研修のレポートの書き方と見本

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研修レポートとは、会社の社員研修やセミナーなどに参加した後に、会社から提出を課されるレポートのことです。多くの場合、新入社員が就職して最初に書くことになる研修レポートは新入社員研修のレポートです。

 

  1. 1.研修のレポートを書く前に
  2. 2.研修のレポートのフォーマット
  3. 3.内容と所感の書き方のポイント
  4. 4.研修のレポートの書き方の見本

 


研修のレポートを書く前に

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研修レポートとは、会社の社員研修やセミナーなどに参加した後に、会社から提出を課されるレポートのことです。多くの場合、新入社員が就職して最初に書くことになる研修レポートは新入社員研修のレポートです。それ以降も、研修やセミナーに参加するたびに上司に提出することになります。

 

特に就職したばかりの新入社員がレポートと聞くと、大学などの学校で課されるレポートを想起しがちですが、大学で課されるレポートと会社から課されるレポートはまるで異なります。学校のレポートは学んだ内容をまとめるもので、項目はある程度自由で、枚数の多さや内容の緻密が求められます。

 

それに対して、研修レポートは基本的に1枚に研修の基本情報から提出者の所感までまとめる必要がありますので、単純な文章量や細かさよりは、限られた紙幅内に簡潔明瞭に正確に、大事なことを書き忘れないようにまとめることを求められます。何より一番大きな違いは、研修レポートは立派なビジネス文書であるということです。上司へ提出する正式文書として失礼のないように、

 

文法の誤りや誤字脱字等がないようにするのはもちろんですが、読み手となる上司のことを考えて、一目見ただけでもわかりやすい、きちんとしたものになるように書く必要があります。そのためには、全体の書き方をしっかりと頭に入れておくことが重要です。基本的な項目と書き方のポイントを押さえ、あらかじめ全体の構成を把握しておくことで、よりまとまりのあるものに仕上げることができます。

 


研修のレポートのフォーマット

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会社によってはフォーマットを新入社員研修で指定されますので、それに則って書き上げます。そうでない場合でも、一般的に必要とされる項目は決まっていますので、そのとおりに書いていきましょう。基本的な項目としては、日時・場所・テーマ・講師・内容・所感の6つを設けるのが一般的です。

 

セミナーなどで資料を持ち帰っている場合は、所感の後に添付資料の項目を設けて資料名を記し、併せて提出します。また、右上には提出日と提出者の所属や氏名を記し、氏名から一段下げて中央寄せにて、文書名を書きます。「新入社員研修報告書」といったように、何のレポートであるかをそのまま書きましょう。その下に「以下のとおり報告いたします。」というような報告を始める旨の一文を添えてから各項目を書き始め、すべて書き終わったら「以上」で締めます。

 

各項目の具体的な書き方ですが、まず日時から添付資料までの各項目には通し番号を振ります。これは学校のレポートと同様です。日時は年号から書き始め、曜日と具体的な時間帯まで書きます。次に場所もできる限り正確に、使用した部屋の名前まで記します。テーマは講師や開催者によって提示されたテーマをそのまま書きましょう。講師の項目には講師の所属と氏名を分かる限り正確に書きます。

 

名前に敬称をつける場合は「氏」を用います。ここまでは自然と埋まる内容で、これ以降の内容や所感は提出者自身の言葉で書くことになります。内容については研修の内容を簡潔にまとめることが求められます。所感については提出者の考えを書くところなので自由裁量ですが、ビジネス文書であることを忘れてはいけません。この2項目は中身としては一番重要な部分ですので、詳しく解説します。

 


内容と所感の書き方のポイント

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内容と所感は、研修のレポートの中核をなす項目です。特に新入社員の場合、公式文書を作る練習として作成することになるので、これまで述べてきたような全体の体裁を整えることももちろん大事なのですが、内容を報告させることで提出者の勤怠態度や研修そのものの有用性を計り、所感を書かせることで研修を振り返らせてより身に付くようにする意図もあります。

 

そういったことを踏まえると、提出者がどのように内容を理解し、今後の職務にどのようにつなげていく所存なのかを書き表すのが好ましいでしょう。とはいえ凝った表現をしたり読み手に媚びへつらったりする必要はありません。ビジネス文書であることを念頭に置いて、簡潔明瞭にまとめます。具体的には、内容については行われたことの要点を要約します。

 

内容が多岐にわたる場合などは、必要に応じて見出しを設けて要点をまとめましょう。ここでは提出者の主観は交えずに、得た情報の要点だけを客観的に書くようにしましょう。不参加の人が見ても内容が掴めるように書くことを心がけます。所感については、全体の流れや会場の雰囲気、感じたことやそこから得たこと、

 

今後の仕事にどう活かしたいか、あるいは活かせると思うかを書きます。ただの感想文とは違いますので、感じたことだけ書いたのでは十分とは言えませんし、「○○がありました。次に○○でした。」というような内容をなぞっているだけのものも好ましくありません。次につながるような何かを得たという印象を与えるようなものを書きましょう。

 


研修のレポートの書き方の見本

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最後に、書き方の見本を以下に示します。特に指定がない限りA4サイズの用紙1枚に収めます。
 
【見本】
提出日 平成26年3月20日
氏名 ○○ ○○
新社会人研修報告書
 
以下のとおり報告いたします。
1.日時 平成26年3月15日9時~16時
2.場所 ○○センター 大会議室
3.テーマ 新社会人のビジネスマナーとコミュニケーション
4.講師 ○○コンサルティング ○○ ○○氏
5.内容
 
(1)ビジネスマナーの基本
名刺交換の方法、電話の取り方、来客への応対の仕方、先方への訪問の仕方など、社会人としてのビジネスマナーの基礎知識についての講義および実習を実施しました。
 
(2)社内コミュニケーションについて
報連相の重要性についてや、各種ハラスメントについての実例を交えた講義のあとにグループワークを実施しました。
 
6.所感
今回の新入社員研修においては、新社会人として身につけるべき基本的なビジネスマナーや、コミュニケーションの重要性について学びました。これまで漠然としか知らなかったビジネスマナーを学ぶ機会を得たことで、改めて新社会人としての心構えができました。社内コミュニケーションについては、色々な人が一緒に働く難しさはありますが、お互いを尊重することが必要だと考えます。

 

また、今回の研修では同期と初めてコミュニケーションをとることができました。最初は自分も含めて皆緊張していましたが、実習やグループワークなどを経て打ち解け、良い関係を築く第一歩が踏み出せました。同時に、各々が真摯に取り組んでいる様子を見て身の引き締まる思いがしました。今回教わったことを忘れず、同期たちと協力し時に切磋琢磨し合いながら社内外で円滑な関係を築き、社会に貢献できる社会人になりたいと思います。
 
以上

 

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