初穂料ののし袋の書き方

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初穂料は、神社にお祓いや祈祷、祝詞等をお願いした時に支払う謝礼を言います。元は神事の儀式に際して、その年初めて収穫された作物を氏神に感謝を込めて捧げる風習です。
 

  1. 1.初穂料にのし袋を使う意味
  2. 2.初穂料に使うのし袋の選び方
  3. 3.のし袋の上手な書き方
  4. 4.初穂料に使うのし袋のまとめ

 


初穂料にのし袋を使う意味

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初穂料は、神社にお祓いや祈祷、祝詞等をお願いした時に支払う謝礼を言います。元は神事の儀式に際して、その年初めて収穫された作物を氏神に感謝を込めて捧げる風習です。この為、神社に儀式をお願いした時に支払う初穂料は、現金をそのまま手渡ししたり、銀行口座へ振り込んだりする形ではなく、のし袋に包んで渡す形になっています。

 

日本人が成長していく中で、神社で儀式に参加する例は多くあります。例えば、出産後にお宮参りをして子供を氏神に紹介する儀式を行うでしょう。また、七五三の時期になれば、子供の成長に感謝して氏神に感謝する儀式を行うものです。この他にも、出産前に安産を祈願したり、交通安全を願って車祓いをお願いしたりと、神社に儀式をお願いする機会は多くあります。

 

初穂料は、こうした儀式毎に神社へお礼として渡すものです。人生の節目や、家族の大事に際して、神社で儀式を行ってもらう事は意外と多いものですが、のし袋を正しく作れず縁起の悪い格好になっては、せっかく厳粛な儀式が台無しになってしまうでしょう。そこで、初穂料としてしっかり渡せるように、正しく作る方法を学んでおく必要があります。
 

書き方と作り方との簡単なルールとマナーを守れば誰でも簡単に作れるものですから、問題はありません。表書き等を手書きで記したい方は毛筆の入手や練習が必要になりますが、難しい文字や長文を書くことはありません。時間を見つけて練習をしておけば、十分に綺麗な文字を書けるようになります。感謝の気持ちを込めて渡すものですから、より気持ちを込めて渡したい方は、挑戦してみるのも良いものです。

 


初穂料に使うのし袋の選び方

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初穂料にのし袋を使う時は、まず、のし袋の選び方から始まります。袋の種類は意外と多いものですが、初穂料の場合は、基本的に赤と銀の水引と熨斗のついた物を選びましょう。水引は花結び(蝶結び)の物を選びます。花結びは結び直す事ができる結い方ですので、何度でもあってほしい慶事の際に利用するものです。

 

ただし、結婚式を行う場合は、水引が結び切りの形の物を選びましょう。こちらは、一度結ぶと結び直せない結い方ですので、人生で一度きりのお祝いという意味があります。個人的に神社へ参拝する際は、白無地の物でも構いません。神社にお願いする儀式の内容によって上手に選んで使い分けましょう。次に、初穂料を入れる中袋を用意します。

 

つまり、中袋にお金を入れて、それをまたのし袋に入れる2重の形になりますが、これは良い事が重ねて起こる事を願う意味があるものです。中袋を選ぶ時は、金額を記入する欄の有無を確認しておきましょう。無地の場合は表に金額を、裏に住所氏名を書く形になりますが、記入欄が裏にある場合は表に住所氏名を書く形になります。

 

どちらの形を選んでも構いませんが、ややこしい部分ですので、自分が使いやすそうなものを選ぶのがお勧めです。のし袋も、中袋も、表書きや記入欄が予め印刷されている物と、自分で書き込めるように無地のものとが有ります。印刷されているものは手軽に利用できますが、それでも名前や住所氏名、金額等は自分で記さなければいけません。表書きを書くのはそれほど大変ではありませんので、印刷された袋も無地の袋も、作業量は大差ないものです。

 


のし袋の上手な書き方

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のし袋を上手な書き方として、3つのポイントを押さえておきましょう。1つ目は、筆記用具の選び方です。初穂料に使うのし袋には、基本的に毛筆を使用します。中袋も同様ですが、金額の記入欄が印刷されている袋を選んだ場合は、細かすぎて記入が難しい事があるものです。こういう場合は、金額だけ万年筆で代用すると良いでしょう。

 

注意として、毛筆の代わりに万年筆や筆ペンを利用する時は、インクの色合いに気を付けましょう。のし袋に記す文字は、濃くはっきりした黒で書くものです。薄墨は弔事の際に使うもので、初穂料として渡すのし袋に使うのは不適切です。2つ目は、中袋の住所をできるだけ詳しく書く事です。神道の儀式では、儀式を受ける方を、神に紹介する場面があります。

 

この時、名前だけではどこの誰なのか判別がつかないので、紹介ができません。どこに住んでいる誰なのかまで紹介してもらわなければ意味がありませんので、中袋の住所は省略せず詳しく書きましょう。3つ目は、表書きの名前の書き方です。のし袋は、上側に「御初穂料」や「初穂料」と記し、下側に氏名を記します。

 

ここで意外と間違えがちなのが、お宮参りや七五三等、子供の為に儀式を行う場合です。氏名を書く際に、つい夫婦の名前を記してしまいがちですが、この場合は子供の名前を記さなければいけません。ただし、地域によって親の名前と併記する場合がありますので、事前に地域の慣習を調べておく必要があります。なお、読み方が難しい場合は名前の右側に、小さくふり仮名をふっておくと良いでしょう。

 


初穂料に使うのし袋のまとめ

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初穂料は、神社における儀式に際して必ず用意すべきものです。お宮参りや七五三といった子供の為の参拝、結婚式で親族や友人と共に行う参拝、また、車祓いや厄払い等の個人的な参拝もあります。こうした儀式の時、のし袋に収めた初穂料を渡します。神社へのお礼をしっかりと行い、氏神へ自分を紹介してもらう為に、書き方は正確でしっかりした物でなければいけません。

 

毛筆での筆記に慣れない方も多く居られるでしょう。しかし、のし袋に書く内容は簡潔で難しい文字もありません。表書きの一部が印刷されたのし袋もありますが、住所氏名や初穂料の金額等は自分で書く必要がありますので、全て毛筆で書くのと作業量は大差ないものです。自分の手で表書きを仕上げると、それだけ気持ちを込められるものです。

 

人生の節目や、子供の誕生や成長等、大切な時を迎えるにあたって、毛筆で書くのに挑戦してみるのも良いでしょう。書き方は簡単で、ルールもマナーも意外とシンプルなものです。一度経験すれば、次の慶事の際にしっかりしたのし袋を作れますので、先々に活かせる技術としても身につきます。大切な儀式に使われるものですから、

 

できるだけ良い形で氏神への感謝の気持ちを示し、神社へのお礼を礼儀正しく行えるようにしましょう。特に、子供の為に儀式を行ってもらう際は、できるだけ手を尽くして行える事は何でもしてあげたいものです。参拝の時に着用する着物等、立派な衣装を用意してあげるのも大切ですが、立派なのし袋を用意して、しっかりした形で初穂料を収めるのも、同じくらい大事と言えるでしょう。

 

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