります。

 

特に、例文などを見ても

季節ごとの区別はされているものの、後半の文言については詳しい違いなどを掲載しているものはかなり少なくなっていますので、思いついた言葉を入れる人も少なくありません。

 

しかし、内容は微妙に異なっていますので、きちんと違いを理解して、季節だけでなく相手の満ち足りた状況を言い表す言葉も正しいものを選ぶようにしましょう。

 

一般的によく用いられる言葉は、「清祥」や「健勝」、「清栄」、「繁栄」、「盛栄」、「発展」、「隆昌」などです。これらは大きな意味合いではいずれも、相手の健康や繁栄を喜び称える良い言葉として使われています。

 

元々は「貴殿益々御健勝にして御隆盛の由、大慶至極に存じます」というように、漢文調の表現で相手に対してかしこまった言葉づかいで書かれていました。ちなみに、この文章の意味は、「あなたがますますお元気でご発展されているご様子を、非常におめでたいことと思っております」という意味になります。

 

現在でも意味はそれほど大きな違いがありませんが、この部分だけを漢文調にしてもそのあとの本文とのバランスが悪くなってしまいますので、「拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」というように、通常の文体で書くことが一般的になってきました。

 

この文章における時下というのは

季節の言葉を入れずにこの一文を入れるときに用いられる言葉で、ただ今、このごろといった近況を表す言葉として用いられています。時候の挨拶で季節の選び方に迷った時には、このように書くことで年中活用できる便利な言葉ですので、セットで覚えておきましょう。

 

これらの言葉は大きく分けて二つあり、清祥や健勝は相手の健康を意味しています。そのため、基本的には個人相手の手紙などに用いる言葉です。一方、繁栄や発展、隆昌という言葉は、経済的に豊かであったり、相手の会社の業績がどんどん向上しているといった繁栄を意味する言葉として用いられています。

 

これは個人の出世などにも用いることができますので、基本的に個人相手でも企業や団体相手でも使うことができる言葉となっています。そのため、文書を書くときの決まり文句として覚えておくつもりであれば、こちらの方を優先的に使うように癖をつけておいたほうがよいでしょう。

 

また、これらの両方の意味を持っている言葉として清栄があります。この言葉は清祥と盛栄を合わせたような表現になっており、健康と経済的繁栄の両方を称えることのできる便利な言葉ですので、個人にも会社にも使うことができるだけでなく、正しい言葉の意味を知っている相手にとっては、他の言葉よりも幸福をたたえられているイメージを受けます。

 

このように、普段何気なく使っているような言葉でも、よく調べると意味が異なる場合があります。特に、個人に限定される健康を意味する言葉を使う場合には、ビジネス文書でうっかり使わないように気を付けましょう。

 

ただし、ビジネス文書であっても

担当者個人への連絡の場合などは健康を意味する言葉を使っても問題ないこともありますので、きちんと使い分けができるようになったら臨機応変に対処できます。

 

連絡文書であってもほぼ必ず入れている文言ですので、何通りか用意しておくと、同じ相手に連続して文書を送る場合でも変化があってよいでしょう。

 

これらの言葉を使った例文はいろいろありますが、個人相手には「寒さ厳しき折、貴下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」などのように使いますし、企業相手の時には「時下ますますご発展のこととお慶び申し上げます」というように使います。

 

気を付けたいのが個人でお見舞いやお悔みの手紙を出したり、不幸があった直後に連絡をするときです。この場合にはこれらの言葉を使うのは避けたほうがよいので、「寒さ厳しき折、おかわりはございませんでしょうか」など、おめでたい言葉を避けて時候の挨拶を入れるとよいでしょう。

 

また、何らかの依頼をする場合などは、「ご心痛のところ大変申し訳ございませんが」など、相手の気持ちを思いやった言葉を入れるようにすることで、申し訳ないという気持ちを伝えられます。

接待交際 社内の書き方

営業マンが個人客を相手にやる接待というのは、珍しい感じです。多くは、営業マン対、他の顧客会社の方といった事例が殆どではないでしょうか。   1....

さまざまなお祝いの書き方

  1.就職が決まった後輩には相手が男性だと 2.定年後に再就職した知人に手紙を宛てるなら 3.勤め先を変えた元同僚へ手紙を宛てる場合 4.成人式を迎...

各業界のエントリーシートの書き方

運輸業界には、鉄道、海運、航空、陸運の4つに分かれています。特に海運は学生にはなじみが薄いので、志望動機の書き方が他に比べて難易度が高くポイントでもあります。   ...

11月の挨拶(結び・文末)の例文と結びの挨拶と書き方

手紙やメールでは相手の顔が見えないだけにいっそう配慮が必要になります。文頭から文末までまとまった内容でしめくくると、それだけで心遣いを感じられる素敵な手紙やメールになります。対面し...

英文の書き方の在職証明書

英文のビジネス文書にはいくつかの書式があります。英文で在職証明書の書き方の前にまずその書式でどれを選べばいいのか考えてみましょう。書式は5つあります。米国式のフルブロッ...

インタビュー記事の書き方

学校や会社から出される発行物の編集に携わる場合、インタビュー記事の執筆を行う場合があります。たとえば、学校の出版物であれば、現在は社会で活躍しているOBのインタビュー、会社...

家計簿の書き方

  1.まずは一ヶ月つけてみましょう。 2.自分に合った記入方法を見つける 3.マイルールを作ってしまおう 4.つけることより、見直すこと...

学校生活での反省文(遅刻等)の例文とマナーと書き方

日本では約15歳、中学校卒業までが義務教育とされており、それ以降は本人の意思で進学するということが前提です。その為高校や専門学校などは、入学時に誓約書なるものを書かされることも多く...

昇進推薦状の書き方

  1.昇進推薦状とは 2.昇進推薦状の書き方の重要なポイント 3.昇進推薦状の書き方 具体例 4.推薦理由について 5.志望動機を書...

専門分野の書き方

就職活動の際、書類選考で自分をアピールするためのエントリーシートや履歴書はとても重要なものです。特に職歴などがない場合でも、自分が何らかの専門分野について学習し技術を身につ...

スポンサーリンク