祝儀袋の書き方:宴会

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祝儀袋の用途は意外に広く、宴会の際も参加費用を包むのに使われる事があります。参加費用の徴収は事前や事後に実施される事も多くありますが、当日徴収の場合は、この使い方で幹事の方へ手渡す事もあるでしょう。

 

  1. 1.宴会に出席する際に必要な祝儀袋
  2. 2.使用する祝儀袋に必要なものの選び方
  3. 3.宴会用の祝儀袋の上手な書き方
  4. 4.宴会用の祝儀袋の書き方まとめ

 


宴会に出席する際に必要な祝儀袋

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祝儀袋の用途は意外に広く、宴会の際も参加費用を包むのに使われる事があります。参加費用の徴収は事前や事後に実施される事も多くありますが、当日徴収の場合は、この使い方で幹事の方へ手渡す事もあるでしょう。宴会とはいえ、お世話になる幹事の方には折り目正しく接したいものです。その為に準備はしっかり行わなければいけません。

 

祝儀袋にも簡単ながらルールやマナーが存在します。皆がリラックスして過ごす時間ですが、全てが無礼講という訳ではありませんので、宴会の席に相応しい物を選び、適切な書き方を守って作りましょう。祝儀袋は必要な内容が印刷済みの便利な物もありますが、こうした機会を利用して温かみのある手書きで作ってみると、幹事の方々や歓迎してくれる方々に感謝の意が伝わるものです。

 

手書きの祝儀袋を準備するには、ある程度の手間がかかります。事前に用意すべき物や、人によってはある程度の練習が必要です。しかし、手書きで作られた祝儀袋は印刷された物にはない良さがあるものですから、準備の為に手を尽くす価値は十分にあるでしょう。初めて作る方にとっては準備の中に慣れない作業が色々とありますが、一度身に付けてしまえば次の機会に、よりしっかり作る事ができるものです。

 

味気ないものになりがちな印刷物よりも、作った人の人となりや気持ちが伝わり易い手書きの祝儀袋は、受け取る側も気持ちが良いものです。単純な参加費用の手渡しと考えず、楽しい宴会を開催してくれた方々への感謝を込めて作り、気持ち良く参加できるようにしましょう。

 


使用する祝儀袋に必要なものの選び方

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祝儀袋には様々な種類がありますので、宴会の席に合った物を選ぶのが大切です。宴会は基本的に慶事ですので、特別に理由が無ければ、慶事である事を前提に必要な物を選択していきます。まず、祝儀袋の選び方として、慶事に適した「花結び(蝶結び)」の水引が付いたものを選びましょう。花結びは結んだ後も解きなおして、何度でも結び直せる結い方です。

 

良い事は何度起きても嬉しいものですから、慶事の際は花結びの水引を使用します。宴会の主催者や幹事の方にとっては、「良い宴会をこれからも開いてほしい」と言われた事になります。ここで注意すべきなのが、間違っても結び切りの水引のついた物を選ばないようにする事です。結び切りは、一度結ぶと結び直せない結い方ですから、これから転じて、一度きりで済むようにという願いを込めて贈る場合に使います。

 

主催者や幹事の方に対して「貴方の宴会には二度と参加したくありません」という意味になり、大変失礼です。選ばないように気を付けましょう。適切な祝儀袋を手に入れたら、献辞と氏名とを書く筆記用具を用意します。献辞も氏名も毛筆で書くのが基本ですので、持っていないという方は祝儀袋と一緒に購入しておきましょう。

 

ただし、中袋に書く内容の方は、記入欄が小さすぎて書きにくい場合に限り、万年筆で書く事もできます。毛筆、万年筆、いずれの場合も濃い黒の墨やインクが適切です。薄墨は弔事に使う物ですから、うっかり使ってしまわないように注意しましょう。書道の経験があまりない方は毛筆の使い方に慣れておく必要があります。書き損じると修正できませんから、自信が無いという方は練習用文の祝儀袋も購入して使うと良いでしょう。

 


宴会用の祝儀袋の上手な書き方

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宴会用の祝儀袋を上手に書く為には、2つのポイントを押さえておきましょう。1つ目は、献辞と氏名の書き方です。献辞は宴会の趣旨にもよりますが、基本的には「寸志」もしくは「御礼」等と書きます。前者は目下の方に渡す場合、後者は目上の方へ渡す場合に使うものです。献辞に使う言葉の解釈は意外と人の集まりや地域によって異なり、目下目上で書き分けない所もあります。

 

そこまで厳密に考えず、通例に合ったものを選べば問題ありません。2つ目は、文字の書き方です。水引から上側に献辞を、下側に氏名を書きますが、この時、楷書体で書く事を心掛けましょう。これもあまり厳密に書体を守る必要はありません。印刷物の様に常に一定のフォントで書き続けるのは書道のプロでも難しいものです。また、同じ書体でも書く人によって若干異なるのが手書きの味でもあります。

 

書体を意識し過ぎると文字が書きにくかったり、慎重になり過ぎて線がブレてしまいますので、楷書体として見える綺麗な文字であれば十分です。ただし、丸文字や読みにくい文字等にならないように気を付けましょう。文字の大きさに決まったサイズはありませんが、献辞を書いたら氏名は少し小さ目に書くのが適切です。

 

文字の大き過ぎたり、逆に小さ過ぎたりすると、全体の見た目が悪くなってしまいます。書く前に、大体どのくらいの大きさで、どの位置に書くのかをイメージしておきましょう。文字の大きさ調整やバランスの取り方は意外と難しいので、何も考えずに書き始めると書き損じが生じてしまいます。手書きを行う際は文字を綺麗に書こうとして、それ以外に気が回らないものです。文字の大きさや配置は意識的に行うと良いでしょう。

 


宴会用の祝儀袋の書き方まとめ

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宴会に招待された時、祝儀袋に参加費用を包んで幹事に手渡すのは、日本の良い風習の1つです。渡す側はさり気なく招待してくれた事への謝意を示せますし、受け取る側は、単純に現金を手渡されるより気持ち良く受け取れます。宴会の席は皆が楽しく過ごせる場でなければいけませんので、一見、無意味に見えるようなやりとりが、心を和ませてくれるものです。

 

祝儀袋は、必要事項が印刷済みの物が多く販売されています。しかし、手書きのものは、書いた人の人柄が表れますし、手書きの文字そのものに暖かみがあります。印刷済みの洗練されたものとは、また違った良さがあると言えるでしょう。祝儀袋は、場合によっては必要の無い事もあります。例えば、新入社員として歓迎会に招待された場合は、基本的に支払いをしないのがマナーです。

 

また、主催される方によっては、全ての料金を自分で支払う事を前提にして宴会を開く例もあります。こうした場合は、先方の意志を尊重するのが大切です。参加料金を支払うのが当然の事と思いがちですが、状況や場合によりけりです。できれば、事前に費用がどのくらいのものか調べておくと良いでしょう。

 

祝儀袋の取り扱いには様々な決まり事やマナーが存在しますが、いずれも渡す側と受け取る側の利便性や、気持ちのやりとりを整理した形として存在するものです。特に、宴会に出席し慣れていない方は面倒に感じる事が多いかもしれませんが、何度も出席する間に、また、自分が主催や幹事をする立場になった時に、その合理性や利便性に気づくはずです。

 

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