面接のお礼状の例文とマナーと書き方

大学生の方々にとって、ふだん着なれないスーツを着て、日ごろ行くことのない企業に足を運んで、全く経験したことのない大企業の社員の方と話をする機会というものを設けてもらい、そして役員の方々に面接をしてもらうということはかなり疲れるものだと思います。

 

人間というものは基本的に普段行うことのないような行動をとると疲れます。次第にそれに慣れてきて、疲れずともできるようになるのが人間のすごいところでもあるのですが、それはひとまず置いておき、大学生にとって社会人としての第一歩を踏み出すために必ず必要になってくるのが就職活動です。今や大学は就職予備校とも揶揄されるようになりました。

 

それだけ将来どのような企業に勤め、どのような生活を送っていくのかという点を重視している学生も多く、そのニーズに伴って大学側も1年次から様々なプログラムを用意してその学生に対する情報提供を積極的に行っています。

 

今やこの分野に力を入れていない大学というものはないといってもよいでしょう。それだけ就職に対する興味関心というものは大きくなってきているのです。

 

一方で、企業の側からしても以前から変化がありました。昔は学生を自らの会社に招いて実際に仕事を体験させ、そしてマッチしそうな人材を探す、いわゆるインターンシップを行っている会社はほとんどありませんでした。

 

しかし、近年ではそこに変化があり

若者の離職率の高まりも相まって少しでも自分たちの会社に長く勤めてくれる人材を欲するようにもなり、インターンシップを積極的に採用して学生の企業体験を行うようになってきたのです。

 

その経験は、学生にとっては貴重なもので、本や一般常識などから得ることのできないよりリアルな経験を積むことができるので、社会人とはこういうものなのか、というイメージを作り上げるために大変有効な手段となっています。

 

もし仮に、そのようなインターンシップや単純に会社説明会などに訪問し、その実際の会社の中を見学させてもらったり貴重な話を聞かせてもらうことができたのであれば、後日それに対するお礼状を書くとよいでしょう。お礼状といっても文書や手紙などでなくともかまいません。Eメールなどが公開されているのであればそこに送信してもよいのです。

 

また、同様に実際の面接の機会を得ることができた場合にも

その結果が知らされる前に早めにお礼状を出しておくとよいということが言えます。特に、面接の場合ですと同じような評価をもらっていた別の学生がいた場合には、最後は印象の勝負で合否が決まります。出したことによって必ず受かるということはあり得ませんが、出して損はないものという位置づけで考えてみるとよいでしょう。

 

お礼状の書き方は、まず冒頭にお礼状であることがわかるように、本日は貴重な面接の機会を賜りましてありがとうございました、などと始めるとよいでしょう。また、お忙しい中などの言葉も使っていくとより相手方にとって好印象になるかもしれません。

 

また、実際に面接をしてもらって現地で話した内容などをお礼状の中に盛り込んでいくことによって、よりリアリティのあるものになるでしょう。自分が面接を受けていく中でどのように感じたか、それをうまく表現していくことが重要なのです。

 

そして、一通り自分の思いを簡潔に書いたのであれば、最後は末筆ながら貴社の今後のご発展を祈念しております、などの一般的に用いられる文面を使って書き終えていきます。

 

お礼状の作成に特にルールはありません。

しかし、最低限のマナーだけはしっかり守ったものにしておかなければならないでしょう。特に、学生の方は今までビジネスシーンで使用するような言葉を使った経験がない方も多いはずですので、より一層気を付けて作成しなくてはなりません。実際のところは、多少のミスであれば学生だからということで大目に見てもらえることもあるでしょう。

 

しかし、だからと言ってそれで良しとするわけにはいきません。実際に社会に出て、ビジネスシーンに面した時にそのままの知識ではいけないからです。

 

就職に向けた活動というものは、就職先が決まった段階で終了というものではありません。むしろ、どのスタートラインを選ぼうかという選択をしているだけなのです。ですから、内定をもらって入社式に出席した段階で初めてスタートなのです。そこから、長い社会人人生が始まっていくのです。

 

そして、その初めのスタートラインを選ぶ機会というものは一度しかありません。ですから、全力で活動して、自分の頭で考えて、自分の足で動き回って悔いのないような活動をしていかなければならないのです。

 

面接で落ち込むような経験をすることもあるでしょうし、社員の方に失礼なことをしてしまうというケースもあるかもしれません。しかし、それは学生であるうちであれば許されます。社会に出てから恥をかいてしまわないように、しっかりと学んでいくことが大事なのです。

 

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