「存じます」の意味と例文と書き方
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「存じます」という言い回しは、「思います」の謙譲語であり、ビジネスの場において使われることが多い敬語表現です。例えば「その他ご不明点等ございましたら担当○○までご連絡いただければ幸甚に存じます」や「何なりとお気軽にお尋ねいただければと存じ ます」などと、電話口でオペレーターが丁寧にお客様の対応をしている姿が一般的によく見られます。
また、目上の方や偉い方を相手に「先の件についてお聞きになっているかと存じますが」や「失礼ながらお伺いしたく存じます」などと、失礼のないようかっちりとした敬語表現として使用されることが多くあります。
その他の例文としては
「お褒めにあずかり光栄に存じます」や、「ご多忙とは存じますがご検討の程よろしくお願いいたします」などがあり、「思います」ではふさわしくないかしこまった場面で多く用いられます。
このように事務職や営業職などお客様との会話が多い業種では頻繁に耳にする機会も多くある言い回しですが、一方、少々堅苦しい言い回しのため社内や身内などで使用される機会は少なく、同じビジネスシーンでもその他の業種ではあまり聴き馴染みのない表現かもしれません。
または手紙における季節の挨拶やお知らせの文書などにも用いられます。書き方としては「○○様におかれましてはその後お変わりなくお過ごし(お暮らし)のことと存じます」や「貴社ますます御清栄の由、大慶至極に存じ上げます」のように用いられ、かっちりとした生真面目な文章を書きたい場合に定型文として使用されています。また「存じます」にはもうひとつの意味があり、「知っている」の敬語表現としても使用されてます。
この意味では基本的に
「存じて(存じ上げて)おります」といった言い回しとなりますが、先述の「思います」の意味同様、ビジネスシーンなどにおいて、目上の方やお客様など敬意を払うべき相手に対する敬語表現として用いられています。
例文としては、「この件についてはすでにご存じでしょうか」や「その件につきましては私も存じ上げております」などといった使用方法が挙げられます。「存じます」という敬語表現は、基本的に堅苦しい場面での使用が多い表現なので、果たしてそこまでかしこまる必要がある場面なのかを考えることが重要です。
実際には「思います」という表現で十分な場面なのに、無暗やたらと過剰な敬語表現を多用してしまうと、相手からは敬語を使用するべきシーンを分かっていない無知な人間なのだなと判断されてしまうか、または生真面目で気難しい人間なのだろうかと思われてしまうかもしれません。
例えば社内の方への連絡事項があり
電子メールで「ご確認いただきたく存じます」という言い回しをしたとしましょう。違う課で全く面識のない相手ならば違和感がないかもしれませんが、この文面を同じ課の方や直属の上司など身近な相手に送った場合、必要以上に堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。
もちろん「この場合はこの言い方が正解」といった明確な答えはありません。年配の上司でも堅苦しい敬語を嫌い、「ですます」がしっかり使えていれば気にしないというおおらかな方もいますし、反対にどんなに年が近い先輩だとしても、仕事の上ではきっちりとかしこまった敬語を使用しなければ注意を受けてしまう場合もあります。
その人の敬語の好みに関しては
当たり前ながら人それぞれなため、どういうタイプなのかは話してみるまで分かりません。こういった場合、まずは正しい敬語を適切に使用することが一番無難なのですが、万が一正しい言い回しが分からなくても、真面目で一生懸命な態度を心がけていればどんなに不格好な敬語だったとしても相手に誠意は伝わります。
また、敬語の正しさばかりに気をとられていると
知らず知らずのうちにかえって失礼な言葉を使用してしまうケースもあります。特に社会人になりたての方など、正しい敬語を使わなければ叱られてしまうのではないかと気負いすぎるあまり、敬語を正しく使おうとする気持ちとは反対におかしな言い回しを選んでしまい、二重敬語を使ってしまう姿を見かけることもしばしばあります。
敬語は仕事と同じく、まずは失敗を恐れずに使ってみること、そこで指摘を受けてしまったらしっかりと反省の姿勢を見せ、正しい言い回しをよく確認して次回からは間違えないことが重要です。
また、ビジネスシーンならば社内にはお手本となる先輩や上司が周りにたくさんいることでしょう。先輩や上司がお客様や目上の方に対してどうのような言葉遣いを選び、どのような対応をしているのか、よく観察し勉強することが敬語をマスターするための一番の近道となります。
そうして見極めが出来るようになってきたら、今この場面はきちんとした敬語表現をするべきなのか、それとも少しくだけた言い方の方が良い場面なのか、適切な判断をして敬語を使い分けていきましょう。